2013/12/16(月)19:06
10/22 「熊谷陣屋 序幕から」と「春興鏡獅子」
2013年10月3日(木)~2013年10月27日(日)
平成25年度(第68回)文化庁芸術祭主催
一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)二幕三場
幸四郎さんの熊谷。今回は実際に敦盛を討ち取る場面も
上演するので、そこが観たかったのも、今回チケットを取った
理由のひとつ。
背景いっぱいに描かれた海。
実寸より距離感を持たせるように
子役の子を舞台奥に立たせる工夫と
「遠見」という。
小さく見える=遠くいいる、という
錯覚を利用していて面白いでしょ。
歌舞伎が好きになって、
歌舞伎のガイドブックを読むうちに知って
どんなだろう、観たいな、と思っていたので
遠見のシーン、ワクワク。
ラストの無常観。
熊谷の心痛が胸に迫り、
知り尽くした筋だけど、
涙は止められない。
最初に観た頃の
子を討ち、妻を置いて
自分だけ旅立つのは男の身勝手じゃないの?
妻がかわいそう過ぎる!
という腹立たしさは
作品の理解が深まるに連れ、だいぶ軽減。
筋書きだけじゃなく、台本も買えますよ posted by (C)kikimimiya
春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
国立劇場のロビーに飾ってある獅子の精。
六代目の模した人形は、平櫛田中(ひらくし でんちゅう)作
オマケ:雷門をくぐったら、後ろを振り返ると見える
男女の神様像の男性のほうも田中さんの作。
鏡獅子(平櫛田中作) posted by (C)kikimimiya
鏡獅子の像を作る時は25日歌舞伎座に通い、
様々なアングルから観察したそうです。
名字が二つ並んだお名前がユニークなのは、
養子にいった先が平櫛さん、生家が田中さんだったから。
他にもエピソードに事欠かない御仁。
前半の女(弥生)に、後半、獅子が乗り移るのではなくて、
二役を演じるつもりで。獅子は男でも女でもない、
力強さが大事 と二代目松緑さんの教え
気持ちよく踊るものじゃない、苦しい踊り。
体全体を使え と勘三郎さんからの助言。
染さんが弥生で、胡蝶に團子ちゃんと金太郎ちゃん。
染さんの女形、私はもしかしたら初めてかも。
なんだか不思議な気持ちで眺めていました。
獅子になった染さんが毛を振っている間だけ
團子ちゃん達がピョンピョンウサギ飛びのように
まわりながら跳ねます。
こちらが気になって、獅子に集中出来なーい^_^;
今はヒヤヒヤしながら観ちゃうけれど、
20年後、亀ちゃんと染ちゃんみたいになってほしいと
思いながら見守っているのは、私だけじゃないと思うよ。
とはいえ、染さんの獅子はカッコ良くて
(踊りの良し悪しはわからないけれど)
ドキドキします。なので観られて良かった♪♪
国立劇場 春興鏡獅子 posted by (C)kikimimiya
国立劇場の人気者、黒衣(くろご)ちゃん。
みんなと記念写真を撮ったり、手を振ったり
大忙し…
ゆるキャラグランプリに投票して下さいね、と
お名刺頂戴しちゃいました。
(2013年10月22日 国立劇場 10月歌舞伎公演)