19:10、会場となる通りでは、一斉にねぶたが動き出す。
この日は、二日目で、大型ねぶた17台(22台ある)、子供ねぶた14台、凱旋太鼓の日だった。
昔は、スタート地点とゴール地点があって、順に運行していたそうだが、場所によって開始と終了時間がずれて時間もかかるし、ゴール地点が渋滞するし、最後尾があるとカラス(黒装束などで気ままに暴れる若者達)が集まってしまうので、2001年に、あらかじめねぶたを配置して同時スタート、一斉終了にしたようだ。
まずは、子供ねぶたの港町々会ねぶた、米沢再建 上杉鷹山。
2009年は、天地人の年だったので、米沢上杉家の有名な鷹山公。なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり、まさに有言実行、質実剛健、質素倹約で米沢を再建した名君。今、一番、求められる政治家像だ。
ちなみに、子供ねぶたは、幅3~7m、高さ3~5m、奥行き2~5mと定められ、これは大きめのものだ。
続いて、馬屋尻子供ねぶた愛好会 本能寺の変。
後ろは、石江江渡下町会 紅葉狩。
明智光秀の裏切りで、本能寺で追い詰められた信長が、炎に包まれながら最後の舞い。
「人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢まぼろしの如くなり
ひとたび生を得て 滅せぬ者のあるべきか」
一部では、「是非に及ばず」が最後の言葉という話もあるが。。
久栗坂子ども会 飛天大聖・李袞(りこん)。
水滸伝の李袞で、円形の楯、背中に担いだ24本の投げ槍、右手の飛剣の名手。
相馬町子どもねぶた愛好会 龍王。
八大龍王の一つだと思う。。
栄町町会ねぶた 因幡の白うさぎ。
八岐大蛇を退治した素戔嗚尊(スサノオノミコト)の子孫に、大国主神(オオクニヌシノカミ)がいた。因幡の国に八上姫(ヤガミヒメ)というきれいな姫がいて、神々はこぞって自分の嫁にしようと、因幡へ出かけた。すると、赤肌のウサギがうずくまっていて、どうやら、波にさらわれて隠岐の島に流され、何とか帰ろうとワニザメをだまして海に並べて渡ったが、最後にばれてしまい、毛をむしり取られたらしい。神々に、海の水を浴びれば治ると言われ、その通りにしたら、ますます腫れて苦しんでいたところ、大国主神が来て、川の水で洗ってガマの穂綿にくるまりなさいと言った。それで、無事に白いウサギに戻ったそうだ。ウサギは感謝して、八上姫は大国主神を選ぶでしょうと予言し、大国主神は八上姫と結婚したという古事記の話。
生活協同組合コープあおもり 連獅子。
獅子は我が子を谷底へ突き落とし、自力で登ってきた強い子獅子だけを育てる、 という伝説を演じる歌舞伎舞踏。
青森中央学院大学、青森中央短期大学の集団。
囃子、踊り手。ラッセラー、ラッセラー、ラッセ、ラッセ、ラッセラーの掛け声で元気に踊っていた。
ミスねぶた。オープンカーに乗って、手を振っていた。
青森は、色白で、すっとした美人が多い。いわゆる、新山千春タイプ。
凱旋太鼓。巨大な太鼓と調子のよい囃子。
なぜか、ポン・デ・ライオン。
かわいい、しっぽが、またかわいい。
ポン・デ・リング、食べたい。
こんな感じで、順に進み、なんとなく、市役所前だし、一番大きい桟敷席だし、放送席もあるし、進行もココに合わせているような気がして、場所は正解だったかな。
で、大型ねぶたへと続く。。