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カテゴリ:歌舞伎・古典芸能
前売は完売なので、チケット救済で探したのですが
見づらい席や、ずっとうしろの方しかなく (もちろん 1等席を選べるのなら問題ないのですが 私が探しているのは3階の席なので) さんざん、迷った挙句、左の袖、ずっと舞台よりの席を選びました。 下手が多い、「引窓」の染五郎さんや「俊寛」の千鳥を思えば 見切れの多いこの席は、選ぶべきではないのだけど。 前にしたのは芝翫さんが踊る姿を間近で観られる。 「俊寛」の船がよく見える。 「附け打ち」さんが良く見える。 舞台の大道具などの仔細が見える。 そこをポイントに全体を眺められる後方センターより メリハリのあるマニアックな席を選んだのでございます。 お囃子も生の音が聞こえるし、ちょっと平成中村座の 「桜席」の雰囲気でもあるかな~。 あ、ホントだ。 福助さんがブログで説明してくれたとおり、 俊寛の家の屋根からさがるワカメは作りものだけど、 俊寛が登場するシーンで吉右衛門さんが手にしているのは 本物の緑色の生ワカメ。 なんて、オペラグラスなしで見えるのは、この席だからのお楽しみ。 千鳥が倒れているところの美しい横顔なんかも、うしろじゃ 見えないものね。 千鳥が乗船できるように、俊寛は八面六臂の活躍なのに 恋人である成経は船から降りずに他人事のようなのが イマイチ気になる「俊寛」 俊寛と康頼@歌昇さんが同じ色合いの衣装のところ、 青と白が基調のスッと貴公子然のいでたちの染さん。 それは綺麗でいいんだけど、でも役はやっぱり物足りない! 吉右衛門さんは文句ナシの俊寛。 この前の勘三郎さんとは違うけど両方好き。 福助さんの千鳥は、歌舞伎座で観たお光と双璧の可愛らしさ。 福助さんがブログで書いていらした三々九度のところなんかも しっかり違いを観ましたぞ。 芝翫さんが清姫を踊る、「鐘ヶ岬(かねがみさき)」 舞台も衣装も桜。そして、お扇子は前田青邨先生の「道成寺」。 ここにも桜。 桜が三つ重なって、華やかさに心躍ります。 これも裏面もジックリシッカリ見えましたよ。 最後のシーンで、吉右衛門さんが岩から落ちるのでは、 とハラハラしちゃうくらい、躊躇をみせない熱演ぶりも迫力アリ。 面白いな、この席♪ 「引窓」橋之助さんと三津五郎さんで最高!だった歌舞伎座の記憶が まだ新しい。 この席は、下手にいることが多い南与兵衛@染五郎が見えないのが難。 せっかくの孝太郎さんなのに妻のお早も下手が多いのであまり、見えない。 見えない、ということは集中力を欠くのか、前半に頑張って 目を凝らして見ていたのと、前夜の寝不足がたたって、睡魔の餌食。 いくつかの場面が飛んだみたい。もったいない! 染さんは地味な役だけど、手堅く演じていて、今までの気のいい若旦那、 清廉な貴公子に加え、熊谷もこなした後なので、力をつけた感じがする。 いかにも花形の役者ぶり。 ただ、三津五郎さんの南与兵衛がうますぎたので、 どうしても思い出しちゃう。 もちろん、それぞれの良さがあるんだし、 年もキャリアも違う二人を 今の段階で比べてどうする!ってカンジ。 染さんだけでなく、松緑さんも好きなので、何年か後 また、二人の引窓が観たいな。 孝太郎さんも大好きだけど、元芸者の感じがしなかった。 武家の奥方に見えちゃうんだもん。 そこら辺はやっぱり年の功?三津五郎さんの時、扇雀さんの 演じるお早はそういう婀娜っぽさがにじみ出ていた気がする。 この席はピンポイントで、 いつも見過ごしてしまうところに気づける面白い席で。 たとえば、幕溜りのところへ、 今、附けうちさんがスタンバイしました! 今、タイミングをはかってます! このセリフ! この音楽、はい! なんて、 こちらまで息が詰まるくらいの緊張感で 見つめられる臨場感タップリではあるけれど 全体的に見渡せない分、話に入っていけず、 感情移入もせず泣けない!ことも発見。 前と後ろ、上手(かみて)と下手(しもて)と 位置を変えて、複数回見られるといいのにね。 それが叶えられたのは、歌舞伎座には幕見席があったから。 ありがたい、庶民の味方だったのね、幕見席。 カムバーック! 下の写真は、歌舞伎座前のアンテナショップ。 お気に入りの「岩手銀河プラザ」 今日はドングリのパンも買いました。 トトロも好物? 小岩井ファームのソフトクリーム。 300円なり。 味は悪くない、でも、イートインのエリアが あまりにも手をかけていなくて、ちょっと殺風景というか、 舞台裏みたいで残念。 牧場の美味しいソフトクリームを食べてる♪って 雰囲気作りをしてくれたらいいのに。 今のままじゃ、ちょっと高く感じる。 岩手のイメージアップのためにも、工夫してほしいな。 シルエットがキレイだったので撮りました。 もちろん、明るいところで見るフォルムも美しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 26, 2010 04:27:00 AM
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