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March 20, 2010
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カテゴリ:映画・テレビ・本
渡辺えりさんの芝居語りはホント面白い!

ね、ね、聞いて!と芝居好きに教えたくなるエピソードがいっぱい。

演劇史外伝って感じで、
私が観ていなかった頃の話がわかってウレシイ。

テレビで活躍していたあの人はこんなきっかけで、から演劇観から、
親しい人とのナイショの話とかね。

ほんとにこれを引き出せたのはえりさんだからこそ!

えりさんの演技に対する熱心さから生まれる質問に対して、
対談相手が率直に応えてくれているのは、その方に対する尊敬の念が
通じるからに他ならない。
役者(共演者)であり、演出家という立ち位置も良いのかもね。

市原悦子さんの、自分とは遠い役、難しい役が好き。
お芝居をするときはたとえば悪役でも悪役には知的だったり、
冷徹だったりと自分にはない部分、そういうものにあやかり、
自分の中のそういうものを掘り起こしたい。
普段はのんびりしているのが好きだからこそ、芝居には志を
高く持ちたい、斜め上に役を見ていたいという考えは
楽なことが好きな私には耳が痛い、でも見習いたい。





対談の相手ではないけれど、芥川比呂志さん(文学座の役者で
芥川龍之介の長男)の名前がよく出てくる。
活躍した時代を知らなかったので名前のみの知識だった芥川さんが
急に気になってくる。ハムレットがあたり役なんだって。
って、ことは憂愁の貴公子なのね。

どうりで文学座創設時から所属する加藤治子さんとの対談で
えりさんが治子さんは芥川さんと加藤道夫さん(劇作家)と三角関係?と
話題にしている。
治子さんにとっては加藤さん同様、同志の芥川さん。

芥川さんは岸田今日子さんとの対談の時も登場。
今日子さんの独特の雰囲気が大好き。
お姉さんの衿子さんが詩人で
お父様が劇作家と知っていたけれど、
そうか岸田國士戯曲賞の岸田さんだったんだ。

今日子さんも特に短編は好きだという岸田國士さんの作品。

そういえば長崎の友人が新国立劇場で岸田國士の作品を観るため
上京して当日券を並んで求めたと言っていたから、
文学座や演劇愛好家には特別なんだろうね。

私は彼女から聞いた時は?だったけど、今ようやくつながりました。

お金もなく、芝居をやめようかと思っていた若い頃、
岸田國士戯曲賞を受賞したのが励みになったというえりさんの話、
文学座創設者のひとりである父上にナイショで文学座を受験した
今日子さんの話。

何をやってもダメだったという少女が文学座の演出部になろうと
一念発起して受験したら合格。
女優は向いていたようで芥川さんのハムレットを上演する時、
早々に相手役として決まるも、あまり若いうちから主役だと
外から嫉妬を買うからと降ろされた幻のオフィーリア役の話とか。

文学座の金内喜久雄さんとの対談では杉村春子さんの話題が。
「芝居をうまく見せるコツがわかったのよ!」と大喜びしている杉村さん。
この言葉は彼女が85歳の時のこと。聞いていた金内さん大感動!

女優ひとすじだったと思っていたけれど、母子家庭の長女だったため、
高卒で区役所に7年勤務、弟が働き始めてからの女優人生、
早稲田小劇場に23年居たという白石加代子さんの話。
白石さんがちょうど「ミザリー」を演じたいた頃の本なので
「ミザリーをやりたかった」というえりさんに白石さんが
「知らなかったのよ。あなたがやったほうがよかったわ。」なんていう
やりとりもあった。※えりさんの「ミザリー」

ホントは大まじめな植木等さん。無責任な役がイヤで苦しいんでいた話。

どの人のどのページも演劇への想いとその人柄の魅力があふれていて
通勤バスや、劇場へ向かう電車の中でこの本を読んでいたのですが
待ち時間が苦にならないばかりか、夢中になって何度も乗り越したりしちゃった!

そして美輪明宏さんとの対談に出てくる芥川さんは、美輪さん主演の
「黒蜥蜴」に明智小五郎で出たかったのに天地茂さんにとられてしまい
「松竹のバカ!(原作者の)三島由紀夫のバカ!」と美輪さんに八つ当たり。

夜中に呼び出してすねたり、「黒蜥蜴」再演の南座前に貼りついたり。
美輪さん曰く、「可愛い人だったの」

美輪さんが書いた便箋20枚のダメだしに影響を受けて
翌日の「リア王」の舞台がガタガタになったというという話に
えりさんは「神様のような芥川さんに!」とビックリしていたけれど

「良くなってほしいから、したのよ。偉くなると誰も注意する人が
いなくなるから」 この言葉は深いね。

もっと伝えたいことがあるから、また続きます。





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最終更新日  October 21, 2020 05:53:47 PM
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