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2018.01.17
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 「燃える男」「闘将」として知られた元プロ野球監督の星野仙一氏が突然、逝った。私にとって、それは特別なことであった。仙台市市内の小学校低学年の頃、初めて被った野球帽子が中日ドラゴンズの青地に「CD」マークだったことから、無類のドラゴンズ好きとなり、当時、黒地にオレンジマークの巨人の帽子が被る子供が大半だったクラスの子供にドランゴンズの良さを説き、ほとんどの子供の帽子を青に変えたのも、巨人軍に立ち向かう星野流を自分なりに体現していたのだと思う。当時のドラゴンズファンはエースである星野氏を好きになるのは当然で、「仙一」の名前は自分の住む仙台と関係があるのだと信じ切っていた。

 

当時、少年野球に明け暮れていた私は、格好良いとはいえない星野氏の投球フォームを真似し、夕方からは雑音の中にやっとのことで聞こえる「東海ラジオ」のナイター中継のドラゴンズ戦に聞き入りスコアブックをつけ、初めて買ったEPレコードは、星野氏が現役時代に出したムード歌謡曲「街の灯がゆれる」だった。青いユニフォームが大きなものに立ち向かう姿に憧れ、それに近づきたい一心で、私はドラゴンズの本拠地、名古屋を聖地と考え、星野氏を心の師と仰いだ。星野氏を幼い頃から見続けてきたことは、私自身の人生ドラマをも味わい深くさせてくれたことを想うと、感謝があふれ出てくる。ジャイアンツを倒す闘志は、生きた「スポ根」を見せつけてくれたことや、引退後すぐに監督になり、ベンチでも戦う姿を見せてくれたことは、エンターテイメントとしてだけではなく、何かに取り組む姿勢のようなものも示してくれていたように思う。

 

その戦う姿勢の結果は、適度な波で訪れた。中日で2度の優勝はどちらもチームカラーを変えての快挙だったし、阪神の優勝は「ダメ虎」再生を完成させ、楽天の優勝は東日本大震災の被災地を勇気づけた。気づけば、優勝は1988年、1999年、2003年、2013年で、40年間にわたりすべての年代で優勝を達成しているのも感慨深い。特に楽天の優勝は個人的にも印象的だった。テレビというメディアに失望し、私がテレビを見なくなってしばらくして東日本大震災が起こった。そこで決定的にテレビは観なくなったのは、震災を生で受け止めようと思ったからで、私は被災地に向かい、メディアで伝えられる震災から離れた。時折、何かの拍子で目に入るテレビ画面からも目をそらした。ある日、星野監督が被災地を訪れるシーンでさえ、震災に野球ができることなどない、と冷ややかに思っていた。

 

しかし、星野氏は被災地に「野球ができること」を確実にやってのけた。楽天の優勝が決まる日、私は宮城県南三陸町の「ホテル観洋」で町内の敬老会イベントでスピーチし、震災の風化を防ぐために作詞した歌曲「気仙沼線」を歌手の大至さんとともに披露し、町内の仮設商店街「さんさん商店街」のステージにも立った。優勝はその日の夜。さんさん商店街のステージは野球中継のパブリックビューイングの場となり、優勝の瞬間から歓喜がこだました。私が作詞した歌曲など、ちっぽけなものに思えてしまった。幼い頃から私は星野氏に鼓舞され続けてきたから、突然いなくなる、というのはやはり寂しい。同時に、これまでの与えられた何かを考えると、私も何かに真剣に取り組み、その姿で誰かを勇気付けられればと思う。

 

(了)

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執筆者紹介 引地達也(ひきちたつや)仙台市出身。一般財団法人福祉教育支援協会専務理事・上席研究員(就労移行支援事業所シャロームネットワーク総括・ケアメディア推進プロジェクト代表並びに季刊「ケアメディア」編集長)、コミュニケーション基礎研究会代表。

 

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Last updated  2018.01.17 00:44:13
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