SONY ICF-9740(FM/AM 2バンドラジオ)
本日は、ソニー製の FM/AM 2バンドラジオ ICF-9740 をご紹介します。いかにもホームラジオという外観です。昔のソニーのカタログでも"ホームラジオ"というカテゴリーに掲載されていました。レトロなデザインなので、アンティークラジオと言ってもいいかもしれません。購入は2002年頃、家電量販店での購入だったと思います。価格は7,000~8,000円ぐらいだったでしょうか、詳しい値段は忘れてしまいました。カタログ落ちする前に手に入れることができて良かったです。アイワ製のホームラジオ FR-T7 とどちらにしようか迷ったのですが、口径16cmスピーカー搭載という特徴に惹かれソニーのほうを選びました。ホームラジオですので、部屋の中にドン!と置いて使います。持ち歩けないわけではありませんが、電池類は一切使えずAC電源が必須なのと、取っ手類が付いていないこともありとても持ち歩こうという気にはなれません。 本体サイズは幅33cm×高さ23.2cm×奥行13.6cmでかなり大きく、ヘタなラジカセよりもデカいです。それでは詳しく見ていきましょう。正面です。左側にスピーカー、右側に周波数目盛りと選局ダイヤル・バンド切替えスイッチ・ラウドネススイッチ・音質/音量ダイヤルというシンプルなデザインです。左側にあるスピーカー部分。"SONY"のロゴが映えます。直径16cmの大型のものを使用しています。音質は低音~高音までバランス良く出ており、木製キャビネットと相まってとても良い音を奏でます。16cm口径のスピーカーは低音・高音ともにバランスがとても良いそうで、FM・AMともに音質は Good でホームラジオとしては最適だと思います。音量も十分で、大きな音で鳴らすことができます。右側です。このラジオは90MHz以上を使用するFM補完放送には対応していませんが、IBCラジオの盛岡FM 90.6MHz は "90" の少し上のほうで受信できました。個体差はあると思いますが、これより上も若干の余裕があり 91.5MHz あたりまでは受信できそうです。選局(同調)ダイヤルは大型のつまみで回転もスムーズです。時計回りに回すと周波数の高いほう(1600kHz/90MHz側)へ、反時計回りに回すと周波数の低いほう(530kHz/76MHz側)へ指針が動きます。バンド切替えスイッチとラウドネススイッチ。ラウドネススイッチは、小さな音量で聴くときに"入"に切り替えることで低音・高音が調和のとれた感じで聞こえます。家事などをしている時でも聴こえやすくするため、私は常時"入"にして使っています。音質と電源兼音量ダイヤル。音質は、通常は"0"の位置で良いと思います。雑音が気になるときは"低"のほうへ、高音を強調したい時は"高"のほうへ調整します。音量ダイヤルは電源スイッチ兼用です。電源を入れるたびに音量を調整しなければならないため、電源スイッチは独立していたほうが良かったような気がします。また、可変抵抗器の質が良くないのかガリオームが発生しています。購入して1年ぐらいでこの症状があらわれ、音量を調節するたびにガリガリという大きな音に悩まされました。現在は接点復活材を注入して騙しながら使っていますが、完全には除去できていません。いい音を奏でるラジオなだけに、このガリオームは非常に残念です。本体裏側です。裏側には小さな穴がたくさん開いており、音の抜けも良いです。主な仕様の記載とFM用外部アンテナ端子があります。消費電力は9Wで意外とデカいです。また"MADE IN TAIWAN REPUBLIC OF CHINA"という印字があり、このラジオは台湾で組み立てられたもののようです。このラジオは、電源コードがFMアンテナとして機能します。強電界域では電源コードのみで十分受信できますが、中~弱電海域では外部アンテナを使用することになります。FM用外部アンテナ端子は、FM放送の受信状態があまり良くない地域で外部アンテナを使用する際に使用します。取扱説明書には、外部アンテナのつなぎ方が丁寧に書かれています。「心線」と書かれていますが、正しくは「芯線」ですね。300Ωフィーダー線・75Ω同軸ケーブルのどちらにも対応しています。同軸ケーブルを使用する際は、アンテナ側(芯線)とアース側を間違えないようにしましょう。電源コードは本体直付けになっているため取り外しはできません。開けてみました。※開腹は自己責任でお願いします。大きな外形の割には中身はスカスカです。基盤部分。バリコンやコイル類を使用したアナログ同調ラジオであることがわかります。AMバーアンテナの長さは約6cm。本体の大きさの割には短いです。口径16cmのスピーカー。実用最大出力2Wはラジオとしてはかなりの高出力。屋外で使用しても十分な音量を確保できます。トランス部分。AC100Vをここで変換。おまけ。本体は木製(合板)で囲われていますが、底面はご覧のようにプラスチック製で少々安っぽいです。取扱説明書の字体やイラストも何やら昭和の香りがプンプン。よく見ると、"Ⓒ1981 by Sony Corporation Printed in Taiwan"と印刷されています。このラジオは1981年頃から作られていたのでしょうか!?カタログ落ちしたのが2005年頃だったような気がしますので、約24年も続いたロングセラー品だったのですね!さて肝心の受信感度ですが、AM・FMともに並といったところです。 高感度ではありませんが、昼間も夜間もそれなりに受信できます。AMは隣県のTBCラジオがちゃんと受信できます。 ABSラジオはちょっと厳しいですが何とか受信できます。夜間は在京局や在阪局、名古屋や北海道の局はしっかり受信できます。 隣接局との分離度もまずまずで、1422kHzに地元局であるNHK第2放送(1386kHz)が被ってくるという症状はあまり目立ちません。ただ現在売られているDSPラジオなどと比べてみると、雑音・ノイズに弱いような印象を受けます。音質を低側へ調整すればある程度軽減できますが、それでも聞きづらいことがあります。 FMについては地元局であれば、電源コードのアンテナのみ使用でも問題ないです。 そもそもモノラル受信なのでそれほどノイズは目立ちません。中~弱電界域では電源コードのアンテナだけでは不安定で、外部アンテナをつないだほうが良いと思います。 この ICF-9740 は既にメーカーサイトでは販売終了となっています。後継機種も無く、今後改良して発売される可能性もゼロと思われます。中古市場では1,500~6,000円程度で出品されているようですので、そちらを参考にしてみるのも良いかもしれません。ガリオームが無ければ、とても良いホームラジオだと思います。