三十路の大学院生はっしーの研究日記

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• 通院

  今日も学校はお休み。学校を休むと楽でいいのだけれど、怠けている（病気だからしょうがないのだけどね・・・）自分を責めてしまったり、もうちょっとがんばれば登校できるのではないかと葛藤したりして、気分的には実はすごく苦しいものがある。さらに部屋に一人でこもっているとものすごく寂しくて気がふさぐ。そこで今日は女友達に電話をかけておしゃべりをすることにした。彼女はとても明るくてやさしい人で、話しやすくてうれしい。たくさん話につきあってもらって、ついでに彼女と旦那さんとの馴れ初めの話とかまで後学のために聞かせてもらって、楽しくてありがたかった。夕方、外に出るのがおっくうだなあと思いつつ、もう薬が底をついているので通院。主治医に、上に書いた学校を休むときの精神的な葛藤について相談すると、「計画を立ててあらかじめ休む日を決めておくといいよ。予定の行動として休めば、そんなに葛藤しなくてすむでしょう。こころが苦しいと、休んでもほんとうに休まらないから。」というアドバイスをもらった。待合室で、同じクリニックに通う友人と出くわしたので、軽く飲んで帰る。夜、見事なピアノを聴かせてくれたかつてのガールフレンドから電話があって、明日久しぶりに会うことになった。楽しみ。

  2004年01月09日

• 急降下

  宿題できず、学校行けず、鬱々と部屋にこもる。苦しいなあ

  2004年01月08日

• 今日もきつかった

  昨日はひどく疲れていて全く宿題に手がつけられずにダウンしてしまったので、今日はノー準備で授業に出ることを覚悟していたのだけど、朝5時に目が覚めて、なにもすることがないのでやっぱり勉強してしまった。12月から始まった水曜日の新しい授業は実践的でなかなか面白い。今日のケースはCD-ROMだったので、途中までしか読まず、後半は中に入っている映像だけ見て、手抜き準備で臨んだのだけれど、「過去の成功要因は将来のリスクになり得る」というようなことをケースに即して言えて教授からコメントが返ってきたので、よかった。手抜き準備で発言したのは初めてのような気がする。明日も宿題が・・・どうしてうちに帰ってきてからの時間はこうあっという間に過ぎるのだろう。疲れていてなかなか宿題に手がつけられないでいる間に、日が暮れて夜中になって寝られなくなるのがオチなのだ。

  2004年01月07日

• きっつ～（＞_＜)

  午前の授業に大手コンサルからゲストスピーカーが来て、「日本企業は米国企業に比べてお金も労働力も多く投資している（お金＝生産現場における過度のオートメーションなど、労働力＝長時間労働。日本人はアメリカ人より13%長く働いているんだそうだ）にもかかわらず投資収益率は非常に低く、非効率に経営されているといえる」ということを言っていて面白いと思った。それに対し在日経験の長いアメリカ人クラスメイトが、「自動車産業などの例を見ると、日本企業が非効率だなんて言われてもとても信じられないのだけれど？」と質問。ゲストは、「そう、国際競争にさらされている産業に限れば日本企業のほうが効率はいいのだけれど、国内型産業（建設業とかかな？）にあまりにも非効率なものが多いので、国全体として見ると非効率なのです」と答えていた。今日のマーケティングのケースは面白くて、主人公は、「顧客が品質について不満をもっている。顧客の改善要求はまだそれほど厳しくなく、ほっておいてもかまわないといえばかまわない。ただ人の命にかかわる製品なので、倫理的観点から早急に品質を改善したい。しかし品質を改善するとコストがかさみ、short term profitが減る。給料も昇進も成果主義で、自分も上司も品質改善による利益減でひどく給料が減ってしまうため、上司は品質改善に反対」という難しいシチュエーションに置かれている。どうやって上司や社内を説得するか？という課題だった。準備しながらいろいろ考えて、朝のスタディグループでも活発に議論して、授業ではずっと手を挙げていたのだけれどなかなか当ててもらえないうちに考えていたことを全部ほかの学生に言われてしまった。これは悔しかった、僕の考えつくくらいのこと（クレームは機会である、first mover advantageをとってマーケットシェアを増やせる可能性がある、などなど）はみんな考えつくんだなあ、と。（このへんが完璧主義なのかなあ・・・）結局、教授がトピックを変えた瞬間の、誰もまだ手を挙げていないときに手を挙げてようやく当ててもらい、「改善した製品のサンプルを作ってフォーカスグループインタビューに使って、ポジティブな評価を得て、新製品への潜在的ニーズがあることを明確にしてから社内の説得に当たるべし」と言ったのだけれど、言うタイミングが明らかにズレていて、「あ、そ」という感じで教授に流され、なんのインパクトも残せず終わってしまった。時間かけて準備したのに、あぁあ悲しい。久々に3コマ授業に出てひどく疲れた。宿題は明日もあさってもその次の日も山ほどあるし、なんかもうイヤである。泣き言言う相手もあんまりいないし、辛いなあ。

  2004年01月06日

• 初登校

  午前中に運転免許の更新を済ませ、午後から久々に学校へ。教室に入ると、何人かのクラスメイトが周りにやってきて"Welcome back!!"と握手を求めてきた。うれしかったね。授業ではやっぱりいつものクセで手を挙げて発言してしまった。手を挙げようとするとテンションが上がってあとで疲れることを発見。ほどほどにしないと。ヒアリング、スピーキングともに英語力の減退が著しく、こりゃあヤバイという感じだが、慣れてくれば舌と耳のサビが落ちてなんとかなるだろう。授業の後、仲良くしている中国人クラスメイトが、僕の休んだ授業のいくつかを個人教授してくれた。さらりと聞いただけではわからないところが多かったけれど、わざわざ準備して教えてくれた彼女には感謝の気持ちでいっぱいである。さっそく明日の宿題をやらないといけないのだけれど、まだ手についていない。まあこれはいつものことで、授業が終わるとヘトヘトになって宿題にはなかなか手がつかないものなんである。少しずつやろう。

  2004年01月05日

• コンサート

  12月31日の日記に書いた、昔のガールフレンドのコンサートを聴きに行った。基本的にはオーケストラの演奏会で、その中でフルート、チェロ、ピアノの若手ソリスト三人がコンツェルトを披露するというプログラム。彼女の出番は後半の休憩明け、曲はグリーグ「ピアノ協奏曲イ短調より第１楽章」。彼女の出番が近づくと、どうかうまくいきますように、と祈るような気持ちになった。ドレスをまとって登場した彼女、昔とまったく変わらない。クラシック音楽には普段縁のない僕だけれど、彼女の演奏は気迫、技巧、表現力、とにかくすばらしくて、さわやかな感動を与えてくれた。彼女の演奏が終わるとなかなか拍手が鳴り止まず、彼女は2回もお辞儀しに出てきたくらいだった。終演後、楽屋に行って彼女と再会。何年ぶりだろう、懐かしくて、また会えたことがとてもうれしい。彼女も僕の顔を見てすぐに僕だとわかったようで、にこやかに応じてくれた。ほかにもたくさんのお客さんが彼女の周りを囲んでいたので、ほんの少しだけ立ち話をして、おみやげのCDを渡してその場を辞した。素敵な音楽、懐かしの再会、今日はうれしい日。彼女の姿に元気づけられて、帰ってから張り切って火曜日のケースを読んだら、ものすごく時間がかかってイヤな感じに疲れた。ケースを考えるとこんなにテンションが上がって、結果疲れるのか、ということを思い知った。勇気の要ることではあるのだけれど、やはりケースの準備を時々飛ばすこと、最後までこの学校で生き残るには必要だなあ。

  2004年01月04日

• 勉強会

  久しぶりに学校の建物に入った。なんだか懐かしい感じ。勉強会はゆったりと進み、親しげなおしゃべりで脱線しながら3時間ほど。ほかにも何人かクラスメイトが学校に現れ勉強に精を出していた。たいしてがんばっていないのに、けっこう疲労感を感じる。今日は勉強をやめてゆっくりしよう。初日（月曜日）の授業は、いつものように3コマあるのだけれど、1コマパスして楽な科目だけに出てみることにしようと思う。徐行運転で。

  2004年01月03日

• 久々に

  勉強をしようと机に向かってみた。ストラテジーの教科書（マイケル・ポーター）を日本語で読んだ。意外と集中力が戻っていて、50頁ほどのチャプターを読破。これは自分的には大拍手ものである。難しくて、何度も同じ箇所を読み返したりしてずいぶん時間がかかったが、久しぶりだからしょうがない、というかやる気が出たことに感謝。それにしても部屋でひとりで勉強するのはものすごく寂しい。こんなとき電話で気楽に話せる女性でもいるといいんだけどなあ。昨年はとにかく勉強に必死で、クラスメイトとの交友関係を十分に築けたとはいえない。そこが非常に残念。でも、現時点でのプライオリティは勉強よりも交友よりも、健康の維持、ついでどうにか学校で生き残って卒業することにあるから、できるだけエネルギーをセーブしなくてはならない。明日は、スタディグループのみんなが僕のために勉強会をしてくれる。ありがたい話。肩肘張らずに気楽に教わってこよう。

  2004年01月02日

• 新年

  元日早々早起きして、母と一緒に朝の新幹線で上京。散らかったアパートの部屋に帰る。ぶっ壊れたPCの修復に時間を費やし、これから祖母の家に年始の挨拶に行く。たぶんそのまま泊まってくる予定。学校、もう辞めなきゃいけないかとほんとに覚悟したのだけれど、もうちょっと頑張ってみようかという気になっている。いつまで気力がもつかわからないけれども、ダメモトで、できるところまでやってみよう。このまま辞めてはすごく悔いを残しそうだから。読者の皆さん、時に生き生きと学生生活を描き、時にダークに病んだこころのうちを語る、そんな日記にいつもおつきあい下さってほんとうにありがとうございます。今年もどうぞごひいきに、よろしくお願いいたします。

  2004年01月01日

• Sweet memories

  大学生のころ、大好きだった女の子がいた。とてもピアノを上手に弾く子で、シンセやコンピューターミュージックもこなしていて、一緒にバンドを組んだのを契機に仲良くなった。彼女がやっていた流しのバイトや、音大の卒業演奏にも、花束を抱えて出かけたのを覚えている。ちょっとの間、恋人っぽい雰囲気になったのだけど、うまくいかなくて、若気の至りでとっても後味の悪い別れ方になってしまった。今となっては、甘酸っぱい思い出である。それ以後８年も音信不通だった彼女が、今フランスにピアノ留学していること、そしてもうすぐ東京でコンサートに出演することを知った。それでいてもたってもいられず、しばらく前につてをたどって便りを出していて、今朝電子メールでその返事が来た。とてもうれしかった。彼女も僕からの久々かつ突然の便りに驚き、かつ喜んでくれているようだった。素敵な「今」を充実させて生きている彼女にとても勇気づけられた。コンサートには応援にいこうと思う。体調と相談だけど、彼女がソロをとる曲だけでも聴きたい。彼女は青い色の花が好きだったっけ。持っていこうかな。浮き沈みの大きい激動の一年だったけど、最後をしめくくる一服の清涼剤のような、素敵な便りだった。今年の正月、年賀状のかわりに出した電子メールに、「今年は病魔からの復活の年」と意気込んだことを書いた。病気を抱えながらビジネススクールという厳しい鍛錬の場に飛び込み、最後は息切れしたものの、それなりに力を発揮できたことについては、自分を褒めてあげないといけないなと思う。この病気とつきあいながら生きていくことはほんとうに難しい、それを痛感した一年でもあったけれど、めげることなく、自分のできる範囲でがんばっていきたい。

  2003年12月31日

• ガッコ

  やっぱり辞めないといけないのかなぁ。悲しいなあ、カラダさえついてきてくれればなあ。せっかくクラスメイトのみんなと仲良くなれたのに。

  2003年12月30日

• プレゼント

  母からクリスマスプレゼントをもらった。うれしいものだ。

  2003年12月29日

• この場を借りて

  この日記を読んで、クラスメイト、ネット上の友人、昔の仕事仲間、などなどいろんな方が心配してメールを下さっています。気分がすぐれなくてお返事を書けませんが、この場を借りてお礼申し上げます。

  2003年12月28日

• ドタキャン

  中学の同級生で集まる忘年会の日だったが体が動かずドタキャンしてしまう。からだが言うことをきかなければきかないほど、年明けからの学校に対する焦りやあきらめの気持ちも募ってきて辛いものあり。方々からのプレッシャーでかなり混乱している。どうしたらいいのかな。

  2003年12月27日

• 自信。

  隣町の漢方医まで通院してえらく疲れた。「正月からの学校復帰、自信ありません」と言ったら、「あなたはどんなに頑張っていても自分に満足できなくて、自信が持てないタイプに見えるよ。どうせそうなんだから、あんまり自信とか気にしなさんな。」といわれる。学校のイントラネットを久しぶりにのぞいて、あぁほんとにやっていけるだろうかと深いため息。勉強自体は面白いが、過負荷でこころがもたないのだよなあ。病気なんか持っていないクラスメイトたちも、年末最後の２週間はほんとにきつかった、息が上がったと言っていたものね・・・

  2003年12月26日

• 小説より

  １．壁を築くな。それは危険なものだからである。それを乗り越えることを学べ。２．いまを生きよ。一刻一秒が貴重であり、それを空費してはならないからである。３．なににもまして、自分をたいせつにせよ。４．虚栄心を捨てよ。ありのままであれ。結果はあとからついてくる。５．どんなことも、やがてはきっとかなう。６．だれかが与えようとするとき、それを受けることは寛容の行為である。与えることにこそ、得るべきなにものかがあるゆえである。

  2003年12月25日

• カツカレーのしあわせ

  カウンセリングに行く。「遊べない自分がイヤ。遊び方知らないし、遊び相手もいない。遊びの上手な、人生楽しんでるひとに憧れて、うらやましくてたまらない。自分で自分が、退屈で、なんてつまんないやつなんだ、と思う。」と言ったら、カウンセラーさんから「それぞれの性分があるんだから内向的でも怠惰でもいいじゃない？そんなに自分をいじめたらかわいそうだよ、そんなに厳しい言葉を他人からかけられたらどう思う？」「あなたのまわりにもちゃんと自分の世界があって、友達にも囲まれてて、楽しんでいるように私には見えるけどな？」と言われた。・・・そう、自分を許してあげたいけど、なかなかできない。勉強のし過ぎで息が切れた、毎晩夜中まで勉強して朝起きたらまた勉強してた、とにかくケースは全部読んで予習して、授業では１回何か言わないと気がすまなかった、っていう話をしたらやっぱりそれは強迫的だと言われた。強迫の治療は、少しずつ、その「やらずにおれない行動」（僕の場合は授業の準備）を、たとえば週に８つケースの授業があるとしたら１つか２つ間引いて、で、「あ～、やってない、こわい」という恐怖にだんだん打ち勝つように訓練していくということだった。カウンセリングのあとおなかがすいて、とにかくおいしいカレーが食べたくて、カウンター5席くらいしかない、初老のおやじさんがひとりきりでやっている古ぼけた小さな洋食屋を開拓。たたずまいが、なんともおいしそうな雰囲気で前から気になっていたんだ。出てきたカツカレー、カレールーが非常にコクと甘みがあってめちゃおいしい、具は何にも入っていないのだけど、いろんな野菜がじっくり煮込まれている感じがする。で、おやじさんに「うまいねえこれ！なにが入ってるの？」ときいてみた。おやじさん、よくぞきいてくださった、と言わんばかりに破顔一笑、「一日分のカレーにはね、たとえばたまねぎ50個が煮込んであるんだ、ほかにも八百屋に並んでるありとあらゆる野菜が入ってるよ、ただジャガイモを除いてね。おいしいでしょう、体にもいいよ、こないだ二日酔いのお客さんがこれ食べたら元気でたってまた食べにきてくれてさ～」などなど、いかに気合を入れてこのカレーを作っているか長々と教えてくれた。おいしかったし、ああこのおやじさん、このカレーに命かけてがんばってんだなあと思ったらなんだかほのぼのした気分になった。また食べにいこう。

  2003年12月24日

• 自分を赦す、ということ

  ここのところ断続的にひどい鬱気分や自責観念に襲われて辛かったのだけれど、それを見かねた友達からこんなことを言われた。「はっしー、自分をゆるしてあげなよ。そうしたら、根本的に楽になるよ。」なるほどこの一言は非常に深い。噛めば噛むほど味が出てくるようだ。たとえば、学校の成績が思い通りにいかなかった、そんな自分もゆるす。といったミクロなことから、カタブツすぎて非社交的で楽しいことをあんまり知らない自分がキライだと思っていても、それもゆるす。といったマクロなことまで。「はっしー、きみはそれでいいんだよ。十分がんばって生きてきたじゃないか」という感じかな。前に精神科医の先生から「自分はこういうものだと居直ってしまいなさい」といわれたけど、これよりも「ゆるす」という方がずっとわかりやすくてインパクトがある。しばらく自分のテーマにしてみようと思う。

  2003年12月23日

• 郵便物

  学校から郵便がきた。いろんな科目の中間試験やレポート、ケースディスカッションの発言などへのフィードバックだった。思ったほどよくなかった科目がひとつ（アカウンティング）、でもファイナルの試験前に鬱がひどくて準備できなかったっけ、それと試験の正答集を読んだら根本的な見落としというか理解不足があったので、しょうがないか。あとの科目は（OB、ナレッジマネジメント、統計）なかなかいい出来だった。苦労してアタマをかきむしりながら書いたレポートだけに、評価していただけるのは素直にうれしい。統計はグラフを入れて6ページ、ナレッジは10ページ、よくがんばった。昨夜からすごい鬱で苦しんでいたのだけれど、ゲンキンなもので、成績を見て少し元気が出た。

  2003年12月22日

• 復習。

  なにもしないでゆっくり過ごす日々。今はそれがいちばん大切。少しずつ気力もよみがえっている気がするけれど、あのチョー厳しい学校に戻れるかどうかは自信なし。香山リカを読み終えて、これまでいろんな熟練の精神科医の先生たちに教わってきたことと共通項が多いことに気づく。たとえば、香山リカは「自己評価の低い人は、他人の目に映る自分の像を少しは信じなさい」と言っている。これは地元の漢方の先生が僕に言った「自分のアイデンティティっていうのは自分ではわからない。他人を物差しにしたり鏡にしたりしながら見出していくものだよ。」という言葉と共通している。熟練の精神科医の先生たちは、精神医学とか心理学といった学問をしっかり極めて、しかも臨床経験を通じていろんな人の人生を垣間見ているから、なんというか人生の真実をつかんでいる感じがする。そんな人たちとたくさん対話ができたのだから、病気の苦しみもムダではなかったといえるかもしれない。

  2003年12月21日

• 強迫性格の二面性？

  昨夜から眼が活字を受けつけてくれるので、香山リカ（ぶっとい縁のメガネかけてテレビに出てくる精神科医）のエッセイを読んでいる。精神病理学の確かな知識に基づいて書いてあるから意外と面白い。以前僕はカウンセラーにロールシャッハテストをやってもらって、こんな結果が出たことがある。・外からの刺激に敏感。・強迫的で自分の力以上にがんばる。・愛情欲求が強くて甘えんぼ。これはものすごく当たっているのだけれど、この結果だけでは、数日前にここに書いた「ずぼらだった僕がどうして完璧主義になって鬱になったのか？」ということが説明できない。強迫的で頑張り屋なのが僕の本質だとしたら、大学生時代のチョー怠惰な僕はなんなんだ？で、香山リカさんいわく。医学的にいう強迫とは、「何のために」という理由より、「どうしてもそうしなければならないから」という気持ちが強くて自分の行動が制限されてしまうような状態。なるほど、学校が始まってからの２ヶ月、僕を支配していた、「ケースは全部読まなきゃいけないんだ」「設問には全部答えないといけないんだ」「ケースディスカッションでは一度は発言しないと気がすまない」という僕の思考、強迫的に違いない。たとえば「いい成績をとるため」とかそういう動機でやっていたのではなくて、とにかくやらないと気がすまないというか、やらないことがこわかったんだよね。さらに、香山リカさんいわく。強迫性格の大きな特徴として、「二面性」があることがわかっている。それは「やさしさと残忍性」だったり、「几帳面とずぼら」だったり。これだ！！なるほどねえ、強迫性格は「几帳面でずぼら」なのか。だとしたら学部生時代と今のコントラストもきれいに説明がつく。「やさしくて残忍」ていうのも、当たっている気がするなあ。僕はやさしい性格のほうだと思うけど、身内とか恋人なんかに対して、ものすごくドライで自己中心的なところもあるものね。さて、強迫性格で二面性のある僕は、どうしたらいいのかな？こんどカウンセリングに行くとき話してみよう。

  2003年12月20日

• down， down， down

  カウンセリングに行って、あぁこんなに弱っているかというくらい元気のない自分に気づく。いつもはカウンセラーさん相手に楽しく話すのに、今日は言葉が出てこないのだ。今はとにかく先のことは一切考えず先送りして、ひたすらのんびりするように薦められる。行く手は待ったなしだが、元気が出ないものはしかたがない・・・

  2003年12月19日

• George Michael

  "Ken’s Bar"で、平井堅がジョージ・マイケルの’87年のヒット曲"Faith"を原曲そっくりに歌っていて、それがかっこいいので、久々にオリジナルを聴きたくなった。で、引っ張り出しました"Ladies & Gentlemen - The Best of George Michael"　’98年発売のものなので、僕がサラリーマン2年目、駆け出しのころだね。まだダイビングは始めていない頃かな、とかいろいろ思い出すと楽しい。いやぁ、かっこいいねジョージ、せくすぃーで、エロくて、ファンキーで。彼も平井堅と芸風が似てるといえば似ていて、ファンキーなダンスナンバーと、しっとりバラードの二系統の曲があって。このベスト盤、ダンス盤とバラード盤にわかれているのでちょっと飽きるのが難点、混ざっているともっと聴けると思うが。ダンス盤の方から先に今聴いているんだけど、カラダが自然と踊ってしまうよ。センスあるよね。みなさん、おすすめでっせ。

  2003年12月18日

• 通院と、ショットバー

  薬がなくなったので高速バスで隣町の精神科漢方の名医のところへ行く。やっぱりここの先生からも「やりすぎだよ！あなたみたいな人はビリで卒業じゃ満足いかないのかねえ？」とおこられる。でも、「上京する前は不安でいっぱいだったもんな。ずいぶん自信ついたでしょう。あとはアクセルの踏み方を覚えれば、りっぱにやれるよ。」とも言われうれしかった。帰りに駅前のショットバーに飛び込んで一人酒。バーでウイスキーをすするのは大学生の頃から大好きで、悪い病気のようなものである。地元で飲むと東京にくらべて驚くほど安い。本日のお酒。バーボン「ブラントン」　甘い香りが素敵で昔から大好き。ロックでぐいっとやる。アイラモルト「ボウモア　カスクストレングス」　アイラモルトの銘酒にチャレンジ。にしてもこの酒は強烈でちょいと飲みこなすのに難儀した。ニッカ「余市」　国産とバカにしてはいけない、なかなかおいしいよ、と東京でいきつけの店のバーテンが薦めていたので、初チャレンジ。バランスがよく飲みやすくて、いいお酒だと思った。でも「ボウモア」の強烈さのあとではちょっと物足りなかったかも。ああ、酔っぱらった。いい気分。

  2003年12月17日

• Ken’s Bar

  のんびり引きこもって過ごす。平井堅のアコースティック盤"Ken’s Bar"を何度か聴く。スタンダードな聴いたことあるナンバーばかりのカバー集。ゆえに楽曲に外れがなく、彼の抜群な歌唱が楽しめる。学校にいそしんでいた頃は音楽をめでる余裕も、なかったような気がする。

  2003年12月16日

• なるほど！

  アメリカのビジネススクールにいる友人とメッセしていて、こんなことを言われた。「私は授業を楽しむために予習するけど、ある一定以上はがんばれないから『もういいや！』って寝ちゃうよ。」　授業を楽しむために予習！そうだよなあ。確かに準備が出来ていないと授業が楽しくないのだけれど、予習はそのためにするんだよなあ。成績なんてどうでもいいじゃんか。・・・僕はなんのために、壊れるまで頑張ってしまったのだろう？　カウンセリングに行って、最近の心境をつづったメモを見てもらう。「ずいぶん、自分をいじめているね？」と言われた。自分を責めつけるのは僕が鬱に入ったときによくやるクセだ。活字も読めないし、けっこうやばい状態。まあこうなってしまった以上は仕方ないので、先のことは考えないでゆっくり休もう。

  2003年12月15日

• 友情は一方通行にあらず。

  帰省した当初はまだ気が張っていたけど、なんだか落ち着くと同時に気分も落ちてきてかなり不安定な感じ。まあ焦ってもしょうがない。疲れた体をとにかく眠って眠って休める。クラスメイトからお見舞いの電話も、昨日今日と入った。ありがたい。夕方父とプロレスを観に行ってなかなか楽しかった。でも少し疲れた。友人の勧めで、クラスメイトからのたくさんのお見舞いメールすべてに返事を書き始めた。なかなか気持ちが続かなくてまだ書き終えていないけど、友情というのは一方通行ではいけないと思うから、少しずつ書いていこう。

  2003年12月14日

• Transformation

  ものを読むことが出来ず退屈な1日を過ごす。これもかつてさんざん泣かされた病気の症状ゆえ、まあしかたない。これから両親と外食に出かける予定。病気になってから母とよく話すのだが、僕はもともとものすごくいい加減で、ずぼらで、てきとーな人間であった。うつ病になるような「完璧主義」な人間ではなかったのだ。（と書くと、これを読んでいる今のクラスメイトたちは驚くかもしれないな？）象徴的なエピソードをここに書こう。僕は大学の学部をまさにギリギリの超低空飛行で卒業した。卒論は期限前日に、親友と当時の彼女にヘルプを頼み徹夜で書いた。その卒論、担当教授に「羊頭狗肉」と罵倒され、このままでは単位を落とすというところに追い込まれた。しかし遊んでばかりで卒業単位数に足りていなかった僕は卒論の単位がないと卒業できず、せっかく第一志望の企業からもらった就職の内定をフイにしてしまう！教授に泣きつき、「社会に出てから書き直しなさい」という条件付きで単位をもらい、どうにか卒業。で、その次に教授に会ったとき何を言ったかというと、「あの、卒論認可して頂いてないの先生も覚えておられると思うんですけど、そんな僕ですけど・・・MBAに行きたいので推薦状書いていただけますか？（爆）」まさに、厚顔無恥。でも推薦状を書き慣れた教授のあざやかな手際で、落第学生はユウシュウなアプリカントとして描写していただけたのである。サラリーマンになってからも、よくサボってはトイレで昼寝をしていた。会議での発言は若いくせにいっちょまえだが、実行力がなく、いつもホラ吹きで終わってしまう、そういうええ加減な若手社員であったのだ。それが、どういう風の吹き回しか、仕事や勉強を頑張りすぎて鬱になってしまう完璧主義人間にいつの間にか変身したのだ。鬱になる直前は毎晩日付が変わるまで仕事をし、土日もなかった。今回の落ち込みにいたるまでの2ヶ月も、ほぼ似たような生活だ。しかし昔の自分なら、手を抜いて適当に泳ぎきり、こんな状態に落ち込むことはなかったはずなのだ。いつどこでどうなって性格が変わったのか、自分でも全くわからない。ずぼらな人間が完璧主義に化けたのであるから、逆方向の変身も可能なはず。もう一度ずぼら人間に戻りたいなぁ。

  2003年12月13日

• Learning by doing

  地元での療養時代にお世話になった心療内科の先生のところに行ってきた。先生はこの近在では名医だが、もうかなりご年配なので今は田舎の片隅で、紹介状を持ってくる少ない患者を相手にゆっくり診療をされている。よってじっくりお話ができるのがメリット。上京以来のことを時間をかけて報告した。先生いわく、「実はあのままいくとつぶれるだろうと思っていたよ、でも上手なつぶれ方をしたね。どれだけできるかやってみて、自分で失敗してつぶれないと結局病気とのつきあい方はわからないからね。人から言われても分からない、スキーと同じで転んで覚えるんだよ。自分で休みを取ってこちらに帰ってきたのは適切な判断だったと思うよ。先のことはもう少し休んでから考えようね。着実に病気とのつきあい方を覚えつつあるから、もうじき病気をクリアできると思うよ。」なるほど、最近学校で学んだlearning by doingということが、病気との付き合い方でも当てはまるんだね。お昼を両親と外食。もともと、サラリーマン時代ストレスから酷いうつに陥って途方に暮れていた僕に、大学院進学を最初に勧めてくれたのは父で、それは実にいいアイデアだったと今でも僕は感謝している。けれど、今僕がちょっと難しい状況に追い込まれてしまったことを父は後ろめたく思っているようで、「学生に戻ってのんびりと勉強しながら病気を治せればいいかなあと思ったんだよ。そんなにたいへんな所だとは思わなかったからなあ・・・」と頭を掻きながら言う。「行く前はそんなことわかんなかったんだからしょうがないし、短い間でもいい勉強ができたからよかったと思うよ。」と言っておいた。近々父と二人でプロレス観戦にいくことにしてチケットを買いに行った。こういう楽しみがこの2ヶ月はあまりにも少なかったなあ。宿題の合間に読んでいたメンタルへルスの本に、「人間のこころは仕事と睡眠以外の私的な時間を必要とする。」と書いてあったけどその通りだと思う。思えばうつになる前も仕事か寝るかどちらかしかできていなかったし、今回も勉強か寝てるかという暮らしだったから疲弊するのは当然だ。やっかいな病気を抱えてしまったことだし、もっとゆっくりな人生を模索してもいいのかなと思い始めている。

  2003年12月12日

• Take it or leave it

  やはり疲れ果てているらしく眠ってばかりで、学校や宿題の夢をみた。いやな感じ。２年間の休学期間は使い切っているし、プログラムの性質上いつまでも休みを引き伸ばせない。ということで１ヶ月の休養で回復しなかったら退学しないとならない。これって実はかなり難しいところに追い込まれているのだけど、あんまり焦りを感じない。ダメでもいいやと腹をくくっているからかな。

  2003年12月11日

• Warm， warm hearted people around me.

  地元での長い長い療養を支えてくれたカウンセラーさんに久しぶりに会いにいった。8ヶ月入院していたクリニックなので、院長先生やスタッフのみなさん、仲のいい入院患者さんたちがあたたかく迎えてくれてうれしかった。カウンセリングで楽しくて苦しかったハイテンションな学校生活を切々と語ると、「2ヶ月、そんな厳しいところでよく耐えたね。ほんとによく頑張ったよ。」と言われ涙が出そうになる。ついつい、疲れ果てるまで頑張ってしまった自分を責め、「いい成績（今のところ僕の成績はかなりいい）なんて取ったって何の意味もないのに！」などと自分をなじるような言葉を吐いてしまっている自分に気づく。「ほんとに毎日、宿題完璧にやらないといけなかったのかな？学校とか授業とか宿題とかへの力のいれ方、スピードなんかを調節する時期に来ているかもね。でもどこまで頑張ればいいのか、不安だしなにもわからなかったから、だからしゃにむに頑張ってしまったんだよね。」「はっしーくん、上京する前は、勉強についていけるかほんとに不安がってたじゃない？でも十分やれることはわかったよね！すごいことだよ。」などと慰められ、励まされ、大いに元気をもらって帰る。夜、スタディグループの連中が、どうやって僕の休養分をみんなでカバーするかいろいろ考えてくれているメールを受け取った。ここまであたたかい人々に囲まれて、ほんとうにうれしい限りである。

  2003年12月10日

• Home sweet home

  長い1日が終わり、無事実家に帰ってきた。母の用意してくれたあったかい夕食をつつきながら幸せな気分にひたる。お昼に、教授たちと話をしに学校に行った。教授たちは親切に相談に乗ってくれて、「とにかく君の健康が第一だから、1ヵ月ゆっくり休むように」というスタンスだった。休み中の遅れはクラスメイトの協力を得てカバーするように言われる。教室にも行ってクラスメイト連中に休むことを伝えた。びっくりしたのは、みんな異口同音に「中間試験からこっち、がくっと疲れが出てる」と言っていたこと。病気もちの僕にはちょっと極端な形で疲労があらわれてしまったけど、多かれ少なかれみんな同じ苦しみを抱えているんだなあ。昼休みも惜しんで課題に取り組むみんなの姿を、ちょっとさめた客観的な目で眺めつつ、ああ、おれもこんなハイテンションでフル回転していたのか、これはしんどいや、と思った。強烈にかかる負荷をいかにmanageしていくかというのも、経営者向けのトレーニングということなんだろうか。キャンパスを出ると、ちょうど授業を終えてコーヒーを飲みに外へ出てきた若手の教授と出くわし、コーヒーをごちそうになった。しばらく休むことを伝え、授業や学校生活の感想などいろいろとざっくばらんに話した。「どうもレポート書きが苦手なんです、試験の点もあんまりよくなくて」と話すと、「書く力は、書くことでしか進歩しないからね。練習だよ。」というアドバイスをもらった。クラスメイト全員にしばらく休むことを伝えるメールを書いて、飛行機に飛び乗り実家へ。家に着いて夕食を食べた後、PCを開くとクラスメイト連中からのあたたかいメッセージが10通以上入っていてびっくりすると同時に、とてもうれしく思った。みんなもうすっかり仲間なんだなあ。無理はしないけど、できたらまたみんなと勉強したいな。

  2003年12月09日

• 脳という臓器。

  教授のひとりからメールが来ていわく。「depression（鬱のこと）は、脳内の化学的なバランスが崩れて起こるんだよね。だから意志の力でがんばればどうにかなるというものではないと理解しているよ。精神論じゃなくて、これはからだの病気なんだね。」理解してくれてありがたい限り。どこかで読んだけど、そうこれは「脳というひとつの臓器」の病気なのです。決して怠けているわけではないのです。（と、自分に言い聞かせてみる。）今日も学校には行かず。もう勉強のことは考えるのをやめた。

  2003年12月08日

• 症状だね。

  いっさい勉強はするのをやめた。ま、したくないし、しろって言われてもできないけどね。すると、退屈なんだけど何もしたくない、何もしないとどんどん悩みの淵にはまる、という状態になった。これ、「いつか来た道。」以前よく悩まされていた病気の症状だ。あ、症状だ、病気が苦しいと思わせているだけなんだ、自分が悪いわけじゃないんだと思うと少し気が楽になる。電話の音を切り、一切外界との接触を絶ってとにかく眠る。

  2003年12月07日

• classmate

  ドクターストップの話を朝のチームの連中にしたらみんな心配してくれた。朝から部屋でダークな気分に浸っていたら日本人チームメイトのひとりから電話があって、食事でもしないかという。結局うちの近くまで来てくれてイタリアンをごちになった。ありがたい。学校の話をたくさんして、とにかく話がつきなくてすごく気が紛れた。

  2003年12月06日

• Happy birthday

  教室でみんながHappy birthday songを歌ってくれたらしい。（もうひとり同じ誕生日のクラスメイトがいるので）残念ながら僕は病院に行っていて聴けなかったのだけど。うれしいね。29歳になりました。どうも学校のほうはドクターストップがかかりそうである。早めの冬休みをとって実家に帰ることになりそうだ。長いこと授業を休むのはこわいような気もするけど、この際じっくり充電しよう。

  2003年12月05日

• Michael Porter

  戦略論のGuru， Michael Porter教授がわれわれの教室に来て90分講義してくれた。すごくenergeticに話をする人で惹きつけられるものがあった。詳しい内容は書けないけど彼のstrategyに関する最新のinsightを聴くことが出来た。質問を考えて手を挙げたのだけれど当ててもらえず残念。かわりにうちの教授にメールで聞いてみることにしよう。久々に3コマ授業に出たけどやっぱりきつい。今夜はパーティがあってみんなスーツ姿ではり切っていたけど僕はキャンセルして帰ってきた。明日も3コマ、宿題が山のようにあってため息が出る。どこから手をつけたらいいやら。Financeの試験が返ってきて平均点を上回っていたので満足。これもクラスメイトの助けのおかげである。教授からもっと授業で発言するように言われたが、ファイナンスはついていけてないからな～。

  2003年12月04日

• What should I learn?

  朝起きたらゼミの先生から電話するようにメールがあったので、電話。「あなたがこの学校で学ぶべきことはね、戦略でもファイナンスでもなくて、どうやって病気とつきあっていくかということだよ」という大切なアドバイスをもらった。それから、「授業の準備できてなくても、So what? 成績悪くてCとっても、So what? だよ。」とも。今日は無事に登校して、ちょっとしんどさを感じながら最後まで授業に出た。先生の言うとおり、病気をmanageし、自分自身をmanageしながらやっていく練習だと思おう。休んでもお金が飛んでいくわけではないし、教授たちもクラスメイトもみんな仲間なのだから練習するには絶好の機会である。入学前に友人からもらったアドバイスを今一度思い起こそう。「はっしー、大学院進学は、病気が治りかけていて、実社会に出ていく前のリハビリという位置づけでいいのではないかな。他人よりもカッコイイ意見をいわなくちゃ、とか良い成績取らなくちゃ、なんて思わないで、『社会に出て行く前のリハビリだから気楽に行こう！』という感じでいいんじゃないかな。」

  2003年12月03日

• まいった

  体が動かない。今日も登校できず。昼過ぎまで死んだように眠り、少しずつ明日の宿題をやる。明日はなんとか登校できそうな気がするけど、なんていうかやっていく自信をなくしてしまいつつある。

  2003年12月02日

• 登校拒否

  また学校に行きたくなくなってしまった。朝ギリギリまで準備をしたのだけどどうしても気力がわかなくて、先生たちに欠席のメールを送りベッドにもぐりこむ。いつも心配してくれるゼミの先生から話に来るようにメールがあったのと、午後の授業は昨夜遅くまでかかってせっかく準備したということもあって、お昼に重いカラダをひきずって学校へ。先生の部屋に行ってちょっと話す。今回の落ち込みはパーティに続けざまに出たことによる疲労が原因と思われる旨正直に話した。午後の授業は無理に出ないで帰るように言われたので、帰って休んでいるところ。帰ってからもなんにもする気がおこらず鬱々と過ごす。こまったな。これで卒業までもつかなあとまた不安になる。明日のケースを引っ張り出すが、読めるはずもなし。勉強は何年か経つと忘れてしまう、でも社交活動、友情はいつまでも残る。しかしそれより大事なのは健康に、そして無事に卒業することだ。とにかくセルフコントロールを徹底して、調子に乗らないようにブレーキをかけて、活動量が限界を超えないように常に配慮して、なんとか2年間を乗り切るようにやっていこう。

  2003年12月01日

• 調子わるめ。

  疲れて起き上がれず、3時頃になって勉強を始めた。しかし集中力がなくて夜中までかかってやっと明日のケースの準備が半分終わった。読むスピードの遅さには悲しくなる。明日の1科目は捨てて寝ることにする。金曜日、土曜日と楽しかったのだけど、無理するとやっぱり疲れが溜まる・・・

  2003年11月30日

• Thanksgiving

  アメリカ人のチームメイトの家に招かれてごちそうをいただく。彼の家に行くのは二回目だけれどほんとに親切でいいやつだし、日本人の奥さんも魅力的だし、かわいいkidsはいるし、素敵な家なんである。朝のチームのメンバーみんなが家族を連れて集まって、七面鳥を食べ、ワインを飲みながらおしゃべり。台湾やベトナムに住んでいたこともある奥さんは中国語も達者で、中国人女性のチームメイトと楽しげに中国語で会話していた。子供たちはすぐ仲良くなって一緒に遊んでいてほほえましかった。勉強ばっかりしていないでこういうイベントで心に栄養をあげることも大切だなあ、と思った。不思議と、なんだか元気が出た。

  2003年11月29日

• long day

  今日は楽しくて長い1日だった。午前の授業は大手メーカーからのゲストスピーカーの楽しい話（実に変わった人で、紹介してくれた彼の会社のカルチャーも変わっていた！「ロジックがなくても熱意があれば、わが社では人を説得できる」などなど）。昼はタイ人のクラスメイトとDeanのオフィスに行って弁当をパクつきながらおしゃべり。午後はケースに書かれた企業の本社に行って社員大勢の前でディスカッション、その後トップエグゼクティブ3人によるプレゼンを聞いた。ケースは大失敗の話で、率直に過去の過ちを認めるマネジメントの姿勢、熱心に時間を割いて準備したことがわかるプレゼンにはすごく感心した。帰りの電車で教授と一緒になって授業の感想をシェア、それから社交活動についてのアドバイスをもらった。夜はopen campusに出て、applicants向けのプレゼンの一部を担当。一生懸命考えた甲斐あって、あとでクラスメイトから「Organizeされてていいプレゼンだった！」とほめられてうれしかった。そのあとapplicantsとのパーティに出て、クラスメイトと飲んで、しまいにはほとほと疲れて飲み会を途中で抜けて帰ってきた。やっぱり活動量が一定レベルを超えると、ある種病的なしんどさを感じる。まだまだ病気が抜けていないということをよーく認識しないと。卒業まで無事に乗り切るためには意識して活動量をセーブしないとだめだな。

  2003年11月28日

• Tough day

  いつもながらタフな1日、ケースディスカッションふたつに中間試験・・・でも力を抜いてうまく泳ぎきったかな。ストラテジーの中間評価が返ってきて、試験やwritten assignmentの評価はまぁまぁ、平均点。発言点はかなりよかったので、満足。今日のメインイベント、ファイナンスの中間試験は時間をかなり余して出てきてしまった。準備を手抜きしたわりにはよくできたんじゃないかな。15日の日にファイナンスに強いクラスメイトに個人教授をしてもらったのが効果てきめんだった。あの時は精神的に調子を崩して授業に出られないことが多くて、苦しかっただけにほんとにうれしかったし助かったのだ。ありがとう、Y！明日のケースはサマリー担当。早めに作ってみんなに渡せるといいのだけれど。今夜7時を回ったところ、さて10時くらいに出せるといいがなあ。

  2003年11月27日

• つかの間の休息。

  今日は1日授業が休み。朝早く、ゼミの先生に出していた質問メールの返事を受け取り、なるほど～と少し賢くなったような気になる。先生はものすごくサポーティブな人で、うれしくなる。昼間は勉強をほっぽってのんびり昼寝、それからカウンセリング。留学生連中を遊びに連れ出す企画をいくつか考えているのだけれど、それ、自分が楽しむことよりもみんなを楽しませることがmainになってしまっている、サービス精神のせいであなた自身が窮屈になっていますよ、と言われる。自分もみんなも楽しめるようなプランに出来たらいいなと思う。あと、教室に準備不足で行くとか、ズル休みするとか、そういう「逃げ」をこわがらないように勧められた。もう少し自分に「楽をすること」「甘えること」を許容するほうがいいみたいだね。夜も更けてからあわてて明日のケース読みと、ファイナンスの中間試験の勉強をした。かなり手抜きであるがいいだろう、低空飛行だから。

  2003年11月26日

• さんざん。

  夜中までレポート（とここまで書いてきたが実際はTake-homeの試験）を書いて、寝不足で学校へ。1限目が試験の続きで、いくつかの学説を比較するというアカデミックな質問が出され悪戦苦闘、（ちなみにレポート部分にも「あなた自身の考えるモデルを提案せよ」というアカデミックな質問があった）しかも・・・眠い！寝ぼけ眼で書き上げ提出、しかし出来はかなりひどい。一応、A4でトータル9ページ＋パワーポイントスライド1枚にわたる大作だった。2限目はプレゼンをやったが時間オーバーで言いたいことをしゃべれず悔しい思いをした。3限目にスタミナが切れて、僕の指定席となっている最前列中央の席（教授の目の前）で居眠り。残念、先生面白そうな話していたのだけれどどうしても限界だったのです。。。ごめんなさい。連休のせいだろうか、なんだか英語が急に下手になったように思う。プレゼンでも、クラスメイトとの会話でもなんだかうまく言葉が継げないし、人の言ってることもうまく耳に入ってこない。疲れのせいか、睡眠不足のせいか？？明日は授業がないのでゆっくり勉強しようと思っている。木曜日にmidterm試験シリーズ最終戦がひかえているからね。週末は今のところクラスメイトと遊びに行く予定で埋まっている。週末は閉じこもって勉強している日が多くて自分のネクラさかげんにうんざりしていただけに歓迎すべき傾向だ。

  2003年11月25日

• んがぁぁあ

  レポートが書けないなあ。やっぱり少しでもましなことを書かないと、そうするとこれまでサボっていたリーディングを読まないと。読んでいるといつまでも書けない・・・

  2003年11月24日

• 友人より。

  週明け提出のレポートが書けなくて、朝からずっと頭を抱えてもがいて、とうとうこらえきれずメッセで友達に泣きついた。友人いわく。「苦しいときって、実は立ち止まっちゃってることが多いんだよね。なんでもいいから行動してみると、意外と打破できるかもしれない。でも立ち止まっているままではぜったい前に進めないんだよね。友達の優しさとか、なにか後押ししてくれるあたたかいものをどこかでもらって、一歩踏み出してみるといいよね。なんでもいいからとにかく書いてみればいいじゃん。」大いに勇気をもらって、授業で課題になっていながら読んでいなかったリーディングなんか一切読まないですっ飛ばして、ぐっちゃぐちゃなレポートをとにかく書き進めている。我ながら笑えるくらいひどい出来だ。これは教授絶対怒る。でもそんなことより出すことが大切。立ち止まって泣いていても前には進めない。低空飛行、低空飛行。

  2003年11月23日

• ごほうび？

  今日は1分も勉強してないなあ。午前中いっぱい寝て、午後は紅葉のきれいな公園を散歩。そのあと通院して、クリニックの近くで素晴らしくおいしい（＆高い）うな重をひとり満喫し、夜はネットで知り合った素敵な友人たちと落ち合い軽く飲んだ。楽しい1日だった。カウンセラーさんから言われている通り、自分にごほうびをあげたいと思っている。だからこういう日があってもいいよね。ただ飲み会では会話をリードしなきゃと思うあまり空回りした気がすごくする・・・僕がもっと黙っていた方がみんなは楽しかったのではないか？無理に盛り上げようとする必要なんかなかったのではないか？まだ療養生活から抜け出して人とリアルに接するようになって日が浅いからだろうか、どうも人に対する距離感というものがつかめず苦戦している。人づき合いへの苦手意識がぬぐえない・・・自分が思うほど周りは僕のことを悪く思ってなどいないと信じたいのだけれど。抑うつ思考だなあ。やはり疲れているのかなあ・・・とても人恋しく感じていて人とのつながりに飢えているのに、うまくつながりを築くことができていないような・・・明日、明後日は予定を入れていないからしっかり勉強しよう。

  2003年11月22日

• TGIF

  今日も無事すべての授業に出て、キャンパスでのパーティに参加した。授業の準備はけっこう手を抜いたのだけれど、それなりに手ごたえのある発言ができてよかった。パーティでたくさんのクラスメイトと話をして楽しかった。話題はそれぞれの国の商慣習やビジネス文化の話から、好みのタイプの異性の話、合コンってなんのことか説明させられたりなどなど。今日は統計のレポートの締め切りだったのだけれど、パーティに出ていた先生が「パラパラ読んだけどみんなよく考えていてすごく面白いんだよ！成績がつけづらいなあ・・・」と言っていた。ほんとうにこの人は学問と教えることが好きなんだなあと感心してしまった。教授とinformalに話す機会はすごく貴重。別の教授からパーティにビールの寄付があってみんな大喜びしていた。帰ってきてから、週明けにあるmintermの問題を読んで酔いが吹っ飛んだ。この科目はまったくまじめにやっていなかったのでさっぱり考えが浮かばない・・・来週は試験やプレゼンでびっちり。まあ先の心配はしないで今日はゆっくり音楽でも聴くかあ。

  2003年11月21日

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