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テーマ:最近観た映画。(40481)
カテゴリ:映画
リーアム・ニーソン主演による最新映画 プロフェッショナル を観ました
原題は 「 In the Land of Saints and Sinners」(聖者と罪人の国で) 舞台はアイルランドで、ときは1974年 元軍人で、妻を亡くしていたリーアム・ニーソンは 北アイルランドの片田舎で、殺し屋稼業をしながらひとりで暮らしていた 隣家には、品のよい知性豊かな女性がいて、ともに食事することもある仄かな関係 同じくらいの年齢のその彼女は、趣味でガーデニングもしていた 今の仕事に嫌気がさしていたリーアムは、自分も引退して、庭弄りでもして余生を平穏に過ごそうと考えている 隣人女性の影響だろうか、本も読む 近頃は、ドフトエフスキーの「罪と罰」を読んでみたり 何人も人を殺してきた自分の人生に、物語を重ねていたのだろうか これから先は、聖者とは言わないまでも、よき人として生きていこう、と思い始めていた そんなところに IRA(アイルランド共和軍)のテロリスト達が、街中で爆弾事件を起こして逃げ延びてくる 人家のまばらな、だだっ広い緑の草地 なだらかな起伏の丘に、長い道が伸びている のどかな大地は海岸線の近くで、風が強く厳しい 映画に出てくるアイルランドの景色にはこんな感じが多いような 面倒な人間ドラマなど、起きそうにもない、見晴らしの良い平坦な土地 そこで命懸けの闘いが始まる 映画 ジョン・ウィック のときもそうだったが 厄介な事件が生じたとき 裏稼業で生きてきた人間は警察を頼らない 何事も自分で解決しようとする しかも究極的な手段をとる リーアムには、仲の良い警官の友人もいるにはいた その警官は、激しい銃撃戦の起きる日まで、リーアムの正体を知らなかった 職業上の勘から、友人になにかを感じ取っていたようではあったが 初めて見るリーアムの真の姿に戸惑い、ため息を漏らす 俺も手を貸そうか、とリーアムに声をかけてみたが お前には無理だ、とリーアムは切ない顔をして断った リーアムなりの優しさでもあったのだろうが、これはプロフェッショナルの仕事だ 侠気を感じさせる作品 どこかクリント・イーストウッドの作品 映画 グラン・トリノ にも通じるものがある 個人的にはとても気に入りました ちょっと目を引いたのは テロ活動をするIRA一派の女ボス 思想犯特有の危なっかしい雰囲気がよく出ていた すぐに癇癪を起こす気性の激しい女 自分のやることには理由がある アイルランドの自由のために戦っている と語っていた 弟思いの彼女には、それなりの優しさもあったのだろうが 主義や信条などで、頭がカチコチに凝り固まっていて それが目つきや言動に、ストレートに現れていた 面白かったのは このカチコチ女にバーで声をかけるチャラい男がいて この男もキーパーソンなのだが 弾き飛ばすような目で睨み返されていたな まえに政治活動をしていた若い女性と話をしたことがあるのだけど やはり頭カチコチだった 話をしていると、すぐに議論に持っていこうとする 言葉には限界があるということを知らないのか 話の途中で茶々を入れたがる 話半分のところで、早くも結論を出そうとする まさにこれがその人の人生だろうなと思った たぶん酒場では声をかけられないタイプでしょうね なぜ この映画にでてきたチャラ男は、そんな怖い顔をした女性に酒場で声をかけたかって? それには、哀しくもふか~い理由があります 気が向いたら、映画をご覧になってください そういえば アイルランドが舞台の映画 イニシェリン島の精霊 という作品が少し前にあった この女優さん こちらの映画でも出ていたのだな そのときは品行方正な役だったような 画面の背景には似たような景色が広がっていた つつじ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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