KENTの独り言

2007/01/29(月)23:21

9万年前の埋没林出土 阿蘇火砕流でなぎ倒される

科学なニュース(32)

火山系のMLで回ってきたニュースです. ASO-4火砕流の埋没林かぁ... 50km離れても500℃っていうのは恐ろしいですな.Kentの授業では『死都日本』を教材に使って巨大カルデラ火山の噴火について説明していますが,これもいい教材になりそうです. 埋め戻して保存されるとのこと,いいことです. ========================================= 9万年前の埋没林出土 阿蘇火砕流でなぎ倒される 大分・日田市 9万年前の阿蘇の火砕流で倒されたとみられる埋没林=26日午前10時ごろ、大分県日田市鈴連町  約9万年前、阿蘇山(熊本県)の噴火による火砕流でなぎ倒されたとみられる「埋没林」が、大分県日田市鈴連(すずれ)町の小野川河川敷から出土し、26日、一般公開された。調査にあたる同県教委によると、ほぼ完全な状態で出土したのは佐賀県上峰町の八藤(やとう)遺跡(国の天然記念物)に次いで2例目で「当時の生態系や火砕流の実態を探るうえで貴重な資料」としている。  出土したのは火山灰に覆われた広葉樹、針葉樹数本と木の実など。木の直径は大きいもので1メートル以上あり、表面が炭化し、北向きに倒れていた。県道拡幅に伴う調査で深さ2.5メートルの地層から見つかった。木の焦げ方から火砕流の温度は約500度と推定される。  阿蘇山は27万年前から9万年前にかけて計4回、大規模な火砕流を発生させ、九州の地形を形成していった。現場は阿蘇山の北側約50キロにあり、最大規模だった4回目の火砕流によるものとみられる。  現場は保存のために埋め戻し、採取したサンプルから樹種の特定、花粉分析などを進める。調査にあたる佐賀大の西田民雄教授(地質学)は「木の内部も生に近く、当時のままの状態で保存されている。阿蘇山の火砕流は、雲仙・普賢岳の大火砕流(1991年)の数百万倍のエネルギーがあったとされ、災害の規模や実態を解明する手掛かりになる」と話している。 =2007/01/26付 西日本新聞夕刊= 2007年01月26日15時29分

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