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カテゴリ:音楽マニアの独り言
最近購入し、聞きまくっているCDについてです。
INFERNO ダリオ・アルジェント監督がアメリカで撮った『インフェルノ』という映画のサウンドトラックです。音楽はEL&Pのキース・エマーソンが担当。 映画自体は何ともいえない不思議な感覚のホラー映画で、話のつじつまを放棄し、ただ撮りたいシーンをつないだような感覚を与える映画です。そうした感覚先行で作られていく画像に加え、クライマックスの唐突さも含めてストーリーを正確に理解しようとする意味がなく、何とも言えない味のある映画でした。具体的には幾つか伏線のように出てくる奇妙なシーンがあるのですが、そのシーンの意味は映画を最後まで見終わっても全く分からないという、アルジェントテイスト炸裂の作品でもありました。 この奇妙なホラー映画で流れるエマーソンの音楽は、美しく、不気味で、時に荘厳で、時に激しく実にエマーソンらしさがにじみ出る名品となっています。 表題曲”INFERNO”の美しさ、”MASTER TENEBRARUM”の荘厳さ、”CIGARETTES,ICES,ETC”の激しさ。クラシカルなエマーソン節が聞き手を喜ばせる逸品です。 Live In TOKYO DAEMONIAというバンドの東京でのライヴを収録したアルバムです。DAEMONIAは、元ゴブリンのキーボーディスト、クラウディオ・シモネッティが率いているバンドで、今回のライブではホラー映画の名曲をカバーしています。ゴブリンの曲はもちろんとして、あの曲この曲、70~80年代ホラー映画の名曲群が目白押しで嬉しくなってしまいます。 ゴブリンの曲では『ゾンビ』『サスペリア』『サスペリア2』の主題歌にサスペリア2の中の曲が数曲。 また、シモネッティ個人でアルジェントの為に書いた『デモンズ』の主題曲や『フェノミナ』の主題曲も収録。 アルジェント繋がりではキース・エマーソンの『インフェルノ』の表題曲に『MASTER TENEBRARUM』が、エンニオ・モリコーネの『オペラ座 血の喝采』に『スタンダールシンドローム』の主題曲が選択されています。 そしてまた、ホラー映画の音楽に新風を吹き込んだ『エクソシスト』のマイク・オールドフィールド作の『チューブラー・ベルズ』を、カーペンター監督自身が作曲した『ハロウィン』の主題曲までをも選択。 そしてこれらの曲の指向を決定づけた名曲、バッハの『トッカータとフーガ』も選択され、シモネッティ節にアレンジされています。 ゴブリンファンにはオススメ! On Your Shore 以前もちょろっと書きましたが、Charlotte Martinのデビューアルバムです。まだ日本版は出ていなくて輸入盤でしか聴けませんが、いやはや素晴らしい!ピアノの旋律を活かし、美しい曲調をクリアな歌声で聴かせるこの女性、ブレイクしそうな予感がします。 表題曲”On Your Shore”や”Up All Night”の展開の妙、”Your Armor”や”Sweet Chariot”に”Parade On”の叙情性、”MADMAN”に”Beautiful Life”の優しい曲調。絶品。 PSO PREMIUM ARRANGE GC版PSOの各曲をゲーム音楽の担い手達がアレンジしたアルバムです。PSOの代表曲といっても良い壮大なオープニングテーマ”The Whole New World”の神秘的なアレンジ曲から始まり、EP2エンディング”World With Me”のポップスよりのアレンジ曲で締められるこのアルバムは、全体的にこじんまりとまとまっている感じがします。 EP2ラスボスのテーマはもっと派手なアレンジだったらいいのになと思ったりもしますが、なかなか面白いアレンジ曲集になっているのではないでしょうか。 特筆すべきアレンジ曲としてはラボの曲。滑り出しの原曲より一層神秘的な曲調から、後半の押さえた筆致が心地よいです。 最初何の曲だか分からないガルグリフォン戦の音楽も面白いですね。 PSOBB EP4 PSOBBエピソード4を購入したところ、ついていたサウンドトラックです。ううむ、良いなあ。でもまだ行けないステージの音楽まで入れてしまって良いのかな^^? そうそう、EP4インストールしてみました。なかなか面白いですよ。GCでも出てくれると良いんですが・・・。 LTE2 Liquid Tension Experimentの2ndアルバムです。 前作は四人のジャムをそのまま収録したかのような短い時間で作られたアルバムだそうですが、本作もジャムを構成して曲にしていっている感じで、凄まじい掛け合いを見せてくれます。他方で、前作よりもメロディーに磨きがかかっており、とても即興のジャムをベースにしたとは思えないほどです。つまりじっくり練って作ったような趣をも与えるのです。そしてそのメロディーラインにはMP2の萌芽が見えています。 この作品を作成したことで、ジョーダン・ルーデンスをDTに加入させたくなったというマイクらの気持ちは結実し、この作品の後にルーデンスがDTに入ったわけですね。 8曲で70分を超えるという圧倒的なボリュームですが、聴き手をつかんで話さない変幻自在の曲調は素晴らしいです。特に1曲目”Acid Rain”や”When The Water Breaks”などはDTファンの脳髄をしびれさせてくるほどに素晴らしいです。必聴! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/02/05 08:48:18 PM
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