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カテゴリ:音楽マニアの独り言
KOЯNの5thたる”UNTOUCHABLES”についてです。この作品は3rd、4thを経てポップ志向も強まる一方、実験的な楽曲も増えてきていますね。
変化があるとすれば、ジョンサン・デイヴィスの歌い方にも変化が現れています。これまでの彼は絶叫するように歌うのが主でしたが、本作ではもっと幅広い歌い方を見せてくれます。 楽曲の中で特筆すべきは、私自身がKOЯNの曲の中では三指に入るほど好きな”HERE TO STAY”がまず挙げられます。本作で最もKOЯNらしい激しさがあるこの曲はジョナサンがいつもの絶叫調で歌っていないのにもかかわらず、初期作にもおとらぬ重さを持っています。 ほかには”BLAME”に”BOTTLED UP INSIDE”のようにこれまでのKOЯN諸作の延長線上にある重さを引き継ぎながら、どこか柔らかさも感じさせる曲が多数を占めているような気がします。こうした曲の中では”THOUGHTLESS”が特に気に入っています。さびの部分の歌い上げ方など、これまでのジョナサンからは想像もつかない柔らかい情感が感じられるのです。 また、いわゆる非ラウド的楽曲も磨きがかかっています。そうした中で特筆すべきは”HATING”や”EMBRANCE”でしょう。絶叫とは異なる感情の発露が印象的です。 さて、総評です。本作はさまざまな評価がなされています。旧来のファンからは拒否反応もでているとか。しかし個人的には3rdに匹敵せんばかりの傑作のように感じています。 以前鳥豆さんが書かれたギーガーの女体スタンドは本作のツアーに用いるために発注したものです。 実はついこの間、トゥームレイダーに提供した曲のビデオクリップを再び見ることが出来たのですが、例のギーガースタンドは今もまだ使っているようですね。 しかし、あれ、本当に凄いビジュアルです(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/12/23 11:39:12 AM
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