[追記] 教授昇進審査 ポイント制導入 続報
現在,Kentの大学では 昇進審査にポイント制が導入しようという提案が上層部からなされています.で,前述のようにKentは競争原理の導入という理念には賛成しています.この提案に関する教職員組合の教研集会が開かれることになりました.その連絡のMLのメールに対し,某学類の某教授が「意見書」としてポイント制導入反対のコメントをされていました.がんばって読み込んでみましたが,やっぱりどうしても納得がいきません.「競争原理の導入に反対する」と言いながら1)「教授の条件」など,競争原理の導入如何に関わらず必要な議論の区別ができていない.2)「競争原理そのものの否定(質的問題)」と「競争原理導入に関わる負担が大きいから拒否(量的問題)」という視点の区別ができていない.後者は運用段階での議論である.3)「教授昇進ノミネート+順位の確定」と「教員評価」の区別ができていない.など,どう読んでも問題がある意見書.確かに,ポイント制導入によって「数量的な教員評価」につながる可能性がでてくるので,いやがる人も多いだろう.組合は「教員評価の導入」には「管理強化」として反対するだろうし.それでも,議論はきちんと区別すべき.放っておくと,「教授昇進条件は 45歳で査読論文2本以上,あとは密室審議」なんていうふざけた議論がまかり通ってしまいます.曲がりなりにも「旧六」と呼ばれる大学の教授がこれでは説得力も説明力もありません.意見書を書いて出すことにしようと思います. #ハードルが高くなると,自分が昇進できなくなるんだけど・・・・ #原理原則を通すなら,それもまた仕方がないかなぁと.