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本と映画と食事とあひる

2015.10.01
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カテゴリ:読書


 フランスを代表する推理小説作家 セバスチャン・ジャプリゾ。

『シンデレラの罠』が代表作。


『新車のなかの女』はいかにもフランスらしい

細かな心理描写と男女の関わり、愛憎と計算の入り乱れた

作品です。

連城三紀彦が絶賛したというのは、、頷けます。好きそう。

巻末に連城三紀彦の解説もついていてちょっとお得感があります。

あらすじ

広告代理店に勤めるダニー・ロンゴは

連休に入る前、社長で友人の夫でもあるミシェル・カラヴァーユに

残業を頼まれます。

相当、急ぎの仕事だということで社長の自宅で

タイプライターを打つことになります。

次の日、旅立つ社長たち一家を車で見送り、

そのままその車(新車のサンダーバード)を運転して

車庫に戻すはずが、

ちょっと羽目を外してしまいそのままドライブ。

 少しの間、借りるだけならいいわよねと

南仏を車で旅行。

初めての土地でうきうきしていたら

なんと行く先々の人々が彼女を知っていて

「お会いしましたよね?」「忘れ物がありますよ」などと

声をかけてきます。

 当惑するダニー。

若く美しい女性なので

男性から様々なアプローチも有り、

「誰かが仕掛けたいたずら??」と考えていたところ

そうも言っていられない事態に陥ります。





以下 ネタバレを含みますので、ご注意を。








***********************************





ある日、いかがわしい男性と知り合ったダニーは

車のトランクに男性の死体があることを発見。

紆余曲折がありますが、

何者かが自分を窮地に追いやろうとしていることに

気付きます。

ただ、あまりにも自分に不利な証拠が多く、

その「証拠」が大変プライベートなものであるため、

自分自身さえ疑うことになります。

もしかしたら自分は多重人格なのでは??

そんな恐怖が彼女を襲います。


、、、、、といっても

読者なら「社長夫婦があやしいでしょう?それしかいないし」と

思うのですがなかなか気付かないダニーにいらいらします。

社長の妻アニタは友達だから、と疑惑を頭から追いやるダニーですが

実はアニタとダニーの関係もとても複雑なんですね。

旅と事件が進むにつれ、

ダニーとアニタの過去が明らかになってくるのですが

この辺りの人間関係と

心理描写はさすがシャブリゾ。

女性が読んでもぞっとします。








結末のネタバレ**************************


 読者の予想通り、

社長がしくんだ事。

彼の妻アニタは奔放な女性。

浮気の挙げ句、愛人を射殺してしまいます。

それを社長であるミシェルが

もともと苦手意識を持っていた事と、

過去に妻を見捨てたことのあるダニーへの逆恨みで

殺人事件を彼女になすりつけて殺してしまおうと画策したのでした。

 南仏で土地の人々がダニーに見覚えがあるといったのも

社長と妻アニタが偽のダニーとしてアリバイ工作した先々に

彼女がふらふらとドライブしたため。

 重要な物的証拠をダニーに捕まれたことと

妻アニタからの懇願で計画を諦めるミシェル。

事件は丸く収まり、ダニーはある男性と結婚するのでした。


うーん、ちょっと後半がご都合主義で納得の行かない部分もありますが


まあ楽しめました。


ミステリーとしてより、心理主義小説を読む感覚で臨んだ方が

ガッカリ度が少ないかもしれません。

ただ、このストーリー、

もしカトリーヌ・アルレーが書いていたら、

ダニーは死んでいただろうな、と考えてしまいました。大笑い





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最終更新日  2021.01.27 10:58:35
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