KIKIの山行き・・・ 山と山の花

2016/06/28(火)22:02

思いがけず大展望の山・・・高嶺(長者峰)

27日(月)は高嶺(タカネ)に登ってきました。長野県平谷村のシンボルの山です。以前からこの山の名前は知っていましたが、登る機会がありませんでした。ブログ友の脱力さんがスノートレッキングに登られたのですが積雪時期はノーマルタイヤのKIKIの車では無理です。ですので、この時期梅雨の合間の晴れを選んで登りました。 道の駅「信州平谷」から合同庁舎前から諏訪神社前の村道を歩き登山口に到着登山口の表示より大きな「平谷大滝」の看板が目立ちますね。看板に釣られて、平谷大滝へは下山後行って見ましょう。片道3.2Km 往復5時間と書いてあります。登山道入り口から林道を少し歩いたら、右の沢を渡ります。ここから緩やかな山の道になりフカフカで膝にやさしい道を登って行きます。 しばらくしたら急登になりますが登り約3時間だからのんびりゆっくり歩きましょう。ヒノキの植林ですが木がまだ若く明るい。 コアジサイ 下界が見えるところでひと休み平谷村が見えています。村の真ん中を通っているのは国道153号です。林道に出ました!舗装された林道は高嶺の山頂まで続いているのです。林道を横切って山への取り付きに、たくさんの杖がぶら下がっています。手作りの杖がきちんとぶら下がって御自由にお使いくださいと書いてあります。なんだかうれしい配慮ですね。ルートはこのあたりから背丈ぐらいの笹が出て来てまだ藪漕ぎほどではないけれど、ほっておくともっと茂るだろうなと思っていたら下山時にはきれいに刈り取られていました。 「高嶺のブーナス」巨大なブナの木です。美人のブナの巨木だからビーナスをもじって「ブーナス」なんだね~~なるほど 見れば見るほど立派なブナの巨木です。この森一番の木ですね。あれれ、目の前にカーブミラーが見えています。ということで、またまた林道に合流横切ってまた山に入って登ります。 サワシバの果穂が頭の上に垂れ下がっています。 またまた林道を横切って山に入って行きます。これで林道を3回横切ったのです。 このあたりからもう高い木が少なくなり足もとに1cmほどの小さな花が・・・なんて名前?(・・・ヒメハギだとhimekyonさんに教えていただきました~~) なんだか山らしからぬ、人工物が目の前に現れました。 どうやら完全に山道から抜けたようで舗装道路の突き当りにはプレハブの管理棟があります。 長者峰に展望舎と三角点があります。三等三角点の横から蛇峠山を見ています。 長者峰(1573.6m)三角点はこの長者峰にあり高嶺(1599m)にはありません。今日は天気が良くすごい展望です。左奥に恵那山、右端は大川入山です。 パノラマで写してみましたが小さくてわかりにくいかな?左の大きな木の右に見える山が恵那山です。上の写真と照らし合わせてみてください。 大川入山の尾根の向うに、左端から仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳一番右端の大きな山が悪沢岳(荒川東岳)でしょう。 ほぼ真ん中の聖岳から光岳など南アルプス一望です。もっとすごい倍率のカメラならすごい展望の写真が撮れたでしょうね。ランチの時間には早いので、荷物をデポして高嶺山頂(1599m)まで行って見ましょう。南側には形の良い茶臼山(1415m)が目立ちます。愛知県では一番高い山です。その右奥に明神山が見えています。登った山や知っている山が見えたらうれしいものです。ほとんど水平な気持ちの良い稜線歩きしながらルンルン歩いていくと上空にパラグライダーが3っつも飛んでいます。この山の南斜面から飛び立ったようです。気持ちよさそうにゆったり飛んでいるのを見たらやりたくなりました。(登山が出来なくなったらやろうかな~と言ったら無理と一言で却下されてしまいました)山の上とは思えないような道です。ただしゲートがあってここは許可のない車は入れません。ずっとむこうに目標の高嶺が見えています。高嶺の山頂へ最後の登りです。アザミシロバナノニガナと普通のニガナが仲良く咲いています。 高嶺の山頂(1599m) 気持ちの良い山頂です。ベンチもあり、ここでランチを食べても良かったわ~~平谷の村を見ながらしばし休憩ゆったりと飛んでいるパラグライダーを見ながら同じ道を戻って長者峰の展望舎でランチタイムガラス張りの展望舎は風が通って暑くなくゆっくりランチタイムです。KIKIの後ろは大川入山です。食べ終わった頃、林道を車でここまでやってきた名古屋からのご夫婦としばらく話をして我らは自分のアンヨでトコトコ下山します。いつの間にか管理棟前には軽トラックが5~6台停まっていてその横で作業をされた方がお昼ごはんを食べています。その方たちがなぜ集まっていたのか、下山道でわかりました。登山道を整備してくれていたのです。下山では背丈ほどの笹も刈り取られもっと広く歩きやすい道になっていました。感謝・感謝です。 平谷大滝の標識に導かれてやってきました。車を停めて10分ほど歩いたら思ったよりも立派な滝が・・・登山靴のままなので岩を伝って少し近くまで行って見ましょう。滝の近くはマイナスイオンがいっぱい涼しくて気持ちが良く、山だけでなく滝も見られたのでなんだか得した気分です。帰りに先ほどの高嶺を見て見ましょう。平谷村を見下ろす様に聳える高嶺は平谷村のシンボルで村の人々に愛されてる山ですね。手作りの杖といい、登山道の整備といい、この山が地元に愛され遠くからやってくる我らのような登山者にも優しい山だと感じました。苔のついた岩も、危ないところも無くフカフカの登山道は、先週白山釈迦岳で長く厳しい山を歩いた膝にはとても優しい道で、予想以上の展望に大感動の山でした。思いがけない大展望に出会え、思いがけなく良い山に出会え滝も見られてなんだか得した一日でした。このブログを書いていると、じわりじわりと高嶺の良さが感じられる山でした。

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