カテゴリ:ビジネス
オーストラリアは、「コンピュータ普及率世界第二位」の国ですが意外にあまり知られていません。・・・知らないですよね!
コアラ、カンガルー、大自然 ・・・ というイメージが強いため、IT先進国と言うことが殆ど知られていないのは非常に残念ですが、オージーは、実は非常に新しい物好きなんです。 例をあげると・・・ 携帯電話の普及は日本より4~5年早かった。 コンピュータ普及率世界第二位の環境と市内通話料金一律20セント(何時間かけても20セント=約¥16)という事情も手伝って、インターネット普及も1995年の時点ですでにEメールがビジネスで一般的に使われ始めています。 地上デジタル放送も2001年1月1日にサービスを開始しています。 電子政府化も非常に進んでいて、2003年の時点で、既に46%の市民、57%の企業が電子政府を利用している。 タクシーやJASのような車の出張修理サービスでは、数年前から既にオンラインクレジットカード決済に加え、EFTPOSといういわゆるデビットカード決済も行えるようになっています。 最近は、バスの中でのTV画面広告も始まりました。 このように新しい技術を世界に先駆けてどんどん取り入れる国ですが、人口2千万人というマーケットサイズの違いと広大な国土が発展を加速させるのにはマイナス要因になってしまっています。 現時点のブロードバンド環境ですが・・・ ADSLサービスで 標準は 256kbps、最高で最近ようやく8Mbps。しかも料金が結構高くてダウンロード制限までついている。 <ダウンロード制限付> 256kbps 1Gbダウンロード制限付 月額約50豪ドル(¥4,000) 1.5Mbps 1Gbダウンロード制限付 月額約80豪ドル(¥6,400) <ダウンロード制限なし> 256kbps 月額約70豪ドル(¥5,500) 1.5Mbps 月額約220豪ドル(¥18,000) 「うっそー」という驚きの声が聞こえてきそう。 日本は、住んでいると人が多くて家が狭くていやだなぁ、と思いますが、逆にそれがサービスや技術の発展という意味では、非常に有利な立場にあります。 それに既にある技術を発展させたり向上させるのが非常に得意な国民性も寄与して、最終的にはいつも世界をリードしてしまう日本はやはり凄い国です。 しかし、オーストラリアではその劣勢を打破すべく、昨年5月より 「無線ブロードバンドサービス」がシドニーから始まりました!世界に先駆けてのサービス開始です。 この新規事業は嬉しいことに、世界に誇る日本企業「京セラ」と「三菱」が絡んでいます。 インフラを提供するパーソナルブロードバンドオーストラリア社の株主として無線ブロードバンドサービスの普及に力を注いでくれています。 ちなみにこの無線ブロードバンドサービスに必要なモデムなどの各種部品を京セラが製造を担当していますので品質は保証済み。 さて、この無線ブロードバンドサービスですが、電話線を一切使用しないというもの。 簡単に言うと携帯電話とよく似た技術と考えていただいて差し支えないと思います。 いわゆるホットスポットという無線LAN型のサービスとは異なり、屋外でも、例えば移動中の車内、公園、ビーチなどでも高速インターネット回線に接続できると言うしろもの。 私の本業の方でこれはチャンスと、早々とオーストラリア在住の日本人の皆さま専用窓口として販売代理店を始め、職権乱用ではないですが、私個人でも真っ先に利用し始め、本当に便利で重宝しています。 お客様との商談の真っ最中にその場でインターネットに接続していろんなサイトをご紹介したり、サポートしている時でもその場で情報収集やドライバのダウンロードなどができるので、より迅速に対応することができるようになりました。 この無線ブロードバンドサービスが始まったことで、オーストラリアのブロードバンド環境も充実してくるのではと思います。 無線ブロードバンドサービスの利点はADSLに比べ 1.申し込みから接続まで2~3営業日しかかからない 2.引越しをしても移設手続きなど行う必要がない 3.電話線を使用しないので、電話回線レンタル料や架設費用が一切掛からない 4.同居人(シェアーメイト)に気兼ねなく使える ※家賃を安く済ませるために、シェアーと言って知らないもの同士がアパートやマンションの二部屋を共同で借りて同居する。 5.Telstraのインフラに頼る必要がない、プロバイダが独自で活動することができる ⇒ 早急なサービス向上が期待できる 今後、様々な利用方法が考えられますが、特に海外からの短期滞在(旅行者、留学生、出張者、短期駐在)の皆さまにとって非常に便利なサービスになるでしょう。 地理的に他国と離れている国ですから、インターネット環境がこの国の発展を左右すると言っても過言ではないと思います。 もっともっとインターネット接続サービスが充実して、今の日本並みになるよう願ってやみません。 ※40Mbpsで¥5,000、100Mbpsの光ファイバーが¥7,000ぐらいで利用できる日本が羨ましい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/02/12 06:59:32 PM
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