恋愛病院『ラブホスピタル』

2005/04/30(土)02:36

愛していた、ふたり。

ラブホ~診断書~(33)

「彼、結婚するんだって」 「そうなんだ」 冷静だった。 自分でも、驚くほど冷静だった。 微笑んでた。 ココロから、「おめでとう」と言いたくなった。 にぎやかな、ファミレスで あたしは、彼の結婚の報告を聞いた。 親友の、真奈美からだった。 あたしは、飲みなれないブラックコーヒーを 一口だけ飲み、苦味に耐えた。 「本当に、おめでとうって、伝えておいてね」 真奈美は、口元を緩くあげ、目で返事をすると そのまま別の話に変えた。 満たされているような、どこか切ないような でも、寂しくもなくつらくもない。 これでよかったんだ…。 *   *   * 【あやめ】神秘的な人・良き便り ご無沙汰になってしまいました! みなさま、たくさんのメッセージありがとう。 私書箱にも、メールにもたくさんのメッセージをいただきました。 どれもこれも、優しさに溢れていて、自分の気持ちが 「いつもの自分だよ」と、動くことにGOサインを 出してくれたので、日記を再開させました。 本当に、本当にありがとう。 ご心配をおかけしてしまいました。 ごめんなさい。 今日は、どうしても書きたかった こんなお話を…書かせてください。 -------------------------- とんでもないくらい愛していて この人以上に、自分に合う人は、いないと思っていた。 どんな話をしても、解ってもらえて どんなに言い争っても、分かり合えて。 自分の趣味が、アノ人の趣味と一致していて それぞれ、夢を無我夢中で追いかけていて。 絶対に、離れないふたり。 そんなふたりも、別れるときがある。 サヨナラするときが、あるんです。 「あんなにも、合う人は…他にいないのに」 そう思いつつも、今はもう…。 そんな別れをしたことがある人 いると思います。 あたしは、しました。 「この人以上、自分を解ってくれる人はいない」 「何も言わなくても分かり合えるって、こう言うことなのね」 そんな気持ちで、日々過ごしていた。 でも、サヨナラをした。 でも、そのサヨナラは必然だったのかも しれないと、最近思うようになりました。

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