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2019.03.19
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 文部科学省の2018年度「特別支援学校高等部卒業生等を中心に対象とした若者の学びを展開するための学習プログラムの開発事業」は先日、同省に成果報告書を提出し今年度の講義・カリキュラム・視察調査等は終わった。終わったが、さまざまな形で見えてきた課題には、待ったなしでの状況やそれぞれの人々の期待や思いがあるから、私自身は来年度に向けて走り始めている。特別支援学校の卒業生及び社会に出る直前の高等部3年生向けに考えていたオープンキャンパスだが、「その対象者を呼び掛ける方法がなかなか見つけられない」「地域とのつながりを模索しながらも、福祉領域の地域リソースに従事する方々は忙しく余裕がない」「医療ケアの方々への学びへの対応は少ない(ほぼない)」ことが来年度での課題である。そこに4月の法定外シャローム大学の開学も絡み、必要な学びに対応できる私たちであるための取組みは始まったばかり。まだまだタフな道のりだ。

 

特別支援学校は忙しい。先日、ある県の特別支援学校(高等部)を訪れ、来秋のオープンキャンパスの参加を呼びかけするのにあたり日程調整を行ったのだが、秋の予定だというのに就職に向けての実習などでスケジュールは結構埋まっているのには驚いた。特別支援教育にある生徒を確実に就労させることに熱心で、確実なプロセスを築いていることは、頭が下がる思いである一方、ややスケジュールはタイト過ぎないかな、と思い、私が率直に「結構、生徒もきつくないですか」と問うと、先生も「そうなんですよ」と困り顔となったのは印象的だった。「就労させる」大号令の中で、いろいろな生徒がいる中で、先生にもいろいろな思いがあるだろう。結局、オープンキャンパスは学校の「実習」の位置付けで参加してもらうことにしたが、やはり少し窮屈な感じがしてしまう。

 

また、初めてのオープンキャンパスで分かったのは、合計6回の開催で延べ参加者約200人のうち、当初は知的・発達障がい者の割合を7割にしていたが、結果的に精神障がい者の割合が7割近くになったことである。年齢も10代から60代まで幅広く、精神障がい者の学びへのニーズは高い。就労できない状況から、就労ができるような学びを求める人もいれば、人生を楽しくできるような新しい発見を示してほしい、との声もある。共通しているのは、学びを提供する側である私たちが、それら障がいや疾患などの「ケアが必要な状況」を理解し、行動としてふるまえること、である。これは教える側の資質として今後養成しなければならない点。結構難しいが、必須であることは確かだ。

 

そして、私が調査や視察で動くことで分かったことが、「肢体不自由の方々の学び」の問題である。特殊な車いす等での移動が必要である重度の肢体不自由の方々にとって、18歳以降の学びに関する社会的資源は基本的にはない。日本全国には地域の支援団体が介護ではなく交流する支援を行っている例もあると思われるが、「学び」を確実に行っている実例は東京都小平市のNPO法人地域ケアさぽーと研究所による訪問授業である。同研究所に教えを請いながら、私ができることはないか、を考え、歩き、対象者と対話をし、法定外シャローム大学では「訪問型講義」を立ち上げた。結果として4月には医療ケアの必要な「学生」が入学する。オープンキャンパスを実施し、そして始まる新しい学び。私にとっても日々「学び」の連続だ。

 

 

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学びで君が花開く! 法定外シャローム大学

http://www.shalom.wess.or.jp/

 

引地達也が関わる障がい者支援事業シャロームネットワーク

http://www.shalom-jp.org

 

引地達也の公式ブログ「やさしい未来」はこちら

http://plaza.rakuten.co.jp/kesennumasen/

 

精神科ポータルサイト「サイキュレ」

http://www.psycure.jp/column/

 

ニュース屋台村

http://www.newsyataimura.com/

 

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執筆者紹介 引地達也(ひきちたつや)仙台市出身。法定外シャローム大学学長、一般財団法人福祉教育支援協会専務理事・上席研究員(就労移行支援事業所シャロームネットワーク総括・ケアメディア推進プロジェクト代表並びに季刊「ケアメディア」編集長)、コミュニケーション基礎研究会代表。

 

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意見・感想・質問・相談等 ⇒ hikichitatsuya@yahoo.co.jp

(毎週水曜日発行)ジャーナリスティックなやさしい未来

発行:引地達也







Last updated  2019.03.19 23:16:02
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