2024/08/17(土)10:20
雪組 『伯爵令嬢』観劇
『伯爵令嬢-ジュ・テーム、きみを愛さずにはいられない-』 (日生劇場)
雪組新トップコンビ、早霧せいなと咲妃みゆのお披露目公演。
初日の昨日は、Twitterで、「伯爵令嬢やばい!」「チケット追加できるかなー」などと大評判。
二日目の今日、昼公演を観てきました。
ちぎちゃんの「雪組の早霧せいなです」って開演挨拶を聞いて
「おめでとう~」と心でつぶやきましたよ。
本当に心からおめでとうございます。
ストーリーは、細川智栄子あんど芙〜みん原作の少女漫画なだけあって
超ベタ甘、すれ違いありのラブストーリー。
ヒーローの若き新聞王アランは、孤児院で暮らすヒロインのコリンヌにブルターニュで出会う。
出会った直後に誤解からアランはコリンヌに思い切り頬をひっぱたかれるも、
その優しさと正義感溢れるコリンヌをたちまち愛するようになる。
ところが、コリンヌには目が不自由なリシャールという恋人がいた。
このリシャールは、アランと互いに兄弟のように思っている間柄。
しかも、二人はお互いに同じ相手を想っていることを知らない。
孤児院への寄付を条件にコリンヌに婚約を申し込むアラン。
しかしリシャールとコリンヌの仲を知ったアランは、リシャールの目の手術が済むまで返事を待つと申し出る。
そうこうしているうちに、実はコリンヌは伯爵家の娘だと判明し、船でパリへ向かう。
ところが船は事故に合い、コリンヌは自分が救った盗人アンヌに海に突き落とされる。
そして記憶喪失に。
加えて、アランの新聞によって自殺をした父の復讐を誓ったフランソワがアランを狙う。
そんなこんなで、いろいろあっても、最後は王道ハッピーエンド。
お披露目公演に相応しい内容です。
せっかく同時にトップ就任でコンビ売りするのなら、悲恋ものよりもラブラブの方が気分いい。
大人っぽいコンビなら悲恋もいいけれど(前トップコンビがそうですね)、
ちぎ&みゆコンビは爽やか若々しい、可愛らしいコンビですから。
やっぱりこういうラブラブハッピーエンドが似合います
演出もお洒落というか、これでもかっていうくらい甘~い、グイグイ押します。
かと思えば、そこここで笑いを誘い。
楽しい素敵な舞台でした。
お隣(花組エリザ)がシリアスに行ってますからね、対照的でいいんじゃないって感じ。
アラン:早霧せいな トップ就任おめでとう~
本当に美しい!出てきた瞬間にパッと舞台が華やぎます。
小柄なちぎちゃん、夢乃さんも翔くんも、ちぎちゃんより大きいので、
TVで宣伝番組を見ていた時には、ちょっと見劣りするようにも感じたのですが(ゴメンなさい)
舞台に立ったちぎちゃんは、まぎれもなくトップのオーラがビンビン
自信に溢れてキラキラオーラ出まくりでした。
みゆコリンヌを見つめる目は優しくって、でも時に乱暴なまでに強引。
コリンヌのおでこをピンッて弾いて「鈍感さん!」も、後ろからコリンヌを抱きしめるシーンも、
「ドン・カルロス」から宝塚復帰をした私には、これまでにあまり馴染みのないちぎちゃんで、
なんか萌え~~~って感じでした。
ああ、そんなに素敵な人にそこまで思われているのだから、リシャールへの申し訳なさなんてもういいじゃん!
アランに1票、アランに2票、アランに100票
と思えば、新聞少年ジーノが撃たれて亡くなった時の苦痛に歪んだ顔、
オペラグラスでじっと見ていたのですが、本当に目の下に隈が出来ているかのように見えました。
課題と言われる歌も、今回は安定してると思いました。
抑揚があって感情を歌い上げる、とまではいかないけれど、声が良く出ていて、丁寧に丁寧に歌っていました。
公演二日目でこれなら、回を重ねる毎にもっともっと良くなっていくと思います。
コリンヌ:咲妃みゆ
みゆちゃん、ついこの前「メー・ウィドウ」の録画を見てハンナが似合う。
と再確認したばかりなのに、全く違う可愛らしい元気いっぱいなコリンヌそのもので、これが本来の姿?
と思うほどピッタリとはまっていました。
くるくるふわっふわのブロンドが良く似合って、元気で活発。
彼女を知った男性は皆彼女に魅かれてしまう、優しく素直で正義感いっぱいの女の子。
ピンクの甘いキャンディーのようなドレスが良く似合う女の子。
役者です。それも間違いなくヒロイン系の役者です。
前回の前田慶次での役は、あまり似合ってなかったけれど、お姫様系、女王様系、お嬢ちゃま系、こういったタイプの役は自分の物として演じられる子だと感じました。
劇場が違うから、音響のせいなのかもしれませんが、これまで歌は、ブレスが気になったのですが、今回は全く気になりませんでした。
フランソワ:夢乃聖夏
前半は出番が少なかったけれど、後半活躍。
雪組本公演での夢乃さんしか知らないので、騒々しい面白い、濃い役所でしか知りません
(ベルばらのジェローデルは、あまり印象に残ってなかった)。
今回はそういう意味ではクセはあるけれど、復讐に燃えた人物。
情婦ジャンヌ(舞咲さん)との絡みでは面白いところもあったけれど、基本はカッコいい敵役。
飛行船シーンでの衣装が、夢乃さんのスタイルの良さを際立たせていました。
でもやっぱり私の中のイメージは三枚目をきっちり演じる人なので、次回作の方が気になっちゃいます。
リシャール:彩凪翔
翔くん、いい役をもらいましたね。
目が不自由な青年、恋する青年、兄と慕っていたアランに裏切られ人生の醜い部分を知った青年、また人を信じて一歩大人になった青年。
一役で随分成長するのですが、しっかり演じ分けていました。
アンナ:有沙瞳
娘役二番手の役。迫力ありました。
卑しいガサツな娘から、偽伯爵令嬢、伯爵夫人を母と慕う娘。
お金の為ではなく、これまできっと家族の愛に飢えていたアンナが、コリンヌとしてマドレーヌを純粋に母として慕っている様子が良く伝わってきました。
ロンサール婦人マドレーヌ:美穂圭子(専科)
この方が出演する公演は、とても得した気分になります。
そしてその歌声を聴くと、本当に幸せな気分になります。
本当に歌が上手で、ずっと専科で活躍して欲しいと思う反面、正直言うと外の舞台にも立って欲しいとも思います。
ロンサール伯爵:鳳翔大
コリンヌの祖父なのですが、いやーとっても素敵な「おじい様」でした。
すらり背が高く、こんな素敵なおじいちゃん元い「おじい様」がいたら嬉しくなっちゃう。
憧れのおじい様という感じ。
フィナーレでのトップコンビのデュエットダンス。
ちぎ&みゆコンビが、まるで 桂&みみコンビのようでした
本当に優しく、ちぎちゃんがみゆちゃんに微笑みかけて、手を差し出すんですよ。
それに嬉しそうに応えるみゆちゃん。
後ろから抱きすくめるところなんて、愛おしいって顔に書いてある。
もうラブラブです。
今のトップコンビにこういうタイプはいないので、嬉しくなっちゃいます。
そうそう、リフトもぐるぐるいっぱい回って、ちぎちゃんカッコよかった。
終演後に劇場内で、「あんなにカッコいいのに、歌になるとガクッとくるよね」と大声で話している女性二人が居ました。
多分あの方のことだろうとは思いましたが、お披露目公演でファンもたくさん詰めかけている中、大声でそういう感想をお話しするのはどうかと思いますわ。
この方達が話していた方について、私はそれほどとは思っていません。
個人的意見ですが、現トップと二番手の中でも、もっとずっとがっかりな方はいます。
好みの問題かもしれませんが、椅子からずり落ちそうになったくらいひどかった。
通を気取って酷評するのは、劇場を出て帰路についてからにしてほしいなぁと思います。
さて、公演の前に、早めに行ってキャトルでスチール写真を購入しました。
薔薇に彩られたスター面々、ひゃーっ麗しいわー
まずは当然、ちぎちゃん(早霧せいな)ゲット、みゆちゃんもすごく可愛い。
セットで買ったら素敵よね~と思いつつ、ちょっと他を見て戻ってきたら・・・無い!
みゆちゃんの売り切れです。
やっぱり皆さん買ったのね、めっちゃ可愛い写真だったもの。
あー、次に行った時に買おうっと!
あ、それから今回のプログラムは是非お買い求めください。
アランとコリンヌのめっちゃラブラブな写真がたっぷり載っていますわよ~