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2007.06.12
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カテゴリ:音楽関係
 南丹市のケーブルテレビにはふたつの独自のチャンネルがあり一方は地域の天気予報を一日中流しており、もうひとつは様々な地域情報番組のチャンネルである。夜ふとテレビをつけると永富研二とテネシーファイブのライブ演奏が放映されていた。子供の頃から地元京都のラジオ局で諸口あきらさんの深夜放送を聞いていたので初めて行ったコンサートが諸口さんのたしかDJ10周年記念だったと思うがそのアンコールコンサート。ちなみに初めて買ったLPレコードはやはり諸口さんのファーストアルバムでそのアルバムのバックバンドは高石ともやとナターシャセブンであった。そしてそのコンサートの方のバックバンドが当時から京都のカントリーミュージックでは有名な永富研二とテネシーファイブだった。諸口さんの同じ曲でも演奏が違えば随分違うものになるのだな、ということを知ったのも自分の好みは軽やかなナターシャセブンのサウンドであったこともいまでも鮮やかな記憶であるが、とはいってもこのコンサートは子供心に大いに興奮したことも覚えている。
 子供の頃からバンジョーの音色が好きでブルーグラスなど聴いたり演奏したりしてはいたものの、もともとカントリーミュージックはどうも肌が合わないところがあって好きではなかったのでテネシーファイブの演奏はそれ以来聴いたことがないように思う。それが10年ぶりに手に入れた我が家のテレビから30年ほどの時を経て突然現われたのである。メンバーには若い人も居られたのでいくぶん変動はあったようだが何といってもその頃から30年もの長い間活躍されていること自体は簡単ではない立派なことである。
 ところが当時は音楽のことは何もわからない子供だったとはいえ随分感心して聴いていた同じような曲もこちらが変ったのか先方が変ったのかはわからないがやるせないほどにお粗末なものに感じた。嫌ならすぐにチャンネルを変えて見なければいいといえばそれまでだが、なつかしいのと永富さんとはその後二十歳前後の頃には多少の縁もあったりしたのでついつい見てしまったのだ。お粗末なだけならばそれでよいがそれがなんとも醜悪なものを見てしまったような気になったのには正直自分でも戸惑った。
 世の中にはよい音楽とひどい音楽がある。よい陶器とひどい陶器がある。ものをはっきり言わない時代のなかでこういうことが曖昧なままに容認されているのはあまり幸福なこととは思わない。政治、道徳、倫理、哲学全ては同じような事情のもとにあるのだ。





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Last updated  2007.06.13 03:19:42
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