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テーマ:ドラマ大好き(4030)
カテゴリ:テレビ
ネットフリックスで、ドラマ 「ライオンの隠れ家」 を観ました
発達障害 自閉症スペクトラム症 の弟を持つ市役所職員 柳楽優弥 が主人公 大学生のとき、急に両親が亡くなり、弟の面倒をみるために、大学を辞め、職についた 二人兄弟だけで暮らす日々 この弟には絵を描く才能があった その才能を引き伸ばしてくれる職場もあった 毎日そこへ通ってひたすら絵を描く弟 兄は、家では弟のサポートをして、決まったルーティンを守る生活をする 自閉症の人はイレギュラーな出来事を受け入れにくい 毎日決まったパターンの繰り返しのなかで生きることを好む 実話がベースになっているようで 劇中に出てくる絵画も、その御本人が描いたもの 面白い絵で興味をひく 邪気がない とは実兄の評だが まさにそういった感じの絵 後に紹介 さて そんな二人兄弟のいるところに ある日 突然 5歳の男の子が一人でやってきて、この家に住む、といい出す 親はどこ? と聞いても 知らない と言う てんてこまいをする二人兄弟 自閉症の弟はパニック状態だ このあと、この子供を主軸にめまぐるしくドラマが展開していく 果ては刑事事件にまで発展する この5歳の男の子は ライオン という名で家では呼ばれるようになった いつもライオンのぬいぐるみを肌身離さずにいる この子は素性を明かさない 母親にかたく口止めをされているようだ 小さな心と身体に大きな重荷を背負わされている その身体を見ると痣がいくつもあるではないか どうやら父親にDVを受けていたようだ 話はだんだん深刻度を増していく 警察に知らせるべきか いや 待てよ 子の母親が、警察に頼らずに、わざわざ家によこしたのにはわけがあるはず どうも母親は姉のようだ その姉は、若いときにぷいっと家を出てしまったきりで、十年近くも会っていない どうしたらよいものか そんな調子で話は始まる DV夫の役は向井理 妻にも子どもにも暴力を振るうダメ夫 彼は言う 僕はずっと家族のためだけに生きてきたんだ! その実 家族はひどく不幸という矛盾 DV人間の愛は歪んでいる エゴのある愛だ 作中の他の人物が 彼は支配することが愛だと思っている と語っていたが 見返りを求める愛 こんなにしてやっているのに 言うことを聞かない! とか 私を見捨てるのか! とか どこかに自利が潜む 本当の愛 無償の愛 は ただそうしたいからそうするのであって 見返りを期待してはいない 裏に動機もない それは慈悲と言ったものに近い 後半は この向井理と柳楽優弥の対決モードになっていく ところで 柳楽優弥 という役者さん かなり破天荒な役もやっている 異色作 映画 「ディストラクション・ベイビーズ」 においては、すさまじい役柄で ラストでの狂気に満ちた様相はかなり強く印象に残っている サイコキラー役の話をいつか前にしましたが いまのところ、私が邦画で見た中では、最も印象に残るサイコパス役 ![]() ここまでやりきる若手の役者はなかなかいないかも まず おすすめしない映画です 笑 エイガ・ドット・コムの点数も当然低い 個人的にはかなり興味深く観ましたが 自分の興味と すすめる すすめない はまた別の話なので そんなわけで 柳楽優弥は、それこそライオンのような顔立ちで、妙な空想をさせる しかし、今回は 180度 逆へふってきた 向井理 vs 柳楽優弥 において 一度目は、向井の勢いに負けて、気弱な彼はすごすごと引き下がってしまう 彼の演ずる凄キャラを知っている私からすると 極めてセーブした役作り そして、、ラストでも再度、この二人はぶつかることとなる 人里離れたところへ、息子を連れ回す向井 この時点で、すでに向井は警察からも追われている身となっている そこへ柳楽が子どもを助けにやってきた 「柳楽」 と <向井> のやりとり 「なにするつもりですか! これ以上、この子をまきこまないでください!」 子どもを、向井から強引に引き離す柳楽 <僕の子どもです! あなたには関係ないだろ!> 「この子にだって関係ないでしょ あなたがこれまでやってきたことにも これからやろうとしていることにも この子は関係ない」 <何を言ってるんだ! 血のつながった家族ですよ シュウト(子の本当の名)から離れろ! 昨日、今日知りあったあなたが家族ヅラしないでください! 僕はずっと家族のためだけに生きてきたんだ! そのために・・・ そのために 全部やってきた あなたには到底わからない> 「わかりたくないですよ わかりたくないのに きっと 僕も同じ間違いをしているのかもしれません 相手のため そう言いながら 結局 自分のために相手を縛って 家族だから 家族だからって」 <何が言いたいんですか> 「あなたも純粋に愛してきた時があったんじゃないんですか? 素直な思いやりだけもっていたときが でも それがどんどんかけちがって あなたも 本当は気づいてるんでしょ? 楽ですよ 気づかないまま終わらせられたら でもきっと それじゃ だめなんです」 向井は子どもの悲しそうな顔を見て戸惑いはじめる・・・ この辺の向井の心情の変化も見せ所でした 彼がこういう歪んだ人間の心理を演ずるのは珍しいのではないかな 柳楽祐介もまじめな熱演でしたが 全身黒い服を着ていて、ライオン顔なので へ~ よく理性的に振る舞ったな と個人的には思って見ていた 笑 また同じことを言うけど 彼の場合、他の映画でのキャラが強く印象に残ってしまっている 個人的には、また狂った役をやって欲しい ドラマの総論を言うと 心理学的に色々と勉強になるお話でした 発達障害、DV、家族関係 など そもそも、その筋の人から薦められたので さて 先に話しました絵の方ですが この作品は面白かったです 動機のない絵ですね ![]() 太田宏介 作 お暇のある方へ 1話 ダイジェスト
ライオンというよりはキティちゃんだな ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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