東京建物ブリリアホール「ダンス・オブ・ヴァンパイア」
再演を重ねている人気演目。私は何回か観ていますが、娘はまだ小さかったり受験や地方に行っていたこともあり一度も観ていませんでした。観たことのない娘も、CDで曲や流れは良く知っているのですけれどね。「次にダンス・オブ・ヴァンパイアをやる時には絶対に観たい。ママ、何としてもチケット取ってね」なんて話をしていたところに再演発表。そしてなんと、初演以来ずっと山口祐一郎さんが演じていた主演クロロック伯爵がついにダブルキャストに娘にどちらを観たいのか確認(するまでもないと思いつつ)すると「山口さんに決まってるでしょ!山口さん、絶対山口さん」ですよね、知っていました。ダブルになったからには・・・これがラストチャンスかもしれないし。チケット発売が一番早かった(私が知る限り)e+貸切。都合が良いことに日曜日で山口さん回ではないの。絶対取るわよ~ 意気込んで申し込み、無事ゲット。チケットを発券するとラッキーなことにかなり前方でほぼセンター。これは嬉しいね~ ウキウキしていくと・・・オケボックスのお陰でびっくりするくらい前でしたやはり音楽の美しさと楽しさ、強烈な個性の登場人物。楽しい、面白い、ワクワクする!!演出が変わっているところも、こうなったのか~と違いも楽しい。でも一番はやはり山口さん。「抑えがたい欲望」この作品の中で一番好きな曲。永遠の命をもつ伯爵、愛した故に大切な人の命を奪ってしまう繰り返し哀切のウィスパーボイスから、どうにもならない運命を朗々と劇場を揺るがすほどの美しい声量ある歌声で歌い上げる。この曲の後は、拍手が鳴りやまず(ホントに長い長い拍手喝采だった)山口さんご自身も万感胸に迫るようでした。私は涙でウルウルしてしまいました。アブロンシウスの石川禅さんは、安定なんてものではなく常日頃からアブロンシウスとして生きていませんか?と言うレベル。この役も今回ダブルキャストになっているけれど、まだまだ続けてほしい。アルフレートの太田基裕さん、私は初めてかな。2.5ミュージカル出身とのこと、可愛らしいお顔です。オドオドしたアルフレートがハマっていました。歌もお上手でした。サラのフランク莉奈さん、お顔小さくて足ほっそくてスタイル抜群。ヒロイン経験も多く、簡単に歌いこなしてるでしょ!と言う感じ。マグダの青野紗穂さん私、マグダという役があまり好きではないのですが青野さんのマグダはアクが強すぎないというのかやり過ぎなくて可愛らしさもあって、初めてマグダいいわ~と思いました。伯爵の化身の佐藤洋介さん。迫力あったーーーー身体が漫画から抜け出てきたような異形感が半端なく。墓場での後ろ姿が素晴らしかった。毎度のクコール劇場も貸切仕様。終演後の山口さんのご挨拶も十字架仕様じゃなかった、e+仕様で楽しかったです。観たことはなかったけれどCDで曲と場面の大筋は知っていた娘。CDで想像していたのとは結構違った。こんな風になってたんだと思ったよ。座席が良かったのもあるけれど、16,000円払った価値があったよ。観られて良かったよ、大満足だよ。とのこと。