楽しく過ごせたら、その分別れはつらいものです。

　今日、ちいのお友達がたくさん遊びに来てくれました。
　楽しい時間はあっという間。
　みんなが帰る支度を始めると、ちいはさみしくてたまらなくなりました。
　「まだ、かえらないで…」とつぶやきながらも、
　みんなが帰ってしまうことは分かっています。
　
　「またね～！」と手を振って帰っていくお友達。
　その姿が見えなくなった途端、大声で泣き始めました。
　「まだ、あそびたかったんだよ～ちいは、さみしいんだよ～」
　
　ゆるるもさみしいけど、そこはお兄ちゃん。
　「ママ、次にみんなと遊ぶのはいつ？
　　後、何回寝たらいいの？またいっぱい遊びたいね」

　玄関で泣き続けるちいをひっぱってきました。

　実は４日後に今度はお友達のおうちにおジャマする約束をしていたので、
　「いい？あした、あさって、しあさって、その次の日。この日にまた会えるよ。」
　と指を折りながら数えて教えました。
　
　親指から数えて薬指の日。
　２人とも楽しみにしながら、いつもより早くお布団に入りました。

　薬指の日になったら、また楽しく遊ぼうね。
　ちいもいいお友達ができて、本当によかった。
　別れがつらくなるほど楽しかっただなんて、幸せなことだよ。