|
カテゴリ:映画野郎Bチーム
クリスマスイヴに何を書くんだ、と自分でも思わないでもないですが、ジョージ・A・ロメロの『ランド・オブ・ザ・デッド』のDVDが昨日届き、早速見てしまったのでその話を。
ちなみに買ったのは『ランド・オブ・ザ・デッド』だけではなく、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッドBOX』と『ドキュメント・オブ・ザ・デッド』も。たのみこむで三つまとめて購入できるもので^^; さて、本作ですが、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』から続くロメロのリビングデッドサーガの最新作ということで、多くのファンが期待していた作品でした。ただ、実際上映されるとその内容・出来に関しては賛否両論あったようです。 確かにこれまでの作品に比べると、少しテーマがあからさまだったかな、というのはありますね。それからCGを使ったところもロメロらしくない、っていう意見があったのですが、それも分からないでもない。 しかしながら私、この作品、とても面白かったと思います。 レグイザモのチョロや、チャーリーなどのキャラクターも面白かったし、外見からして強烈なデッドレコニング号の勇姿には単純に惚れてしまいました。ロメロの盟友ダリオ・アルジェントの娘、アーシア・アルジェントがヒロイン役として出ていますが、彼女老けこみはじめた?昔はもっと美人だったような気がするんですけど、ちょっと顔立ちが・・・。まあ、その様子は本作のキャラクターには抜群にマッチしていたのですが^^; 次にゾンビですが、ロメロがゾンビの扱いに一つの方向性を見いだした『死霊のえじき』からすれば、本作でのゾンビの進化は納得。その分、恐怖の対象としては弱くなってしまったところがありますが、もともとロメロはゾンビを個の恐怖としてではなく、集団としての恐怖として描いていたので気になりませんでした。 全体として見ると、サバイバルアクション映画としては最近見た中でも屈指の面白さだったかな? それから一つ思ったのは、この作品はリビングデッドサーガの仕切り直しにあたるのではないか、ということ。 『ナイト』→『ドーン』→『デイ』と次第、次第に人間の生息地が狭まっていく壮大なサーガとは少し異質な感じを受けているのです。 明らかに同じ世界観でありながら、収束していく人間の状況という終末感が今作には感じられません。むしろ、もう少し救いがあるというか、人間にもゾンビにも未来が開けているような感じ。 このランドを皮切りに、今度は共存への収束の一代絵巻を描いていって欲しいような気がしました。 あとは、是非、もともと『デイ』でやる予定だった軍隊とゾンビの一大決戦はロメロに撮って欲しいですね。ロメロは大作は嫌いなようだけど、そんなこと言わずに是非とも^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/24 11:27:44 AM
コメント(0) | コメントを書く
[映画野郎Bチーム] カテゴリの最新記事
|
|