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2025.04.23
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カテゴリ:カテゴリ未分類

 2025年春、新学期開始とともに始めたことが「Care-Media Labo」(ケアメディアラボ)の設立である。障がい者への学びを提供する「一般社団法人みんなの大学校」内の機関だから、厳密には組織内の事業部として運用する。ここ数年、障がい者の生涯学習としての学びの提供や、高等教育としての学びの開発のほか、福祉サービスの運営や障害者雇用に関する最適化、そのほか組織内のコミュニケーションの質の向上やコミュニティの形成など、対応する業務は多岐に渡ってきた。同時にそれぞれの課題に向き合い、解決ができる仲間も増え、研究機関として、必要な行動とその広がりに向けて機能していこうとの計画である。ここには名前から分かるように「ケア」と「メディア」から出発しており、多くのプロフェッショナルに支えられまがら、その考えを形にしていきたいと考えている。

 

ラボが対応するのは、ケアの領域である。最近では「社会貢献のため」として理念先行で福祉サービス事業を開始したものの、収益が上がらず経営的な問題を抱えてしまうケースは少なくない。また、支援をめぐるスタッフどうしの対立やいざこざなど、スタッフをめぐる問題でストレスを抱えているという相談も多い。ラボでは、「誰かのために」という類のケアを実践しようとする純粋な思いを大事にしながら、経営的な課題を一緒に考えていきたい。経営の問題に対応するために、ラボの共同代表は、私と経営や財務の専門家である金田好正さん(株式会社おもつな代表取締役社長)が就いた。さらに主任研究員の大内雅登さんは対話のプロとして、「困難事例」に対応している心強い実践研究者であり、みんなの大学校でも「語り合う心理学」を講義している。そのほか、福祉の実践者や、マーケティングの専門家、教育や心理学、社会学の研究者、そして組織の経営者など、ラボのネットワークは広い。

 

「ケアメディア」との名称は、私が「ケア」と「メディア」が融合する概念を1つのものとして示してから、数年が経過した。私の著書「ケアメディア論」で示したその概念はSNSの発展と生成AIの進化、世の中への浸透の中で、ますます重要な考え方であると主張していきたい。情報がテクノロジーとして、ほかの情報と結びつき、結びついたものが「データ」として示された事実を真実とする社会に、私達は喜怒哀楽を伴う清らかな感情とともに生き続けることはできるのだろうか。人に行動を促すのはデータかもしれないが、人の感情を司るのは、ケアであることは間違いない。いわば、ケアはデータの対極にあるものともいえる。データは、その活用により社会を生きやすくする役割を担う、同時に幸せな社会を作るためには、ケアが必要で、そのケアをどう形にしていくかも、議論しなければならないだろう。

 

2020年に「ケアメディア論」を出版し、大学の講義でも「ケアメディア論」を講じ、ケアの周辺の話に加え、それがどのようなメディア行為で発信し、発信されてきたかの整理に、学生の関心は高い。日本社会において、ケアを形にする社会行為の形は、まだ確定し、社会が共有するまでには至っていない。さらに、哲学的思考のもとで社会づくりを挑戦した形跡もない。生成AIが登場し、データが重視されている現在、私たちのケアはどこ向かうべきなのだうか。この命題は、私にとって、ラボで研究するひとつのテーマであり、またケアを重視しようとする組織やコミュニティ、個人とつながりながら、一緒に考え、実践する場にもしたいと考えている。もし同じ思いの仲間がいれば、どんどん仲間を増やしていきたい。

 

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学びで君が花開く! 要支援者のための学びの場「みんなの大学校」

一般社団法人みんなの大学校 (minnano-daigaku.net)

当事者中心の発信サイト「ケアメディア」

https://www.caremedia-site.com/

 

引地達也の公式ブログ「やさしい未来」はこちら

http://plaza.rakuten.co.jp/kesennumasen/

 

ニュース屋台村

http://www.newsyataimura.com/

 

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執筆者紹介 引地達也(ひきちたつや)

みんなの大学校学長

フェリス女学院大学准教授(新聞学博士)

一般社団法人みんなの大学校代表理事

Care-Media Labo共同代表

文部科学省障害者生涯学習推進アドバイザー

国連NGO,JACE上席研究員

 

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意見・感想・質問・相談等 ⇒ Hikichi.shalom@gmail.com

(毎週水曜日発行)ジャーナリスティックなやさしい未来

発行:引地達也






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Last updated  2025.04.23 09:07:49
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