宇宙のかたすみで。

2008/10/11(土)19:39

番紅花

 エスニック(29)

東北のカレーの名店と言えば、忘れてはいけないのが、山形市の番紅花。ここを一番にあげる人も多い。 酒蔵をまねた外観、そうここは、カレーと吟醸酒の専門店なのだ。主人の山川恒一氏は、酒蔵をたずね歩き、カレーに合う日本酒を探してつくってもらったほどで、自ら変人というぐらいのこだわりのある人だ。 まずは、定番のポークカレー700円。辛さは、弱、強、激、滅から選べて、弱でもそこそこの甘辛さがある。一口食べると、まろやかな甘さ、じわーっと辛さとうまみがにじみ出てくる。ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ポークもほどよく味がしみてやわらかい。ごはんの炊き具合も抜群。何ていうか、バーモンドカレーを究極にしたようなやさしく深みのあるとろっとしたカレーで、これは絶品中の絶品だと思う。食べ終わって、また、すぐに食べたくなるほどだ。 チキンカレー900円は、店先にチキンカレーの看板がある時のみの限定メニュー。辛さは滅のみ。どろっとしたルーにいろんなスパイスが効いており、最初は甘辛いかなという程度だが、徐々に辛さで汗が噴き出てくる。骨付きの鶏肉も味がしみていてやわらかい。つやつやでおいしいごはんには干しぶどうがのっていて、これも甘さがアクセントになっている。これも、文句なしの絶品。辛いんだけど、やめられないおいしさ。 番紅花は、サフランというアヤメ科の多年草で、独特の香りがあり、水に溶かすと黄色になり、サフランライスの着色 兼 香辛料となる。なぜか、番紅花のライスは普通のごはんだが、ごはんもとてもおいしく炊けていて、カレーによく合う。 もともと知る人ぞ知る有名な店だが、それほど混むわけでもないし、変わった主人との話もおもしろいし、わざわざ遠くから尋ねても十分に価値のある店だ。(時々、酒探しの旅で休店するので、事前に確認した方がいいかな)。やっぱり、日本人には日本のカレーが合うんだよなあ。 http://homepage3.nifty.com/bankoka/ http://r.tabelog.com/yamagata/A0601/A060101/6000117/ 番紅花 山形県山形市東原町1-12-29 023-633-3191 12:00~14:00 18:00~21:00 日曜休・不定休 駐車場あり

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