白山市某所 鍾乳洞調査
白山市某所の鍾乳洞調査に行ってきました.今まで,石川県内では,きちんとした鍾乳洞が確認されていないようです. #CiNiiでも,Magagine+でも,Googleでも見付からない・・・で,その貴重な鍾乳洞の確認を地主さんから依頼されました.これから,この鍾乳洞の活用を検討することになるので,しばらく「某所」としておきます.もっとも,一般の人は入れないところなので,たどり着くことはできないかと思いますが...綺麗な鍾乳石や石筍,フローストーンを見ることはできませんでしたが,ちょっとだけ,ストローを見つけることができました.また,綺麗なノッチが数段観察することができ,発達史を考えるのが楽しそうです.ノッチの上には堆積物(流水の関与がある.SWDか?)が乗っています.この年代を計れば,ノッチの発達(地下推移の変動)を知ることができるかもしれません.また,洞内にはコウモリが生息しているようです(Kentは確認できませんでしたが,学生が目撃していますし,フンを確認できました).この地域ではキクガシラコウモリなど,2科5種のコウモリが確認されているので,そのいずれかだと思うのですが,繁殖洞として使われていなければいいなぁと思います.1~2年ほど掛けてきちんと調査して,その後,地域の環境教育の資源として活用できれば良いなぁと,地主さんや地元の方々と話をしています.洞窟内の旧流路にみられた礫.こぶし大の亜円礫も見られ,流量が大きかったときにはかなりの流れがあったことが推定される.ノッチ.床までは70cmほど.かなりの流量が安定してあったことが予想されます.ノッチの上に堆積している土砂.うっすらとですが淘汰されていることが解ります.現在は完全に離水(一段下の洞窟に地下水位がある)しているので,ノッチ付近に水位があったときの堆積物だと想定されます.複数段のノッチが見えます.この付近では3段くらい見られました.間歇的に水位が下がったことが想定されます.洞窟の最奥部でみたコウモリの糞.この時点では個体は確認できませんでした.