9/19 第二回 中村鶴松自主公演で観た『雨乞狐』
鶴明会、千穐楽を拝見。幅広い年齢層のお客様地元 浅草を愛し、愛されている感じ平成中村座でおなじみのお茶子さんの至れり尽くせりのあたたかいサービス勘三郎さんを観に行く度お見かけした顔が勢揃い。そこに鶴松君の大学時代のお友達を含めた若い世代の方がいらっしゃるのが、更にウレシ。 中村屋だから出来る公演だなって思った!初日に客席の一隅を埋めた、末子を見守る中村家の人々お客様が喜ぶこともお観せしようとお稽古を重ね有言実行しちゃう家ですね。(c)NHK 『中村仲蔵』中で勘九郎さんが演じた定九郎勘九郎さん斧定九郎で沸かせてくれました。同じ頃、鷹之資くんの所にも出演。ホント、男気あるなー(健康面は相当心配しちゃうけど)精進する若手の公演に、花を添えてくださる勘九郎さんが素敵。勘九郎さん目当てでチケットを買ってくださる方もいらっしゃるでしょうけれど、一回観に来たら鶴松くんファンにもなってくださること請け合い。お弟子の末っ子いてうさん、鶴ちゃんと末っ子同士。本名ダイキ仲間としてのつながりもあるのでしょうか。心の内が表にポコッと出て来たみたいなまなざしで見つめていました。(舞台上の鶴松くんに注がれる視線の真剣さと優しさよ)第二回 鶴明会 2025/9/18.19「仮名手本忠臣蔵」六段目早野勘平 中村鶴松女房おかる 中村莟玉photo📸:石田航 pic.twitter.com/rcjxqt5AOL— 中村莟玉 (@kangyoku_maruru) October 6, 2025莟玉(カンギョク)くんのおかる鶴松君の勘平と、支え合い慕い合う感じがお役と相まっていて 今まで観たおかるの中でも大好きなおかるだしいつも丁寧な莟玉(カンギョク)くんが鶴松くんを「鶴」って呼び捨てにするの、なんか嬉しい。信頼しあって高め合ってきたんだなって。『雨乞(あまごい)狐(きつね)』が始まろうとしていた時サッと、舞台に向かって小さなハエがまっしぐらに飛んでいった。ガマンして、そっと見守っていたのに、我慢できずに出てきちゃったと私も思ったし、周りの人も同じように感じたみたい(※17代目が 「俺が死んだらハエになって見守る」と おっしゃったことから端を発したエピソード。 18代目もきっとハエになって出没するのだと 思われている)随所にね、勘三郎さんを感じる 愛嬌と華のある踊りを見せてくれました。何度も早替えがあって、何役も演じ分けるのは至難と思うけれど雑にならないで、丁寧だけどフワーッと笑顔で楽しそうに踊る姿小説の『国宝』で徳ちゃんが喜久雄を指して言う「その役者の芝居を観るとな、正月迎えたような気分になんねん。気持ちがキリっとしてな。これからなんかええこと起こりそうなそんな気分にさせてくれんねん。」まさに、今、鶴ちゃんを観ている心境だなと思って泣きたくなりました。早替えの凄さに目がいってしまうけれど、『雨乞狐』踊りの内容、踊りわけの巧みさにも唸るこんなに楽しい踊りがあったんだ!!『道成寺』は何度もかかる人気の演目ですがその理由は、華やかさもさることながら、踊りの要素がギュッと詰まっているからなのだそう。そういう演目じゃないかな、『雨乞狐』。すばらしい舞踊でも、TikTokに慣れた人たちには動きが穏やかだと飽きられちゃうかもしれないけれどその点も問題ないから、これからどんどん上演されるといいな。後から調べたら 踊りの名手である18代目のために作られた演目だそうで、その姿に当代勘九郎さんが憧れた舞踊。勘九郎さんが踊った時、じん帯損傷し、代わりを七之助さんがつとめたという中村屋にとって特別な特別な作品です。鶴ちゃんは勘九郎さんが襲名した時の公演で「提灯」の役だけ踊っていたようです。 毎回、満席。今回もアクリルスタンドなどグッズは、ほとんど完売。お茶子さん達、申し訳なさそうに頭を下げていた。不良在庫の心配もわかるけれど、ほしい人たくさんいるはず。チケットを買う時にプログラムつきとかアクスタつきチケットとか種類を分けて購入で来たらだいたいの数量が把握できないかしら?でも、集計がタイヘンになってスタッフの方の負担が増えちゃうのかな。ほしい方、みんなの手に届きますように!鶴ちゃんのところの事務局の方不明な点があったので問合せしたら、超迅速でしかも誠実な対応さらに、一人が困っているのは氷山の一角だろうとこうしたことでお困りの方はいらっしゃいませんかと慮ったメールが全員宛にも届けられた。いかにもお客様を大切にする勘三郎さんのスピリットを継承してくれていて、ありがとう。中村屋を観ると、幸せな気分になるね(⌒∇⌒)