
シェイクスピアには興味があるし
ましてや『ヴェニスの商人』は、
こどもの頃に読んで、
美しくて聡明なポーシャに憧れていた
私なので 観たい!と思ったのです。
そして、主役が草彅くんと知り
映画の高評価でどんどんハードルが高くなって
シェイクスピア迄やらされちゃうの?
と草彅君が気の毒で😢
だってね、いくらがんばっていたって
アイドルなのに、無理言わないでよって
だからね、観に行くの、やめました。
観てガッカリしたくない、
草彅君を嫌いになりたくない。
なんですが
ご縁がありました。
友達が行けなくなったので、
お願い!と懇願されて、
長年のツヨポンファンの娘さんと
並んで観ることになりました。
大ファンの彼女だけあって
たいそう観やすいお席。

このお芝居は、
舞台の奥に壁に沿って
俳優さんがズラッと並んで座っていて
自分の出番になると前に出てくる演出
カンタンな着替えも
小道具の転換も
演技の合間に流れるように
俳優さん達が
シャシャっと済ませちゃう
そして、次の場面へと
テンポよく展開していく。
テレビで見る時以上に
キラキラ素敵な
佐久間由衣ちゃん達が
長くて小難しいセリフと
格闘している
片や、
草彅君は淡々と自分のセリフを言って
引っ込んだら
寝てます?ってくらい
我関せずと傍観している感じ
シャイロックだよね
ユダヤ人の狡猾な金貸し の役だよね
大丈夫かな。😅
サラっと
サラリーマンみたいな地味な服装で
(このお芝居は中世の衣装ではないので なおさら)
存在感 消してます?って感じだったの、
前半は
ところが後半、ギアが入ったような変わりよう。
この凄まじさはなんなんだ!
『ヴェニスの商人』
シェイクスピアの原作通りなんだけど
ユダヤ人を差別するのがデフォルトの時代、
人格者と言われているアントニオでさえ
シャイロックに容赦ない、
ポーシャとて、それは同じこと
ズルいユダヤ人を懲らしめて大団円、的なラストには
おおいに違和感を感じて モヤモヤ。
最初に読んだころは、悪い人をこらしてめて
メデタシ、メデタシと単純に思っていたのに。
演出が悪い、役者が悪い じゃなくてね
原作とか時代に対しての受け止め方が変わったのね。
うなだれて歩いて、自分の場所に戻ってからも
ずっと 顔をあげなかったツヨポン。
そのまま死んじゃったらどうしようって思って。
この人は、憑依型とかじゃないね。
ただ ひたすら真面目に取り組んで
命を削って 役としてそこに居るのね。
裁判では負けてしまうけれど
そして財産も没収されてしまうけれど
それこそ、アントニオの肉は一ポンドも
取れなかったけれど
シャイロックは、客席の全員の心をわしづかみ!
しちゃったよね。
オソルオソル 観始めたのに
ツヨポンに圧倒されて 立ち上がるの忘れそうだった。
引用したのは
イラストがステキで(ほんと この通りだったの)
命を削ってと思ったのが一緒だった方のXです👇
一緒に観た彼女は、
「ツヨポンの舞台は久しぶり( ♡ᴗ♡ ) 」
ママになってから、久しぶりの観劇だったんですって。
恋する乙女のようにときめいている
あなたとご一緒出来て 良かったです。
正直に申せば
キムタクファンの私は
ツヨポンの演技の評価が高まるにつれ
「キムタクは何をやってもキムタクだけど
草彅剛は…」と称賛の声を聞くたび、
嫉妬のような気持ちさえ
抱いておりましたが
(トバッチリと自覚ありました)
この舞台を観たからには
舞台俳優 草彅剛が観たい!と素直に
言えるようになりました😊