サッカーと野鳥と音楽　Ｋｉｃｋ！Ｆｌｙ！Ｓｉｎｇ！

　昨年は「とりぱん」という野鳥を題材にしたマンガが
登場して、バードウォッチャーの間でも話題になった。
身近な野鳥の生態を描くことで、野鳥に興味がなかった人達にも
扉を開けるキッカケになったかもしれない。
今秋には第２巻が発売される予定。

　先日、本屋をウロウロしていて見つけたのは
その「とりぱん」の横に置かれていた新刊。


美しき獣たち　今市子

　これは野鳥ではなく、飼鳥の代表格・文鳥との
生活を描いた作品。

　全然知らなかったんだけど、レディースコミックの世界では
かなり有名な人なんだろう。以前にも「文鳥様と私」という
作品を発表している。

　おそらく、文鳥を描かせたら日本一、いや世界一かもしれない。
表情が豊かで、可愛らしい仕草と躍動感に満ちている。

　人に馴れすぎたため、容赦ない攻撃（？）に耐え
ペアリングや通院の苦労話など、思わず笑ってしまう
エピソードも満載。

　読んでいくうち、文鳥も面白そうだなぁ～なんて
感じてしまうけど、やっぱり相当な覚悟が必要だって
ことがわかる。

　

　
　次は平成16年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞作品。


夕凪の街 桜の国　こうの史代

　以前、この作者の短編を読んだときから
気になっていたのだが、ようやく買う機会に恵まれた。

　原爆と広島を題材にした「夕凪の街」と「桜の国」
の２作品が収録されている。

　広島に原爆が投下され６０年以上過ぎたが
まだまだ戦い続けている人がいる。
作者は私と同じ３０代。こうした新しい視線で
描くことは容易でなかっただろう。
　
　読んだ後、こみ上げるものがあったし
しばらく眠れなかった。何度か読み返そうと
思えたのは、その絵にある温かさを感じたからだ。
作者のあとがきも印象に残った。




　最後は雑誌だけど・・・・


ＢＲＵＴＵＳ　９／１５　
「水族館に行ってみない？」

　今日出たばかりなので、まだほとんど読んでないけど
日本全国はもちろん、世界各地の水族館が
美しい写真と共に紹介されている。

　世界に生息する１８種類のペンギン一覧や
現在公開中の「ホワイト・プラネット」と
大ヒット作「ディープ・ブルー」のダイジェスト映像が
収録された５０分のＤＶＤ付録も嬉しい。