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2022.07.06
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カテゴリ:カテゴリ未分類
毎週火曜日に重度障がい者を中心にして、事業所や自宅をつないで展開している講義「おんがくでつながる」は先日、暑さの到来とともに津軽三味線の歌手、澤田慶仁さんとともに「青森ねぶた」と「弘前ねぷた」を学び、青森ねぶたの「ラッセラー」で受講者とともに盛り上がった。この盛り上がりは毎週、音楽のジャンルを超えて、受講者の元気な受け答えが講義をリードし、参加したミュージシャンはいつも「楽しかった」と話してくれる。この盛り上がりをさらに広げようと、受講者の方々をさらに増やして、「歌を作る」ことを目指すオープンキャンパスを8月27日に東京都杉並区の西荻地域区民センターを主会場にハイブリットで開催することになった。ここは重度障がい者の世界観で「うた」を作っていく予定で、どんな「うた」が出来るのか、面白そうだ。

 「世界観」とは大仰な言葉ではあるが、その人から見えるもの、その人が考えるもの、であり、関係者はそれを大切にしていく、という姿勢が基本となる。生産性とスピード感が優先される一般社会の中では、コミュニケーション行為に道具や時間が必要な場合、重度障害のある彼・彼女らはこの世のコミュニケーションから取り残されてしまうし、すでに「取り残されてしまっている」。だから、ここはゆっくりと彼・彼女らのペースを考えて、話し合い、言葉を紡ぎたいと考えての今回の企画である。オープンキャンパスの内容を考えるのにあたり、事前の企画委員会では3人の重度障がい者の企画委員に参加してもらったが、その中で企画委員の男性の母親が「帰りたくない」エピソードを紹介してくれた。普段、自分からの発語が難しく、車いすでの移動が必要なこの男性が家の周囲の公園などを散歩して家に近づいてくると、「帰りたくない」と強い意思表示をするという。

男性の母曰く「家の中はつまらない」のだという。自分では移動できない彼にとって、囲われた家の中は安全ではあるが、やはりそこばかりではつまらない、開かれた外はどこであっても気持ちがよいものなのかもしれない。そんな話を聞きながら、私もこの男性の顔を見ながら、「そうなの?外が好きなんだ」と話しかけると、その目が輝いたようになって、言葉にはならないコミュニケーションが成立する。「そうだよね、いつまでだって外で遊びたいよね。まだまだ外にいたいんだよね」。コミュニケーションが一歩前進すると、見えてくる世界も違ってくる。やはり、これはオンラインではなかなか難しいコミュニケーションの類であり、その場で目を見て、空気と間合いの中で同意を感じ取りながら、否定を受け止めなければいけないのだ。次回のオープンキャンパスでは当事者と関係者がインクルーシブに交わり、そんなコミュニケーションを可能にする場にしたいと思う。

だから、このコミュニケーションには重度障がい者の参加者も必要だし、その方たちとコミュニケーションを取ろうとする関係者や一般市民の方々の参加も必須だ。要は「交わってみないとわからない」から始まる。ひとつだけ確信しているのは、ここに参加した方々の世界は確実に広がる、ということ、それはきっとそれぞれの世界観を豊かにするのだと思う。オープンキャンパスは8月27日(土)午前10時~午前12時。西荻地域区民センター(東京都杉並区桃井4-3-2)での会場参加及びオンラン参加をお選びいただけます。
申し込みは、みんなの大学校まで。
Kouhou.minnano@gmail.com

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執筆者紹介 引地達也(ひきちたつや)仙台市出身。みんなの大学校学長、博士(新聞学)、一般社団法人みんなの大学校代表理事、一般財団法人発達支援研究所客員研究員。

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(毎週水曜日発行)ジャーナリスティックなやさしい未来
発行:引地達也






Last updated  2022.07.06 09:03:57
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