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2016.10.27
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カテゴリ:パラグライダー

八重洲無線さんの独壇場だった上空で使えるデジタル簡易無線機。

2016年秋、(やっと)アイコムさんから上空で使えるIC-DPR30がリリースされました。

(ICOM IC-DPR30 / 筑波は足尾エリア上空でお試し中(2016年10月上旬))



IC-DPR30は、上空用だけでなく陸上用の30チャンネルもフルカバー。

この手の無線機としては意欲的な価格設定。

VXD450Sを持っているぴょんちゃんも気になったので、(日頃懇意にしていただいている無線機屋さんにご協力いただき)両者を比較検証しました。

※地上同士でもテストしていますが、パラグライダーで飛びながら使う場合を前提としてテストしました。同じスカイスポーツでも、ハンググライダーやバルーンでは、使い勝手、使用感は違った結果になるかもしれません。なお、Bluetoothヘッドセットが準備できず、IC-DPR30すべての機能をテストすることができませんでした。


使用感レポートのひとつとしてみていただければ幸いです。


IC-DPR30 vs VXD450S比較表】


【IC-DPR30の開発コンセプト】

★メーカーホームページ → リンク


IC-DPR30は、アンテナ内蔵を実現したスリム&コンパクトな無線機らしくないデザイン。

黒のほか、黄(メタリックイエロー)、赤(メタリックレッド)も2016年12月上旬に発売されました。(2016/12/02追記)

レジャーでの活用はもちろん、大型量販店やアミューズメント施設、飲食店などでの業務連絡、イベントでのスタッフ間連絡などの業務用途でも使える、「免許不要で、特定小電力トランシーバー同等の手軽さでより良く飛ぶ無線機を!」が、開発コンセプトでしょうか?

イベント会場や都心部によっては陸上用に割当された30チャンネルでは足りない状況があるので、都心部での使用がほとんど無い?上空用5チャンネルの有効利用を目指した商品の色合いが強そうです。


※建設・工事、屋外の警備など粉塵の多い場所や雨天、高騒音など屋外業務使用として堅牢設計されたVXD450Sとは、異なるコンセプトと思います。


外観
・アンテナ内蔵、曲線を意識した従来の無線機とは一線を画したデザイン。
・ネックストラップを用いて首からぶら下げても負担にならない軽さ。
・胸ポケットにすっぽり収まるコンパクトな大きさは魅力です。
・携帯性は抜群に良好で、自由度の高い使い方が可能です。

(VXD450S(左)と比べると小さい&スリム(^^/ )



(バッテリーの比較でも、IC-DPR30はこの小ささ。)

(IC-DPR30の技適番号は、001-P00925。)

IC-DPR30技適詳細情報 → 総務省のサイト



受信感度
アンテナを内蔵させたためか、VXD450Sと比べると残念ながら見劣りします。

でも、障害物の無い見通し範囲でしたら及第点です。

陸上・市街地での有効通話距離の目安は0.5km - 2kmぐらい、VXD450S比で30%~50%ダウンの印象です。

上空同士は無線機の設置位置によっては飛び具合に変化あると思いますが、VXD450Sとほぼ同等5km - 10km以内が実用範囲の目安です。


条件によってはそれ以上遠くの通話は可能と思います。

木立や建物など遮るものがあると受信信号の顕著な低下がみられました。
同じ条件下でVXD450Sは良好に送受信できているにもかかわらず、IC-DPR30ではまったく受信できないときがありました。


【地上での送受信テスト詳細】

ご協力いただいたパラグライダーエリアにて、VXD450Sと比較テストしました。

■テイクオフ(送信) - エリアショップ室内(受信) 直線距離約1.2km
(1)IC-DPR30送信、IC-DPR30受信 → 受信不可
(2)IC-DPR30送信、VXD450S受信 → VXD450SのSメーターはフルスケールから1目盛りから2目盛りダウン。
(3)VXD450S送信、IC-DPR30受信 → IC-DPR30受信できるギリギリでスケルチが開かないことが多々あり。
(4)VXD450S送信、VXD450S受信 → VXD450SのSメーターはフルスケールで受信


■テイクオフ(送信) - エリアショップ前(受信) 障害物が無い見通し距離約1.2km

(1)IC-DPR30送信、IC-DPR30受信 → IC-DPR30のSメーターはフルスケールから1目盛りダウン。
(2)IC-DPR30送信、VXD450S受信 → VXD450SのSメーターはフルスケールで受信。
(3)VXD450S送信、IC-DPR30受信 → IC-DPR30のSメーターはフルスケールで受信。
(4)VXD450S送信、VXD450S受信 → VXD450SのSメーターはフルスケールで受信。

VXD450Sでは良好に送受信できるにもかかわらず、IC-DPR30では受信できないことが頻発。
ショップ室内から送信した電波はテイクオフにほとんど届かない状態でした。


アンテナ内蔵にした影響は大きいです。



スピーカー音量

※地上・室内でのVXD450Sとの比較は、IC-DPR30のほうがデジタル無線にありがちな音声遅延がVXD450Sより少なく明瞭に聞こえていました。

※上空飛びながらではスピーカー音量がフルボリュームでも小さく、実用にならないことが多かったです。高騒音下でも周りの雑音を打ち消すデジタル方式のノイズキャンセリング機能を搭載しているVXD450Sに軍配です。

IC-DPR30のスピーカーからの音は、風切り音で全く聞こえなくなることが多々あったので上空使用下では非力の判定です。

外部スピーカー出力は公称10mW以上とスピーカー出力よりも低いので、上空でのスピーカーマイクの使用はお奨めできません。アイコム純正スピーカーマイク(HM-186LS)を上空で試しましたが、受信音声は本体のスピーカーよりもさらに小さく、実用にならないことが多かったです。(ボソボソ声気味に話されると何を話しているのか不明瞭でした。)

※フルフェイスヘルメット+インカム(イヤホンマイク等)でしたら実用に耐えられると思いますが、テストしていません。



Bluetooth

Bluetoothは、Bluetoothヘッドセットなど使用環境を準備できなかったのでテストしていません。

一般論になりますが、デジタル無線の受信待ち受け時は無音なので、Bluetoothのバッテリー切れやペアリングの外れに気づけない恐れがあります。

上空でBluetoothの電源が切れたり、ペアリングが外れたときのことを考えると、スクール(講習)向けにBluetoothを採用するのはリスクが高いと思います。屋内(室内)でひとり(数人)の使用は問題なかったとしても、(大会でのテイクオフなど)多数の人が使う場合、Bluetoothの電波が錯綜して音声遅延や音切れが発生する恐れがあります。


操作性など

★電源OFF / ON 操作不要で各種設定できるのはGoodです。
小型のボディですが、手袋をはめたままでもボタン操作が容易な仕上がりです。

★UCコードがディスプレイに常時表示されます。
機能キーを押しながら電源入れないと設定変更できないVXD450Sとは異なり、電源入れた状態で設定変更できます。

チャンネルごとにUCコードを設定できる
VXD450S(VX-D291S)には無い設定ですね♪ (取扱説明書14ページ参照)

★うっかり上空で陸上用チャンネルで送信してしまう危険が・・・。
ワンボタンで陸上呼び出しの15チャンネルに変更できるので、上空飛びながら陸上用呼出の15チャンネルでうっかり送信してしまう危険があります(^^;

★スピーカーマイク、接続コードは?
スピーカーマイク、接続コードは純正品またはそれに準ずる互換品をお奨めします。中華製など安い非純正品はそのままでは使えないと思います。何故かと言いますと、防水性能維持のため特殊構造のジャックになっているからです。

マイク / イヤホンジャックの構造

非純正品を使う場合は、スリムL型プラグ変換ケーブル(OPC-2144)を追加すれば使えます。




総評

IC-DPR30はスカイスポーツでも使えますが、イベント会場、ホールなどで特定小電力無線では非力に感じるときの代替としての位置づけのように思います。(イベント屋さんからの引き合いが多いという話しもチラホラ小耳に・・・。)

アンテナ内蔵させた&小型化した影響は大きく、受信感度、受信音量は、残念ながら八重洲無線製先行機種より劣っています。

陸上用3Rのチャンネルに興味あるのでしたら、先行販売している3R専用機を物色したほうが良いと思います。(アンテナ交換できる3R専用機のほうが飛びは良いと思いますし)

小型軽量&Bluetooth搭載等利点はありますが、すでにVXD450SやVX-D291Sを持っていて、陸上用3Rのチャンネルを使用する予定がないのでしたら、IC-DPR30に切り替える必要は無いと思います。新規に購入を検討している方でも、スカイスポーツが主用途で、クロスカントリーフライトや大会に参加される方には八重洲無線製VXD450Sをお奨めします。

上空では非力なスピーカー出力ですが、フルフェイス・ヘルメット+インカム(ヘッドセット)ではIC-DPR30でも問題無く使えると思います。

近距離でも森林や遮るものがあいだにあると通信可能距離が急に悪化する恐れがあるので、IC-DPR30使用に当たってはじゅうぶんに吟味下さい。


と、辛口批評になりましたが、アンテナ内蔵を実現したスリム&コンパクトな無線機らしくないデザインは、今後の無線機市場に大きな影響を与えると思います。


追記
テイクオフ - ランディング間に遮るものが無い、または見通せる開けたエリアでしたら支障は無いと思います。具体的なエリア名はあげませんが、そういったエリアがあるのは存じています。

・じゅうぶんな音量が得られないのを補う手段は、工夫次第でなんとでもなると思います。

・Bluetooth機能は、その特徴(特性)を理解した上でセッティングできる方でしたら、上空でも快適に使えると思います。

それらの手法はここでは取り上げません。
パイロットご自身で工夫してみてください。

上空用(3S)デジタル簡易無線機は、アマチュア無線機や陸上用(3R)デジタル簡易無線機とは異なりアンテナ交換できない無線機です。小型・軽量、価格が安いは魅力ですが、上空(空中)で何かあったときのことを考えると、実送受信、スピーカー音量が非力なのはマイナス・ポイントです。

無線は、万が一、何かあったときに連絡できる重要な手段です。最悪「命」にかかわるかもしれない頼みの綱であることを忘れずに。



補足・・・

今回のレビュー作成で、いろいろ調べたら・・・

◎電波法令における「上空」は具体的に定義されていません。
気になって関東総合通信監理局(関東総通)に電話問い合わせしました。それは富士山などお山の山頂はもちろん「地上」。高層マンションなど地上と繋がっているものも地上とみなしているから。バルーンは繋留されている状態なら地上とみなしてOKらしいです。高所(地上高30m以上らしいという総合通信局の見解・記事をみかけたことがあります。)という言い回しもカタログ等々に登場しているので気になりますが、「上空」は「航空移動」と置き換えたほうがわかりやすいかもしれません。「空」にずーっと留まることは不可能ですし(^^;


◎400MHz帯の特定小電力無線の上空使用は現状アカンようです。

ソース元:総務省周波数割当計画
 → 420 - 430MHz帯および440 - 450MHz帯は、周波数割当計画の国際分配上で、固定、移動(航空移動を除く。)無線標定、と、航空移動は除外と規定されているので、お空での使用は不可。

http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/freq/search/share/plan.htm → (詳細 PDF



◎携帯電話は、『電気通信事業用陸上移動局』と定義されているので、上空飛びながら携帯電話で電話するのは「×」。

携帯電話(スマホ)は陸上で多数の利用者の通信を最も効率よく収容するよう設計されており、上空での利用を想定していません。携帯電話基地局の電波は、隣接する他の無線システムに干渉、通信障害を引き起こさないよう上空に向けて放射されない設計と思います。

となると、スマホやタブレットでのLiveTrack24などのアプリ使用もアウト?

ピカイチさんが総通に問い合わせしたそうです → http://sky.pikaichi.info/livetrack005/


とは言え、総務省は杓子定規にコテコテな頑固じじいではなく、携帯電話の上空利用を検討しています。ですので、スカイスポーツにおける携帯電話(スマホ)や無線機器の積極的な利用促進するため、関係省庁(総務省)に働きかけしていく必要があるかもしれません。

http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/uav/



ルールは守りましょうね♪
※上空用(3S)デジタル簡易無線機のアンテナ交換(取替)は禁止されています。VXD450SやVX-D291Sのアンテナを短いのに交換している人がいるそうですが、法律違反行為になります。

※デジタル簡易無線機は免許不要ですが、登録手続きが必要です。登録手続き無しで使うと不法無線局として処罰(懲役刑または罰金)されます。面倒がらず登録手続きして下さい。

 送信電波に無線機固有のCSM番号(識別信号)が自動送出されています。その番号が登録済みか否かが把握されているらしく、どこから送信しているかもわかっちゃっているそうです。

※日本以外での使用はダメです。
取扱説明書に明記されていますが、デジタル簡易無線機は日本だけでしか使えません。海外では使えません。台湾でデジタル簡易無線機を使っているグループを見かけましたが、、、地元の業務無線に妨害を与えています。捕まっても知りませんよ♪


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(他、気になったところのリンク)
・デジタル簡易無線のデータ伝送における周波数の有効利用に資するための調査検討会(PDF

・ウィキペディア(スカイスポーツで使われている無線) → リンク

・風船を成層圏まで打ち上げ、地球を背景に撮影する企画(電波法) → リンク

・電波法 → リンク
・航空法 → リンク







Last updated  2016.12.03 00:10:08
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