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December 26, 2017
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​​​​​​​​今年は、あまり歌舞伎が観られませんでした。

ミュージカルのリピーターだったので
残念ながら、歌舞伎は少なかったのです。

納涼の後は、初歌舞伎をエスコートして来ただけ。
なので、せめて観劇納めは歌舞伎座、は意味があったかも。



中車さん、歌舞伎座に慣れてきたように
感じられました。

歌舞伎の世界に飛び込む決心とか勇気を思うと
映画俳優の香川照之のファンだった分、
口さがない人に悪く言われたくないと思って
ハラハラしながら見ているせいか、
夏は、まだ歌舞伎座が広く感じました。

玉三郎さんは、
あなたらしく、とおっしゃっているようですが
一流の俳優さんとしてのキャリアと、
玉さんの素晴らしさを理解できる力でもって
中車さんが求められていることを捉えて、
誰よりも確実に近づいて行っている気がします。


濃密な時間が流れているんだろうな。


「瞼の母」、
梅枝君が、ほんとうにとっても健気で可愛くて、
立っても、歩いても、話しても綺麗。

若手の女方さんで一番好きかも。

私はずっと可愛がられてきたから
財産はみんな兄さんにあげたらいい

兄さんを探しましょうと自分の意志で言える
情が深くて、気立ての良い娘さんであるから

忠太郎と別れた後のおはまさんの生き方が
非情でだらしない母でなく、
必死に生きてきたんだなって伝わってきます。


脚本と共演者がいくら素晴らしくても
そう思わせるのは梅枝君の力がないとね。

周りの席のお客様もみんなすすり泣いていました。


納涼で観た「足跡姫」では
七之助さんの妹でしたが
(登場シーンは少なくて、物足りなかったけれど
 鮮やかに印象に残りました)


野田さんの演出を受け、
歌舞伎との違いに刺激を受けたと
筋書に書いてありました。

​お父上からも もちろんですが、
さらに、玉三郎さん、野田さんからも、
たくさん受け継いでくださったら

来年、再来年と楽しみです。


そうして考えると、
納涼で観た中車さんと梅枝君を

観納められたのは、ありがたいことでした。

成長著しい児太郎君と、
大大大好きな萬次郎さん母子も

観られらことですし。





この日、私は3階の二列目。

大向うの声が隣でなく後ろから聞こえるせいか、
小さくて遠慮気味のようなかけ方。

玉三郎さんが
大向うがお好きじゃないないことも
作品に大向うが合わないことも
理由でしょうか。

私自身は、幕の途中に
かけてほしいところは
なかったけれど
スゴイね、うまいねって
かけたい気持ちはわかります。

名演、熱演と思ったら、
幕が閉まる時にいっせいに
屋号をかけるんじゃダメなのかしら。

そうしたら、かけてほしくないお客様だって

納得じゃないかしら。

拍手と同じような扱いで
大好きが伝わっていいと思います。

​​​





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最終更新日  December 31, 2017 01:59:55 AM
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