大道無門(パソコンとインターネット)

2014/08/09(土)08:42

古いバージョンのInternet Explorerのサポートが2016年に終了

インターネット(736)

マイクロソフトは8月8日のブログで古いバージョンのInternet Explorerの更新サポートを2016年1月12日に終了すると発表している。 マイクロソフトによると上のようにWindowsのバージョンによりサポートするInternet Explorerのバージョンが異なるが、いずれにしても一番新しいInternet Explorerへの移行をユーザに勧めている。 その理由として、新しいバージョンのInternet Explorerの方が、スピード、使い勝手、セキュリティ、あるいはサードパーティの開発者へのサポートなどが優れていることをあげている。 例えば、セキュリティでは悪意のあるソフトウェアの保護で、2009年のInternet Explorer 8では69%であったものが、Internet Explorer 11では99%に向上しているとしている。 こういう表向きの理由の他に、いろいろのバージョンのInternet Explorerの面倒を見るのが大変というのがあると思う。いろいろのバージョンのInternet Explorerのそれぞれにウィルス対策や機能強化を行うことの労力は大変なものだろう。対抗するGoogle ChromeやMozzila Firefoxなどのブラウザは古いバージョンのサポートを行わず、つぎつぎと機能強化を行っている。むしろ、ブラウザのアップグレードを行うことによって、以前のバージョンの不具合点を修正し、様々な強化を行っていると言える。 それに対してマイクロソフトは古いバージョンのInternet Explorerに対しても色々とサポートを行ってきた。それは、企業がInternet Explorerを使って作成したソフトを昔のままのInternet Explorerでも動くようにしてきたことによる。企業側はマイクロソフトがInternet Explorerをバージョンアップしても、そのソフトをそれに対応してアップグレードする手間を取らないからである。つまり、Internet Explorerの古いバージョンでしか動かないゾンビのようなアプリケーションソフトがたくさん企業内に存在しているということである。 このサポートはユーザを重視する、さすがマイクロソフトと言える面もあるが、逆にそのサポートがマイクロソフトのInternet Explorerの改善を阻害してきたことは明らかだ。そしてそれはユーザの利便性などにも影響を与えかねない。 この発表はできるだけ早急に古いバージョンのInternet Explorerのサポートを終了させ、Internet Explorerのさらなる新しい改善に向けての宣言だと考えられる。 IEBlogは以下のところに。 http://blogs.msdn.com/b/ie/archive/2014/08/07/stay-up-to-date-with-internet-explorer.aspx

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