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テーマ:歌舞伎大好き!(1129)
カテゴリ:村歌舞伎の大鹿村
「大鹿村騒動記」の原作「いつか晴れるかな」読み終わりました。
映画の原作と言うより原案って感じで、登場人物は名前が重なっても 設定が異なっていて、同じ村を舞台にした別の物語って感じです。 映画にも出てくる雷の音と書いて「らいおん」と読む若者。 その子が生まれ育った、けれども今は故郷とは言い難い 冷たい都会「新宿」を離れ、大鹿村を訪れる。 そこは、自分の雇い主である男の故郷だった。 男の演じる村歌舞伎、継承していく村人達のエピソードを縦糸に 雷音がそこで出会った人々とのかかわりが横糸の成長物語。 中学生が読んでもわかりやすそうな、爽やかな話で、 カッコ悪いけれど愛すべき大人達の映画をイメージして 読んでしまうとちょっと拍子抜け。 でも、最後の方、 おひねりが飛び交う村歌舞伎のシーンのあたりは血が騒ぐ… さて、2回見た「大鹿村騒動記」 2回目は徹夜明けで行ったので、だいぶ寝ちゃったけど^_^; 映画の中で演じられるのは、大鹿村にだけ伝わる歌舞伎、 「六千両後日文章 重忠館の段」 原田芳雄さんが敗者(平家)のヒーローである悪七兵衛景清を演じている。 作品中では、景清の台詞である 「仇も恨みも、是まで、是まで」が効果的に使われている。 この絵は、歌舞伎座に飾ってあった景清。 この景清は、平家方の武将で、相当ヤンチャな人。 頼朝に敵として追われている身。 琴、三味線、胡弓を次々に奏でるのが見どころの 「阿古屋の琴責め」に登場する阿古屋の恋人。 武勇伝多々。 最終的には、頼朝に命を救われた景清ですが 「(源氏隆盛の)世の中を見ていたくない」と 自分の目をえぐり取ったという壮絶な幕切れの 出世景清。 阿古屋に惹かれてたくさん調べ、「景清の話が観たい!」 阿古屋と景清 ずーっと思っていたので、 大鹿村で景清の歌舞伎が上演され続けていることに運命を感じちゃった。 私と同じ誕生日のAkiさんが住む大鹿村。 青いケシの花が咲く、日本で一番うつくしい村。 いつか行きたかった大鹿村。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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