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大阪平成中村座・10月22日 座談会

■関西テレビのスギモトナツミさんが進行。
「お楽しみ座談会」がハジマリ、ハジマリ。

黒い幕が落とされると、ライトアップされた天守閣を背景に
勘三郎さんたちの登場、溜息と歓声と割れんばかりの拍手。

※ちょっと角度は違うけど、こんな感じで見える。
大阪城
試演会・お楽しみ座談会


「勘三郎さんから挨拶を」と促されて勘三郎さん。

嬉しいと第一声。
ハスキーなのは指導にも余念がなかったせいでしょう。

楽まであと少しです。維持できますように。

昨日までに(試演会の)残席が一つだったんです。
俳優だけでなく、
照明さん、衣装さん、みんなが協力してくれたおかげです。


会場、大拍手!

扇雀さん、いかがでしょうの呼びかけに対し

「・・・でございました」
と終わったふりして笑いをとり、
会場を和ませたあとに

いつも応援ありがとうございます。
平成中村座は役者を育てる小屋だと思います。
この劇場で育ててもらって
くじ引きで外れて、袖で悔しがっている者は
絶対あててやるぞと。
努力は不可能を可能にするから。
(お客様が)温かい気持ちで愛してくれるので
育っていける。これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。


橋之助さん

これからやっていくうえで役立つと思います。
この気持ちを胸に納めて…

これからも試演会ともども
本公演もよろしくお願いします。


(会場笑い)

彌十郎さん

今日が一番、出来が良かったのは皆さんの力があったからです。
こういう場を与えていただいて、くじに当たらなかった人も
勉強していますし、私も勉強していますので応援よろしく
お願いします。



獅童さん、ちょっとニュアンスつけて

こんばんは コレだけで会場が湧く。

私のところの獅一が日本駄右衛門を
させていただきました。
9年前、私は平成中村座の試演会で狐忠信の役で出させて
いただきました。
その9年前に獅一が弟子入りし、アイツはどうしたもんかと
心配だったんですが、
今はこうして日本駄右衛門をやらせてもらえるようになった。
自分は9年ぶりの平成中村座、感慨深いです。


勘太郎君

たくさん出たので何もしゃべることは
ありませんが、自分自身が勉強しなくちゃと切に思いました。


勘三郎さん、深くうなづく。息子のこの言葉は嬉しいだろうな。

一生、このメンバーで、と誇りに思う。
これからも精進します


七之助君

本当にありがとうございました。
初役で弁天を務めた時、お扇子が震えました。
皆さんが温かく拍手でむかえてくれてスーッと抜けた。

いてうさんは緊張しないと思っていたのに、今日傘が震えてました。

温かい声援の中で、
努力してきたことを披露できるのが生舞台の良さ。




平成トリオへ。ちょうど私達の座っている前あたり。
新悟君は背が伸びたね~。鶴松君ちっちゃい。
千鳥の時は大きく見えたのに。
さすが、萬太郎君はしっかりしてるわ。

萬太郎君

今回、試演会のために初めて指導する立場に
なり、教える大変さがわかりました。
帰ったら、親に謝りたいと思いました。


会場の親世代から大拍手!(90%が親世代かな、平成元年生まれだから)

新悟君(平成2年生まれ)

本当にありがとうございました。
大役を精いっぱい努めました。試演会のお稽古を拝見して
自分の勉強になりました。
これからも続けて行きたい会です。


誠実なコメントに大拍手

本公演もよろしくお願いします

うーん。しっかりしているし、まじめなところ彌十さん譲り。

鶴松君(平成7年生まれ)

今日の舞台を観て自分も頑張らなくてはと
思いました。ガンバリマス


うーん。走り書きで、自分の書いたメモの字が読めない。

羽田空港の江戸小路にふれて

勘三郎さん

中村座の定式幕がかかっている。
こういうのを追い風としてもっといろんな役者さんに来てもらって
いろんな狂言をやりたい。


と熱く語っているところ、
よそ見して天守閣を観ていた扇雀さんが
アナウンサーからそのことを指摘され、

パリならエッフェル塔など世界の各名所を前にして
平成中村座をやりたいと話していたことが
実現するなあと天守閣を観ていて思いました
と。

扇雀さん、分かりますよ!
私達も大きな天守閣、ライトアップされた
その姿をバックに皆さんを見ているこの幸福感をどう表現しましょう!


勘三郎さん

久しぶりにお客様の気持ちで観たら
(試演会を幹部俳優さんはあちこちの席で観劇してました)
劇場空間の素晴らしさに涙が止まらない。
この小屋に来ないと味わえない。

そちら側とこちら側がいっしょに育ててきたと実感する。
いろんな方に体験してほしい。
末長くお付き合いいただきたい。


橋之助さん、「太閤桜」について

大阪にゆかりの演目を、ということで
お城を題材にした作品を作った。

練習の時に役者達が松席に並んで観ていたが、
後ろが開いた瞬間ワーッと声が上がったんです。


「お大尽席からは見えないんですね」の声に

お大尽席に並んだ4人のうち、一人の男性が
そうです、とばかりグルグルと腕をまわして
答えてました。

彌十郎さん

大阪は温度も暑い、客席も熱い。
舞台から客席を観るのがいい景色です。

江戸時代と着てるものが違うだけ。
花道の位置、客席の位置、座イスになったりと変わったけれど
名プロデューサーがいるんで、いろいろずっと先のことを
考えていますからお客様、楽しみにしていてください。


橋之助さん、プライベートのことをお聞きしたいですが、
のアナウンサーのフリに、橋之助さん大笑いして、
獅童さんを指名。

プライベートと言えば獅童さん、舞台も客席もナットク!爆笑。

(そういうややこしい話でなく)
いい話をさせてくださいよ


女子アナの「夜は楽しんでますか?」の問いに

好感度が大事な時なんで

9年前の試演会から、あれからいろいろあって ホされて…


会場、苦笑いに変わったところで

「では、質問をかえて。大阪は楽しんでますか?」

大阪は食べ物がおいしいし、
女性もキレイだし、


ここらへん、お客さんの反応見ながらノセルノが見事。
歌舞伎役者にしておくのモッタイナイ?ん(゚_。)??

歌ってもいいですか?

みんなの期待マックスにしておいて

ゴメンナサイとオトす。

綾小路さん級だわ。

「横で笑っている勘太郎さんはいかがですか?」

真顔になって勘太郎君

終わったらすぐホテルに帰って、
新婚なんで9時半には寝てます


ここで会場が大笑いのところ、それを受けて七之助君

毎日、僕が獅童さんにつきあってます

会場、さらに大ウケ。うまいなー。

「どんなふうに?」

フツーに食事して、
中華料理食べたり

シドロモドロ言ったかと思えば、
(二人は)つきあっているんじゃないかってくらい
毎日いっしょです
と緩急自在でオミゴト!

「こういう先輩に囲まれていかがでしょう」と平成トリオに切り替え。

萬太郎君

公私ともにお世話になってます。
みなさんに気を遣っていただいて…


アナ、獅童さんのほうを手で示すと

萬太郎君獅童さん?

会場爆笑

萬太郎君お世話、うーん。

「ないですか?」

萬太郎君まだ、(公演は)あるので

会場、期待。

萬太郎君、考えた末、あまり、ないと思います。タブン

萬太郎君まで!ヾ(@^▽^@)ノ

「簡単な仕切りだけの楽屋だそうですが、どうですか?」

新悟君他の人のダメ出しが聞こえるので
自分のことだと思って聞けるのがありがたいと感謝してます。


アナ、誰のこと?と尋ねると新悟君の目線は獅童さんの方?

すっかりイジラレキャラだな~。

鶴松君近いので勉強になります。

そこまでは真面目に、その後、うれしそうにアナへ

先輩方は夜どっか行ってるみたいと無邪気に。

会場は興味津々。

そこへすかさず、いちばん遠いところから勘太郎君。

鶴松君は、深夜にと言いかけると、

鶴松君、とっさに真顔で

ダメです。ダメです。と遮った。

ダメですの真剣さも、
すぐに勘太郎君がストップしたのも、
鶴松君の秘密が重大なことを物語っているような。

でも、思春期の子をからかうのは良くないとの判断?

あれだけ、獅童さんのことはからかったのに、
何もなかったようにサッと終わらせたアナ含め、
チームワークがホントにいい中村座!

さ、そしてお待ちかねの試演会の出演者の挨拶。
座っていた床几から立ちあがり、幹部の皆さんは床几を下げながら
お弟子さんたちのために、後ろへ。

上手(かみて)の山左衛門さんからご挨拶。

昨夜は「白浪五人男」の舞台稽古を観せていただいた。
 終わって、幕がしまった後、澄んだ空気を感じた。
 今日は(昨日、自分が感じたように)感じていただけたでしょうか


山左衛門さんの弥陀六が立派だったので
「熊谷」に一本芯が通ったと思いました。
山左衛門さんの力は大きかったですよ。

客席の想いは同じ、大きな拍手。

橋吾さん
熊谷次郎直実を演じさせていただきました
中村橋吾です。
温かい拍手に大感謝です。
たくさんの課題が見つかった試演会。

まだまだ、自分が苦手とするところ、
自分の見えなかったところを
養う目を持つようにしたいと思います。

温かい拍手ありがとうございました。
(これからも)試演会を支援してください。


いつも若旦那の橋之助さんの背中を見ていた橋吾さん。

大勢のお客様を前に自分が立つことは、
怖かったり緊張したり不安もあったでしょうに
そんな姿はおくびにも出さず、立派な直実でしたね。

芝翫型、橋之助さんと同じ隈どり、
気持ちもあわせていたような気がしました。

「夢だ、夢だ」橋吾さんの声が今も響いてます。

相模@市川笑野さん

初めての試演会で大きなお役をいただきました。
ご来場ありがとうございました。ご指導もありがとうございました


相模役の笑野さんの演技を勘三郎さんが絶賛していたそう。

笑野さんの挨拶に橋吾さんも一緒にお辞儀をして、
あら、芝翫型の夫婦なのでまだ一心同体なのね(*^-^)

藤の方@仲之助さん 勉強不足を感じました。

紅葉狩の時のスラっとして清純な色気を感じる
腰元さんが気になりました。
仲之助さんの顔を見て、「あ、この人だ!」と
見とれていたらコメント書き忘れ?

義経@橋幸さん

動きの少ないお役ですので
存在感を出したかったですが、

客席、まじめに耳を傾けます。ところが…


途中から鼻水が止まらなくなって


うしろのお兄さんがた、大爆笑! それを見て会場も。

梶原景高@坂東彌風さん

梶原のカゲータカ。
(自分の役名を噛みそうになって会場クスッと笑い)


クジにははずれたんですが、
大きなお役をもらえました


堤軍次@獅二郎さん

(今年の)4月に養成所を卒業したばかり。
1年経たないうちに、試演会に出られて勉強になりました。
ほんとうに芸道に精進したい。


へー、1年目の人も出てたのね、と驚きのざわめき。

日本駄右衛門@獅一さん

緊張しました。
一つ目標がありました。大きく見せたかった。
なまりもあり、指導の方に迷惑をおかけしました。


舞台上、客席、共感でシンミリ。

明るく。意を決して大きさが出せたでしょうか

大きな拍手が応えてくれました。

熊谷陣屋組が終わり、「白浪五人男」チーム。

弁天小僧@いてうさん

憧れのお役だったので嬉しかったです。
七之助さんに、「この役は気持ちよくしなくちゃ」と教わりました。
そう思って務めました。


ここで、ちょっと間をおいて、明るく大きな声で

気持ちよかったです!

会場中、ニコニコしながら大拍手。
みんな、いい気持ちのおすそ分けをもらってた。

忠信利平@扇一郎さん 訥々(とつとつ)と

国立の研修の時に中村又五郎先生に
教わって稽古しました。


又五郎さんの名優ぶりを思い出す会場のファンと
後ろの幹部の方からおお、と声が漏れました。

こしらえをして出てみたいと思ってました。
こういう機会をもらえて万感の想いです。


赤星十三郎@市川喜太郎さん

立った時から涙ぐんでいた喜太郎さん。

隣に並んだ猿琉さんが泣くなよ、なのか
わかるよ、なのか目配せ。

だって涙が出ちゃうんだもん、とばかり悪びれない喜太郎さん。

初めての参加です。
他の4人との差がひどくて、愕然としました。
ギリギリまで教えていただいた。


後ろなので泣き顔が見えなかった旦那がた。

そうだよ、ほんとにたいへんだったんだから、と
笑いながらも、彌十さん、橋之助さん達、涙をにじませている。


大泣きしてくずれた顔のままで(おたのしみ座談会に)出るか?
と、かわかわれたが、どうにか…

これで、師匠の猿之助に電話で報告が出来ます


師匠を思い出して、また。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。

会場は皆、猿之助さんの活躍、歌舞伎界への貢献と
「今」を知っているから、もらい泣き。
皆、目がしらをおさえている。

後ろの幹部の方達も泣きじゃくる様子にあわてたり
ほほえんだり、もらい泣きしたり、それぞれの反応。

力丸@猿琉さん

緊張で喉から心臓が飛び出るかと思いました。
一人ではできなかったかもしれないが、
5人いたから結束してできたんだと思う


花道に並んだ5人。

獅一さん、大きくて気持ちいい声。
舞台に上がってからはセリフのうまさと目力は猿琉さん!と
終わった後、「なりきり歌舞伎体操」で知り合った
名古屋の方と意気投合♪

そうです。
並んだ5人、がんばった5人をちゃんと記憶するために、
私達も真剣に観てたんだよ(*^-^)

旦那と弟子の絆もあるでしょうが、
中村座のいつものメンバーではなく、
澤瀉屋さんのお弟子さんにも同じように
愛情を注ぐ様子は、親子のようでした。

抱っこしたり、手をつないで歩いていたのに、
初めて、舞台に立つ我が子の成長ぶりに目を見張り
感無量の保護者のような旦那方の姿が印象的。

細かいことですが、お弟子さんの挨拶の間、
床几があっても座らないで、キチンと立って聞いている
旦那達は人としても好き!

勘三郎さんのご挨拶

中村座はお茶子さんも日本一。
お客様と役者が一緒。

試演会もさせていただいて…
もう話してもいいと思うんですが、
来年の11月から5月まで浅草に建たせていただきます。

試演会は月に一回といわず、三回くらいはやりたい。


わーい!「傾城反魂香」も上演しないかな。

名古屋の「試演会」を観られなかった人達に観せたいし、
私だって、もう一度観たい。
橋吾さんの吃又、絶品です。

その時に、おとくを京蔵さんってのも観たいな。
義民傳の捨吉夫婦で息もぴったりだったので。

もちろん、國久さんのおとくは恋女房の感じが良く出ていて
お似合いでしたけどね。



昔は朝の5時からやってたんだし、勉強の場になる。

いてうさんどころじゃない。あたしが緊張するんだから。
あそこで観ていて緊張した。


※1階後方でご覧になっていた?


勉強したヤツにいい役をつけたい。

試演会もドンドン続けたい。
(それには)皆様の協力が必要です。
よろしくお願いいたします。


勘三郎さんかな、彌十さんかな。出演する後輩のために
後見をしてくれた兄弟子の貢献にも触れてました。

時間のない中、大役に取り組む橋吾さん達がタイヘン、と
思っていたけれど、遅くまでご指導してくださった旦那方の
愛をたくさん感じた「おたのしみ座談会」

私の席からは、萬太郎君達がちょうど目の前。
勘三郎さんも正面のはずなんだけど、
前の席の人が背が高くてまったく見えないので、
首を傾けると、自然と平成トリオをみることに。

喜太郎さん達が感想を述べ、感極まって泣いている姿を
旦那方は皆、あったかく見守っていながらも
口ではからかったりして、笑顔を見せているんですが、

この三人の坊ちゃん達は笑わず、ふざけず、真剣に、
お弟子さんの話に耳を傾けてました。

気だてもいい萬太郎君達がりっぱな役者さんになるのを
観ていく楽しみもふえました。

橋吾さんは「熊谷」の時の険しい顔とは別人のよう、
いつもの穏やかな顔(どちらかというと又平の時の顔)で
皆のコメントを(*^-^)ニコニコして聞いていました。

大役の責務を果たして、晴れやかな表情。
「熊谷」の時はその熱演ぶりに、息をとめて観てたので
私達も安堵し、ホワワーン。

澤瀉屋さんの皆さん、また平成中村座で拝見したいです。

澤瀉屋と萬屋(萬太郎君や獅童さん)は10月だけなのが
残念です。
その代り、今日は顔が見えずにさみしかった亀蔵さんと
笹野さんの11月が控えています。

なりやまぬ拍手の中、お開きに。

その後、楽屋口では橋吾さんの出待ちのひとがたくさん。

「西ノ丸庭園の閉演の時間です」と係の方は促すが、
皆、静かにだけど粘る。

「誰を待っているの?橋吾さん。しょうがねえな」と
ベテラン係員さん、引っ込み、橋吾さんを連れて再登場。

皆、お疲れ様とねぎらい、素晴らしかったと称賛。
橋吾さん、礼儀正しくお礼を述べ、打ち上げに向かった。
後ろ姿を見送るところへ、喜太郎さん登場。

良かったです!と口々に喜太郎さんに伝えると
感動して喜太郎さんはまた涙ぐみ、またもらい泣きの渦。

みんなに手を振りながら、喜太郎さんも打ち上げの場所へ。

お客の皆さんは係の方にお礼を告げ、一斉に出口へと。
日が傾くと肌寒い季節だけれど、胸の中はポカポカ春。

平成中村座、試演会+おたのしみ会はコレギリにて!

とりあえずご報告
大阪へ行けなかった橋吾さん想いの皆さんに
と思ってダンボの耳で聞きました。
細心の注意を払ったつもりですが
漏れや間違いがあるかも。

当日、ご覧になった方でお気づきになりましたら、
すぐ訂正いたしますのでお知らせくださいませ。


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