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テーマ:歌舞伎大好き!(1130)
カテゴリ:歌舞伎に親しむ
「歌舞伎のセカイ」で 『三人吉三廓初買』の中に 「人魂よりコワイのはヒト」だというセリフがあります。 梅枝君や(あ、時蔵さんになられたのね) 鶴松君、七之助さん いろんなおとせが串田演出の歌舞伎の中で言ってました。 従来の歌舞伎ではカットしたそのセリフを 串田さんと勘三郎さんは残したのですが 「キノカブは残すの?」と今井さんがたずね 木ノ下さんが大きくうなづきました。 理由は、シェイクスピアのようなこのやりとりが 人をよく描いているから 富裕層と底辺に生きる属性の対比 道もわからないお嬢、 テキパキ教えるおとせ等々 『三人吉三廓初買』 文里と一重の恋を描いた「廓初買」は不評だったのは、 恋バナがうけるようなのんびりした世相でなかったから? 30年後の再演では、 白浪の出番に焦点をあてた『三人吉三巴白浪』 有名な「月はおぼろに白魚の」の 三人の吉三が出逢う場が好評を博し、 現在まで続く人気狂言となっていますが キノカブの通し上演を観た時、 廓の場面をはじめて知った私は、 今、上演されなくなったことが なんてもったいないんだ!ってカンジ 今回も文里と一重が観られると思うと ワクワクでございます。 木ノ下歌舞伎名物の完コピの話題も出ました。 今井さん自身が興味深々だったご様子、 それゆえ、聴く側が心から知りたいと思う 魅力的な話を無駄なく引き出してくれる 最高のインタビュアーだったこともlucky。 「地獄」 (初演後再演されたことがなかった「地獄正月斎日の場」 と言う名前の楽しい場面) ウソばっかりついたからってことで 紫式部も出るのよ~ 紫式部はお嬢、朝比奈は和尚、閻魔はお坊の 役者が演じます。 あれ、朝比奈は鎌倉の英雄なのに何の罪だったかな? 来月のまつもと大歌舞伎のお話も出ました。 7月に、「まつもと大歌舞伎」で上演される 『福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)』 5月に、初めての歌舞伎町大歌舞伎として 『流星』と共に上演されましたが 虎ちゃん演じる主人公に恋するお嬢さん、 (ハチャメチャでみんなを振り回す) このおきゃぴちゃんに抜擢されたのは 扇雀さんのお弟子さんのかなめさん 大喜びと思いきや、そうではなかったと。 おきゃぴちゃん、大人気だったのに なぜ?の理由も教えてくださいました。 (C)かなめさんのX (c)松竹 かなめさん!(♡˙︶˙♡) いつも、SNSに面白い投稿をして 歌舞伎に親しみを持ってもらえるように 啓蒙活動?している姿勢が ステキだなって常々、思っていましたが、 ますます応援したくなりました。 補綴に対しての役者さんのとらえ方とかね、 もりだくさんのハナシの中で感じたのは お三方の歌舞伎への熱い想い 勘九郎さんが踊った『流星』は
『三人吉三廓初買』と同じ時代の作品 「皆さん、本当によくぞ生き残りました。 死んだ人たちをかわいそうだと 思うかもしれませんが、 いやいや生きている私たちも辛いですよね。 こういう世界だけれど、がんばっていきましょう」 という黙阿弥からのエールを感じると言う キノカブの『三人吉三廓初買』 今井豊茂さん、田中綾乃さん、木ノ下裕一さん 知らなかったこと、知りたかったこと たくさん、たくさんお伺いしましたが また、このメンバーで 補綴にまつわる講演の続きがあったらいいのに! まつもと大歌舞伎も、 『三人吉三廓初買』も 今から待ち遠しいです💗💗 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 1, 2024 08:19:39 PM
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