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剣竜

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2017/10/01
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カテゴリ:映画野郎Bチーム
「これは家族の物語」

 一作目を友人に勧められてブルーレイを買って見たところ,あまりの面白さにはまってしまった作品の続編です。邦題がリミックスとなっていますが,現代のvol2には意味があるので,変えなくて良いのに,と思いつつも,日本だと続編にはなかなか人が入らないという事情があるとかないとかで,仕方がなかったのかもしれませんね。
 一作目に引き続き,本当に素晴らしいエンターテイメント作品でした!
 涙あり,笑いあり,熱い展開あり,本当に大好き。
 具体的な感想はリンクの下に(ネタバレあり)。


1 家族の物語
 一作目からそうでしたが,この作品は「家族の物語」でした。
 今回は主人公ピーター・クイルの実の父が現れるという話を基本線としつつ,がモーラとネビュラという姉妹の物語,家族同然となった仲間達の物語,そして本作の主人公の一人「ヨンドゥ」の物語が一本の線として寄り合わされていました。
 軽口のたたき合いの楽しさ,ベイビーグルートのかわいさ,アクションの面白さなどもあり,見終わった後の満足感でこれに匹敵する感覚を受けたMCU作品は,他には前作くらいかなと思います(なおキャプテン・アメリカ ウインターソルジャーのように別方向に面白くて好きな作品は複数あります)。

2 父をめぐる物語1(父親)
 ピーター・クイルの父親「エゴ」が姿を現しました。
 カート・ラッセルとはまた良い役者を選びましたね。
 「エゴ」は当初,ピーターの良き父としての姿を見せ(キャッチボールのシーンはぐっときました!),やがてその本性を現す訳ですが,敵役として実に魅力的だったと思います。彼の目的は「自分自身の増殖」であり,ある意味で他の生物と同様の生存意義のために活動していた訳です。ところが,彼の「拡張」は他の生物を根こそぎ踏みつぶすもので,他の生物とは全く相容れない。この全く異質の存在であるという描写が良かったなと思います。
 本性を現した後の気味の悪さといったら!
 他方で,おそらく「エゴ」は「エゴ」なりにメレディス・クイルを愛し,ピーター・クイルを愛していたのだろうと思えるところが魅力を増していました。
 「エゴ」は「エゴ」なりにメレディスを愛しており,このまま離れがたくなり,そうなれば自分自身の目的が果たせなくなると思い,あのような暴挙にでているのです。ピーターとして(観客としても)許せるはずがないのですが,これは「全く異種の知性による判断」と考えられるように作ってあるように思えて,脚本の妙を感じました。

3 父をめぐる物語2(親父)
 もうあちこちで語られ尽くされていますが,ヨンドゥ。
 本作のもう一人の主人公はヨンドゥでした。ピーターの「親父」であるヨンドゥは,ピーターの生い立ちに自分自身の生い立ちを重ねていたのでしょう。1作目から,ヨンドゥがピーターに対して甘い部分が見えていたのですが(1作目のヨンドゥのラストショットは最高でしたね),今作では「親父」が自覚をもって「息子」のために活躍する,ヨンドゥの覚悟と男気に,バカみたいに泣かされました。
 ヨンドゥは今作で,ピーターとの熱い絆で魅せてくれましたが,ロケットとのやりとりも本当に良かったです。ヨンドゥがロケットの本性を喝破するシーンの熱さ!
 これを受けたロケットのその後の対応が本当に良い。仲間であると改めて認めるシーン,「仲間を失うのは一人で十分だ」のシーン,そしてロケットのラストシーン。
 この二人の強い友誼にも心を動かされました。

4 ガモーラとネビュラ
 MCUで大事な位置にいるこの二人にも今回,視点が充てられていました。
 ガモーラは今作では,冷静な一家のオカンみたいになっていて,突っ込み役を一人で担っていました。ラストのシーンも含め,本当に良いヒロインだなと思いました。ゾーイ・ザルダナは美しい異星人役がはまっているように思います。
 他方のネビュラですが,彼女のこじらせぶりもよく分かり,今回キャラも立っていましたね。今後は「サノス」が控えているのでまた活躍するでしょうが,来る「Vol3」では是非また,家族である「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に合流してもらいたいものです。


5 ピーター・クイルは理想の主人公
 ピーター・クイルは1作目から本当にキャラが立っていて,かといって嫌みもない良い主人公だと思います。クリス・プラットの名演もありますが,やるときはやるけれど,普段はどこか抜けている彼が物語の中心にいるからこそ,このシリーズは,涙も笑いも,熱さも維持できているのではないかと感じた次第です。
 父親に翻弄されていた彼が,親父のアドバイスを受けて,仲間達との絆を心に覚醒するシーンのかっこよさと言ったら!
 相変わらず,1980年代で止まっている趣味嗜好も良い感じ。
 クライマックスのパックマンにはにやりとさせられました。
 
6 個人的な話(父と子)
 非常に個人的な話ですが,私の父が4月末に亡くなりました。
 病気が発覚してから1年もまたないで亡くなるとは思いもしませんでした。医師からは確かに,もしかすると長く持たないかもしれないと言われていましたが,正直信じられなかったさなかの事でした。毎週会いには行っていたものの,もっと会いに行けたのではないか,と悔いる思いもありました。
 そして亡くなった後は,葬儀などの諸事で家族全体でてんやわんやしていて,悲しかったし,正直人の見ていないところでは涙も止められなかったものの,心の整理を付ける暇があまりありませんでした。
 そんな中,たまたま時間が空き,前々から見たかったこの作品を劇場で見た次第です。そう「父と子」の物語を,です。
 劇場であんなに涙が出たことがありませんでした。それは以上の様な個人的な事情があったからです。だからこの作品は私にとって,特別な映画になりました。

7 3作目に対する期待
 1作目,2作目ともに本当に素晴らしく大好きな作品になりました。
 3作目も期待しています!





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Last updated  2017/10/01 11:35:05 AM
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ocoba@ Re:殺人の追憶(03/04) 韓国映画では、パク・チャヌク監督の「オ…
剣竜@ Re[3]:投票義務制の問題点(11/10) サムスさんへ いえいえあまりお役に立てず…
サムス@ Re[2]:投票義務制の問題点(11/10) 剣竜さんへ ありがとうございます!
剣竜@ Re:投票義務制の問題点(11/10) ありがとうございます。 随分昔に書いたの…

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