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2017.06.08
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カテゴリ:パラグライダー

VXD450Sの後継機? アイコム IC-DPR30対抗馬?

八重洲無線さんから陸上&上空両方で使えるデジタル簡易無線「VXD1S」が先月5月中旬リリースされました。


(筑波は足尾エリア上空にてお試し中(2017年5月下旬))


(業務無線機的位置付けのVXD450Sと異なり、コンシューマーユーズを意識したパッケージ。)

amazon.comなどネットショップではアイコムさんのIC-DPR30より安い価格がズバっと出ていて、発売早々お手頃感が出ています。(※執筆中はVXD1Sが安かったんですが、IC-DPR30は黒色のみ価格対抗してきていますね。2017/06/08 20時追記。)

その実力や如何に・・・ということで、5月下旬に数日かけて(徹底?)検証しました。



【参考・他機種のレビュー】
◆ ​​アイコム IC-DPR30 パラ・ハングフライヤー向けレビュー​​ (2016年10月)
◆ ​​TPZ-D510 パラ・ハングフライヤー向けレビュー (2018年9月)
◆ ​​アイコム IC-DPR4 パラ・ハングフライヤー向けレビュー​  (2020年9月)



【VXD1S / IC-DPR30 / VXD450S比較表】
(クリックすると別ウィンドウで大きく表示します)



【VXD1Sのコンセプトは?】
VXD1Sは、2016年1月にリリースされた陸上用30CH搭載VXD1をベースに、上空5CHを追加して(アンテナを外せないようにして)商品化したモデルです。


★メーカーホームページ → リンク
★VXD1S技適詳細情報 → 総務省のサイト



●外観
ハンディ機らしい面構えです。屋外、アウトドアでもタフな使用に耐えられるつくりをしています。IC-DPR30とほぼ同じ縦横ですが、厚みがあります。カタログ数値より大きくみえてしまうのはアンテナがあるからでしょうね。致し方無いところです。

200gを切っていて、ネックストラップを用いて首からぶら下げて使えそうな重さです。


これ以上小さくしてしまうと、バッテリーの持ちや使い勝手が悪化してしまうので、このくらいの大きさ(重さ)がちょうど良いところでしょうか?

VXD450Sと比較
 アンテナが短くなってすっきりした感じのVXD1S。
 でも、無線機って、アンテナが一番大事なんですよね~。





IC-DPR30と外観比較
 一見、アンテナが無いほうが良いなぁ~♪ と、思っちゃうんですが・・・。
 



バッテリーの大きさ比較
 
小さいのは良いんだけど、USB給電となると電圧を下げないといけないのがネックですね。送信系の設計余裕度、バッテリーの持ちを考えるとそこそこ電圧あったほうが良いと思うんです。

(VXD450S用バッテリーと大きさ比較)


●操作性

・ボタンが少ないので誤操作する心配は無いと思います。
・UCコードは電源ON状態で設定変更できますが、コード番号は表示しません。
※頻繁に変更するのはUCコードぐらいと思うので、操作はすぐに慣れると思います。

●受信感度
おおむね良好です。もちろん、上空でもOKです。
雑木林や市街地など少々見通しの悪いところでも、VXD450Sと同等の受信感度、受信品位でした。

聴感上はデジタルの特性も相まって、VXD450Sとほぼ同等とみて良いと思いますが、新緑(深緑)たくさんの森林ですと、時々受信が途切れます。
Sメーターの振れにもその差が明確に現れます。




(アンテナ長いほうが送受信では有利です。)



●送信テスト(内蔵マイク)

本体内蔵マイクは、適度な変調度で良好です。マイク感度調整・変更可能ですが、風切り音対策は必要です。

アンテナ内蔵のIC-DPR30より飛びます。

短いアンテナですが、エリア内フライト、障害物が少ない見通せるところでしたら、VXD450Sとほぼ対等に渡り合えると思います。

受信感度のところでも書きましたが、障害物が多いところ、新緑(深緑)たくさんの森林では通話可能距離はVXD450Sより劣ります。


●本体スピーカー音量

屋内、屋外、上空ともじゅうぶんな音量、音質です。音質は低音がやや強調されている傾向で、VXD450SやIC-DPR30より聞きやすいと感じました。試していただいたみなさんも本体スピーカーの受信音については好印象・好評でした。

VXD450Sと遜色ないレベルですが、風切り音や周囲の喧噪レベルが高いときは聞き取りにくいことがあります。

シビアに比較・判定すると、700mW以上の大出力と余裕のVXD450Sに軍配です。



●外部スピーカー(MIC / SP端子)

 ねじ込み式1ピン4極プラグの使用が基本ですが、CT-91を用いることで2Pタイプのプラグのものも使うことが出来ます。

 但し、旧スタンダード製スピーカーマイク(CMP115)など一部の2Pタイプは、PTTボタンが反応しないものがありますので、注意が必要です。(受信はできます)

 外部スピーカー / マイク端子がアンテナの隣りなので、受信感度&電波の飛びに影響を与える可能性があります。スピーカーマイクやインカムのケーブルをアンテナに巻き付けたり、くっつけたりすると送受信が悪化します。



【外部スピーカー音量】

 スピーカーマイクの音量は小さいです。オーディオ出力が控えめのようで、スピーカーユニット口径(入力出力)が大きい第一電波さんのMS900WSでも音が小さいです。インカム(ヘッドセット)でしたら実用レベルの音量と思いますが、インピーダンスによっては音が小さすぎたり、割れたりなりなどの問題が生じる恐れがあります。

 ※スピーカーマイクのスピーカーからの音が小さすぎで上空飛んでいるときはもちろん、屋外では実用に耐えられないと思います。

★(2017/06/10追記) スピーカーマイクによってはじゅうぶんな音量が得られるという情報をいただきました。VXD1Sはインピーダンスにシビアに反応しているようです。VXD450Sでは問題なかったのですが、う~ん、困ったもんだ・・・。


【外部マイク】

 市販のスピーカーマイク(八重洲純正および第一電波)のマイクはおおむね良好でした。風切り音対策を講じておけば、良好な送話ができます。インカム(ヘッドセット)のマイクは、変調度が浅い(声が軽めで小さい)ものがありました。

 ※スピーカーマイク、インカム(ヘッドセット)については、VXD1Sに対応しているのか販売店(代理店)に確認した上で購入して下さい。



(CT-91が差せるからって、、、。 この動作検証に手こずりました。)


(各種スピーカーマイク、インカム(ヘッドセット)で動作検証しました。結果は?)


●その他機能等
【充電】
 ・純正品(同梱)以外のモバイルACアダプタやモバイルバッテリーからの充電(給電)は仕様「5V 1A以上」を満たしていれば充電可能です。でも、バッテリーの持ち(寿命)のことを考えると、三年保証が利く同梱されているメーカー純正のACアダプタの使用をおすすめします。


(モバイルバッテリーからの充電・給電が可能です。)


【登録申請書】
 VXD1Sは免許不要ですが、登録手続きが必要です。VXD1Sには登録申請書が同梱されていますので、忘れず登録手続きして下さい。



(登録申請書(記入例も)が同梱されています)


★問題点
2Pタイプのスピーカーマイク、インカム(ヘッドセット)の一部にPTTボタンが反応しないものがあることを確認しています。

●スピーカーマイクの音が小さすぎて、上空に限らず屋外では実用に耐えられません。

●取扱説明書が簡易版? (外部スピーカー設定の詳細記述が省略されています。他にも抜けがあるかもしれません。)



((簡易的な感じの取扱説明書)外部スピーカー設定の詳細説明が抜けています。)

※外部スピーカーの設定ついて取扱説明書では詳しく掲載されていません。下記を参考して設定して下さい。非純正の外部スピーカー(インカム)でも受信音は若干大きくなります。






●総評
陸上・上空両チャンネル送受信OK、小型・軽量に加え、価格もリーズナブル。
受信感度、受信音量は、アイコムIC-DPR30より優秀です。
スカイスポーツなど上空使用でも耐えられると思います。

VXD1Sは、スカイスポーツ向け以外にもこれからデジタル簡易無線を使ってみたい人におすすめできる入門機種になりそうです。

ただ、問題がいくつか見つかっており、使用頻度の高いインストラクターや遠くに飛んで行くクロスカントリーフライト、大会等には(価格は高いですが)VXD450Sが適していると思います。

外部オーディオ出力の仕様が不明ですが、上空に限らず屋外全般でスピーカーマイクの使用はVXD1Sでは厳しいと感じました。

上空からの送信が時々でしたら、本体マイクへの風切り音対策をしっかりしておけば、スピーカーマイク無しでじゅうぶんと思います。



【最後に、テストした感想・・・】
 VXD450S(VX-D291S)を持っていて不便を感じていない方は、VXD1Sに乗り換える必要は無いと思います。VXD1Sは小さい・軽い、陸上用30CHを搭載しているという利点がありますが、アンテナが短いので送受信がVXD450Sより劣っています。

 一番がっかりしたのは、外部スピーカー出力が低く、スピーカーマイクが屋外では実用レベルにありません。インカムでも物によってはフルボリュームでなんとか使えるかな?という感じ。本体スピーカーの音量(音質)は良好なのに、その特性を活かしていないのが残念でなりません。

 VXD450Sより送受信がやや劣るのは運用でカバーできそうな範囲なので、これはお奨めできる♪ と期待していただけに。


 今回は、各種スピーカーマイク、インカム(ヘッドセット)、ケンウッドやアルインコ製陸上用デジタル簡易無線機も動員していろいろ試しました。ご協力いただきましたみなさま、ありがとうございましたm(_ _)m









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Last updated  2022.03.15 21:56:35
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