2007/10/17(水)18:00
ペルー料理教室
(ちちゃさん曰く)1人130ccの油を使ったペルー料理、
さてさてどんなものが出てきますやら♪
★Tiradito de lenguado(ヒラメのティラディート)
生の魚をレモンで〆て、サルサをかけて頂く料理。
皆さんがよく聞くセビッチェのお友達と思ってください。
違いは魚の切り方。 魚をお1cm幅の棒状に切ります。この形を「Tira」というからティラディート。
あとセビッチェにはタマネギやセロリが添えられますが、
ティラディートにはタマネギはつきません。
ティラディートにかけるアヒ(唐辛子)のサルサをミキサーで作る先生。
ロコロ(激唐パプリカ)の赤に近いオレンジ色が薄く白味がかったオレンジになるまで・・・
油を注ぎます。 そうっ! サルサには油がいっぱいっ!
ヒラメのティラディート、3種類のサルサを添えて。
奥のオレンジ色のが元々真っ赤な色のロコトから、
手前の黄色いのが元々オレンジ色のアヒ・アマリージョから作られたサルサです。
真ん中の何もサルサがかかってなく、塩コショウとレモンだけ、のを
サルサ・ナトゥラルといいます。
★Causa a la limena(リマ風カウサ)
何度かこのブログでも登場してますが、パパ・アマリージャという
鮮やかな黄色のじゃがいもを使って作られるマッシュポテトの料理。
マッシュしたお芋にティラディートで作ったサルサ・アマリージャと油を混ぜ、
塩コショウで味付けしたものに、いろんな具をサンドして出します。
リマ風カウサでは、鶏肉を茹でて裂いたものをマヨネーズで合えたものが使われます。
そしてそのマヨネーズも作ったんですが・・・ 油・油・油!
ミキサーの横に空になったボトルがあるの、見えるかな? そう、どっぷり油まみれなのだっ!
この1品にどれほどの油が入ってるか・・・ 考えたくないカウサ。
しかしこのしっとり滑らかな舌触りは、まさに油のなせる業!
カウサを食べる時はダイエットは忘れましょう(笑)
★Sopa a la criolla(クリオージャ風スープ)
別名「Sopa a la minuta(あっという間にできるスープ)」というくらい簡単、らしい。
牛コツのスープに炒めたタマネギや牛肉を入れ、
leche evaporada(レチェ・エバポラーダ=濃縮牛乳、日本にはないな)と細いパスタを入れ、
塩コショウとオレガノで味を調え、最後に目玉焼きとパンを添えて出す、という
ざっくり言うとそんなミルクスープであります。
数分で・・・ と言うけれど、この牛コツからの出汁を取る時間は入ってません。
いやー、濃厚そうなスープでしょ~♪
「ソパ・ア・ラ・クリオージャには必ず1人一個の目玉焼きがつきます!
なかったらソパ・ア・ラ・クリージャじゃありませんっ!」
と、家庭教師の先生が力説してましたが・・・ これが正しいソパですねっ! 先生っ!
★Adobo de chancho(豚肉の煮込み)
chicha de jora(チチャ・デ・ホラ=トウモロコシのお酒)、塩コショウ・クミンで豚肉一晩漬け込む。
日本にはこのチチャ・デ・ホラがないから、お酢と水を1対1にして使ってもいいらしい。
(でもなんかお酢とお酒じゃぜんぜん違いそうだけど・・・)
お肉をチチャ・デ・ホラに漬け込むと、すごくやわらかくなるんだそうだ。ヤギ肉なんかも漬けたりするよ。
そうそう、ご紹介を忘れてました。 本日の先生、アウグスト・リー・フォン先生です。
予定していた日系の先生が急遽キャンセルとなり、どうなるかとビビリましたが・・・
結果的には気さくで、とても楽しいクラスになりました♪ ありがと!
にんにく・唐辛子、クミンに塩コショウを油でよーく炒め、そこに一晩漬けこんだ肉を入れ蒸し焼きに。
最初はほとんど水分ないのに、肉汁が出てきます。 だから途中から煮る感じ。
そうそう、こんなペルー風土鍋を使ってやりました。
これ、無駄な湯気はさっと蒸発するし保温力はあるしいいよ!
もともとアレキパの料理であるアドボ・デ・チャンチョ。
地元では鍋で6時間も7時間もかけて肉がとろけるように煮込むんだとか。
今回は2時間ちょっとしか煮込めなかったけど、それでもお肉はまずまずの柔らかさ。
やっぱりチチャに漬け込んだからかな?(途中でこの漬け汁も鍋に入れます。)
それともこの土鍋との相性がいいのかな?
これに1cm幅に切ったたまねぎをどばっと入れ、更に煮込みます。
この料理にはカモーテ(こちらのオレンジ色のサツマイモ)をオレンジジュースで煮込んだものを添えて出します。
オレンジの果汁にシナモンや丁子、お砂糖どばーっと入れて火にかけ、レンジでチンしたお芋を入れます。
ただでさえ甘いカモーテが更に甘くやわらかく♪
できあがり~♪ 唐辛子は入ってるけどタマネギの甘さとあいまって、まろやかなお味に♪
★Mazamorra Morada(マサモラ・モラーダ)
紫トウモロコシとパイナップルの皮を煮込んで、色んなドライフルーツとシナモン、
そして思いっきりの砂糖を入れて煮込んだペルーの代表的デザート。
最後に片栗粉でとろみを付けて、とろ~んとさせてできあがり!
大鍋いっぱいのマサモラ・モラーダを見てたら・・・ 食欲がなくなる(苦笑)
ポリフェノールいっぱい、繊維いっぱい(ドライフルーツすごいから)、砂糖いっぱいのおやつ。
カップに入れてお召し上がり下さいませ~♪
見た目とってもヘルシーな?ペルー料理。
この中に隠された油の量は・・・★○×▽☆●!!!
でも美味しけりゃい~のよね♪
ペルー暮らしを楽しくする「ペル研」、
次回もお楽しみに~♪♪
☆通訳してくれたYさん、ありがとう!☆