オーストラリアで活躍する日本人女性!
海外在留邦人では1999年以来女性が男性を上回っていると言う話を前にしましたが、活躍している女性も非常に多い。今日は、そんな元気な日本人女性たちを紹介します。★まず一人目は ・・・ ヴァイオリン奏者の後藤和子さん。1991年朋学園女子学園大学ヴァイオリン科卒業後、米国のジュリアード音楽院に学ぶ。1994年ニューヨーク・アーティスト・インターナショナルより「リサイタル・デビュー賞」受賞。1995年にカーネギー・リサイタル・ホールにてニューヨーク・デビュー、同年にアラムナ賞など数多くの賞を受賞。1995年より指揮者小澤征爾が総監督を勤めるサイトウ・キネン・フェスティバル・オーケストラにメンバーとして出演。1998年オーストラリアン・チェンバー・オーケストラ(ACO)の正団員として日本人では初就任。2000~2001年年末年始にかけてのサイトウ・キネン・オーケストラ・コンサート・USツアーに出演。小柄な可愛い女性ですが、ヴァイオリンを持つと人が変る?と言うのではないですが、彼女の演奏は凄い迫力があります。なんでも腹式呼吸で弾くとか。でも体格のいい欧米系のメンバーと並んで演奏すると音が負けてしまう、ということでコンサートの時は、オリジナルの踏み台?に乗って演奏されています。今や和子さんのシンボルマーク!彼女は、いつも元気で明るく、笑顔で接してくれますが、影の努力はやはり凄い!毎日6時間以上の練習、一年の半分以上は国内、海外へのツアー旅行など並大抵の精神力では続かないでしょう。そんな努力の微塵も見せずにいつも笑顔の和子さん、ついつい応援したくなります。※ちょっと裏話ですが、ACOのメンバー全員アルコールには目がない。クラシックを演奏する人たちは高貴な方で近寄りがたい!という印象があったのですが、彼ら彼女たちは??と驚くほど気さく。コンサートの後、必ず近くのパブで飲み会が始まります。オペラハウスのときも直ぐ近くのパブで楽器を横において、大声で笑いながらビールをグイグイ飲んでいるグループを見つけたら、きっとACOのメンバー達です。★次にご紹介するのは ・・・ ダンサーの浅野和歌子さん。まずは こちら をご覧ください。バックの写真の女性が彼女です。東京生まれ。1986年日本全国バレーコンクールで3位に入賞。1988年国際バレエコンクールで準優勝。現在はシドニー・ダンスカンパニーに所属し、振付師としても活躍。詳細のプロフィールは英語になりますが以下ご参照ください。Born in Tokyo, Wakako Asano trained in Japan at the Sasamoto Ballet Studio with Kimie Sasamoto and Iwao Nagae. She later moved to Melbourne as a student of The Australian Ballet School. Wakako won third prize in the Japan Ballet Competition in 1986 and was a semi-finalist in the International Ballet Competition in 1988. She has also been the subject of a half-hour profile on TV Tokyo. Wakako danced in Graeme Murphy's King Roger at Sydney Dance Company in 1990 while still a student and joined the Company in 1991 for the Sydney season of Poppy. During her ten years with the Company, she has performed in more than fifteen of Graeme Murphy's works including Air and other invisible forces, Synergy with Synergy, Free Radicals, Some Rooms and Sequenza V11 at the Body of Work Gala performance, dancing with Janet Vernon and Graeme Murphy. She has also performed in Douglas Wright's Gloria, Louis Falco's Black and Blue, Gideon Obarzarnek's Saccharin Suite, Stephen Petronio's Underland and Stephen Baynes' Into Dharma, which was choreographed for Wakako for Sydney Dance Company's 20th Anniversary Season in 1996. Wakako is also a choreographer, having choreographed Unwitting Sight in 1998 for the New Blood choreographic season, Cradle Song for the Freefall choreographic season in 2001, and Know Endwhich was performed by the Company as part of the Random Play season in 2003. In 2003, Wakako was nominated for a Helpmann Award for Best Female Dance in a Ballet or Dance Work for her performance in Graeme Murphy's Ellipse. 和歌子さんもいつも元気で明るく笑顔。何度か公演を観に行きましたが鍛え抜かれたあの体は美しい!男性顔負けの食欲と飲みっぷりなのにどうしてあの体を維持できているのだろうと不思議に思いますが、やはり彼女も隠れた努力の賜物でしょう。最近ご結婚され、ますます笑顔の和歌子さん。ぜひ一度公演を観にお出かけください。たまに日本ツアーもあるようです。★三人目は ・・・ 落合雪乃さん。サウスコープというオーストラリア最大のワインメーカーでアジア・パシフィック地域のジェネラルマネージャーを務めていらっしゃいます。一年の半分ぐらいが日本を含むアジア各国を飛び回り、ワインを売りまくっている方です。(笑)落合さんはいきなり現在の仕事に就けたわけではなく長年の努力の賜物。最初の仕事は日本で教師。1987年に家族でオーストラリア・シドニーに移住。その後結婚し二人の子供をもうけしばらくは主婦業をしていたが離婚。ブティックワインワインメーカーCassegrainに就職後、子育てと仕事と勉強(アデレード大学ワインマーケティング)の三足のわらじ?をはきながら四年間のコースを無事卒業。JR東海新幹線車内販売の受注に成功など素晴らしい実績を残し、その後、中堅のワインメーカーRosemountにヘッドハンティングされ転職。更に務めていた会社とLindeman, Penfoldsなどの所有するオーストラリア最大のワインメーカーSouthcorpが合併し、そのままアジアパシフィック地域の担当になり、現在に至る。彼女は2,200人の従業員を抱えるその会社で初めての日本人スタッフ。しかし、今後の会社の発展に非常に重要なアジア・パシフィックを統括するポジションを与えられ、明日はシンガポール、明後日はマレーシア、韓国の後は日本と現在もアジア各国を飛び回り、ワインの普及に奮闘中!※JR東海新幹線でワインを頼むとハーフボトルのオーストラリアワインが出てきます。出張や旅行の折にはぜひお試しください。他にもオーストラリアには活躍する日本人女性がたくさんいますが、一回では書ききれないので今回は私の独断と偏見で上記の三名をまずご紹介いたしました。このように異国で、自分の能力だけでオージー達と渡り合ってその中でも勝ち残って行っている人たちの姿にはいつも励まされます。野球界のイチローや松井、サッカーでは中田、稲盛さんとかがニュースで取り上げられていますが、他にも活躍されている日本人の方がたくさんいますので、また紹介していきたいと思います。