「屋根の上のバイオリン弾き」と「ラ・マンチャの男」
2021年2月20日、「屋根の上のバイオリン弾き」を観ました。2009年以来かな、観劇友達の誘いに、有名だし一度は観たかったからと気負いもなく、後ろの方の席でなんとなく観たので正直、記憶があいまいなのです。「どうして屋根の上なの?」友達の質問に、調べ始めたら好きな画家であるシャガールもからみいろんなことがわかって面白かったのでblogにまとめましたどうして「屋根の上」のヴァイオリン弾きなの? 今回は事前学習、バッチリです(忙しいの、時間がないのと言いつつも 好きなことには寝食忘れ、に年齢制限ナシ!)映画とYouTubeで観どころチェック。1982年の「屋根の上のバイオリン弾き」観劇前に一度観て帰宅後、しっかりと森繁さんの1982年の舞台を観ました森繁さんってチョイ悪の面白いおじさまと思っていましたが(あと知床旅情ね)今さらながら名優だと思い知らされました倍賞さんと井上孝雄さんのシーンも印象的庶民的なさくらさんの前に、まっすぐで清々しいホーデルだった!(オルコットの「若草物語」のジョーを彷彿とさせる役。小学生の時からジョーが好きでジョーになりたかったあの頃の私)井上孝雄さんはニヒルと言うか冷静沈着というか苦手なカンジだったのだけれどこの知的でぶれない感じが良く出ていてはー、子どもにはわからない良さだったのとすっかり ゾッコン肉屋の女房の役は初演は黒柳徹子さんだったんですね「徹子の部屋」でご自身でおっしゃっていました徹子さんは「ラ・マンチャの男」にも出ていらして草笛光子さん同様、草分け期からミュージカルで活躍されていたと知り、まずます((♡▽♡))※それ以前は、歌は歌手が、芝居は役者がと しっかり分かれていたそうです話はそれるけれど草笛さんは「ラ・マンチャの男」のアルドンサ役の時のこと2021年10月の中居君の番組で話していましたあばずれで虐げられる役、映画ではソフィア・ローレンが演じていましたラ・マンチャの男 [DVD]映画では見ているのがつらかった東宝の舞台ではダンスのように美しく演出されていましたがそれでも、毎日襲われているうちにある日、車の前に飛び出してしまうほど精神的に追い詰められていたと以前、別の機会にはインタビューに答えて思い入れのある役だと語っていましたこの役に執着していたので強く願って役が就いたのに突然、降ろされてとても悔しかった悔しさをバネにしてきたと当時のことを述懐していましたが降ろされたから死にたいでなく役を引きずって死にたくなるのが女優なんだ!「ラ・マンチャの男」といえば、ごひいきの歌舞伎役者の中村橋吾さんがラジオ出演されたの時の番組MCが宮沢エマさんでした好奇心キラキラかつ聡明な話し方がステキだったのでその年の「ラ・マンチャの男(2015年)」アントニアを演じるエマさん目当てで行きましたもちろん、白鸚さんは大好きなので一度は観たかった「ラ・マンチャの男」でしたがエマさんのアントニア 歌がお上手でしたのでああ、観に行って良かった(^▽^)/そうそう、私が観た「屋根の上のバイオリン弾き」の動画は1982年の舞台この年の「ラ・マンチャの男」主演が市川染五郎最後の年で翌年からは松本幸四郎なのも感慨深いですさて、タイトルの「屋根の上のバイオリン弾き」についてユダヤの故事からと前回、結論付けましたが、今回、こんな記事を発見疑問が晴れましたし、さらに作品への想いが深くなりました『屋根の上のヴァイオリン弾き』〜ユダヤの民族色豊かな“クレズマー風”音楽の絶妙さ音楽から「屋根の上のバイオリン弾き」を解説してくれて興味深かったです曲もたくさんタイトルの由来も冒頭のテヴィエのセリフからとハッキリわかりましたヒトからは危ないのにどうしてそこにと言われたって、落ちて首の骨を折らないように気をつけながらも 居続けるのさ故郷だからねって冒頭のセリフ、全部聞き取れてなかったでも、そのお蔭でいろいろ調べ知ることが出来て良かったです(^▽^)「屋根の上のバイオリン弾き」DVD映画は、服装、食事、家具などその頃の暮らしむきが詳しくわかって物語の理解を深めるのを助けてくれました舞台より更に10年前なので当然のことながら当時のことがより正確だと思います「屋根の上のバイオリン弾き」最初の頃の観客の世代と今の日本はだいぶ変わっているから(廃棄する食べ物の多さを嘆く時代に貧しくて自由のない暮らしは実感しがたい)2021年の「屋根の上のバイオリン弾き」は今の人にもわかりやすいようライトになって名曲と温かさが訴求点のような気がします