カテゴリ:ボーイズ・ラブ
ジゴロという響は嫌いで、敬遠していたのですが・・、ちょっとジャケットに惹かれて読んでみました。
『この愛、売ります』妃川螢/一馬友巳 ガッシュ文庫 2008年2月10日発行 相葉哉都(あいばなおと)は、『愛を売るプロフェッショナル』として契約愛人の仕事をしている。 15歳で両親を一度に亡くし、たった一人で世間に放り出された哉都にとって、愛人生活は唯一、生きる糧と亡くしてしまった温もりを満たしてくれる手段だったのだ。 たとえ、仮初の愛でもいい・・三十路が近くなった今でも、求めてくれる人がいる限り続けていたいと思っていた・・。 ある晩、大学時代に密かに好意を抱いていた汐崎が突然、「兄と別れてくれ」と手切れ金を持って、哉都の前に現れた。 全ては誤解だと、必死に説明するが・・、頭に血の上った汐崎には何を言っても無駄だった。 投げやりになった哉都は、汐崎の兄と愛人契約を結んでいたと・・つい言ってしまった。 札束を積まれ、激昂した哉都は、札束を男の顔面に叩きつけていた。 帰れという哉都に、汐崎は「兄の代わりに俺が買う」と、冗談とも、嫌がらせとも取れる事を言い出した為、哉都はプロのプライドを刺激され契約を結んでしまう。 初めての行為で、押し倒された哉都は、この時初めて互いに誤解していた新たな事実に気づく。 哉都の相手は基本的に女で、男性相手の場合はタチだったのだっ! 「はい~っ? えっ、そっちかいな?!」 驚いて思わず大声をあげた私に主人の冷たい目(ー_ー)!!・・うっ。 びっくりする哉都は、『初めて』を汐崎に奪われてしまう。(笑) 汐崎は億ション(古い?)に哉都を住まわせ、まるで新婚のような生活を続け、哉都は戸惑う。 そもそも汐崎の誤解は、兄の誤解から始まっていた・・。(あ~、ややこしい~っ!) 誤解だと判った汐崎は哉都の生活・・契約をどうするのか? 本当はタチだったという事実、とても家庭的なところ、愛人生活をしているのに・・実は自立していたという、しっかりしたところなど・・次々に出てくる哉都の意外な面が面白く、気がついたら一気に読んでしまっていました。 朴念仁でヘタレな汐崎・・素直に表現できない哉都・・、二人の意志の疎通は相変わらず難しいのですが、それすら二人のラブラブな感じが出ていて、実に微笑ましい。 汐崎の義弟・千智と×部下・達川とのお話も気になるところ・・。 私の満足度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.25 05:30:07
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