KIKIの山行き・・・ 山と山の花

順調に松葉つえもとれて、リハビリで低い山や
岩場などの無い山には行けるまでに回復してきたので
私のギプスと装具の写真を載せてみましょう。



《　術後のシャーレ―（下半分のギプス）》

左足首の骨折は、結局全治3か月でした。
手術は全身麻酔より腰椎麻酔の方が体への負担が少ないし
覚醒も早いので、私の手術は腰椎麻酔になりました。
精神的には手術中の物音や会話などが全部聞こえるのでドキドキするし、
背骨の間に注射針が入る感覚がとても怖かったので
寝ている間にすべてが終わる全身麻酔の方が、私には怖くなかったのではと思いました。

手術前に、初めに巻いていたギプスを半分にカットして
その下半分を手術後に装着して部屋に戻ってきました。
まだ麻酔が残っているので下半身の感覚が有りません。
腕は点滴の管が付いていて、左足は枕二つ分の高さに上げられています。
その後徐々に麻酔が切れて夜中は痛くて痛くて寝られません。
頼み込んでやっと痛み止めを貰っても眠れず朝まで一睡もできませんでした。
動いてはいけないのでトイレにも行けないので、オマルでするしかないのです。
翌日は、左足を上げたままの車いすでトイレにも行けて、
足の指だけでも動かすように言われます。
しかしベッドから下りる時に足を下げたら、
血液が足先に下りるので足先がビリビリと痛くて、
一日のほとんどがベッドの上で足を上げた状態で居るのです。
本格的なリハビリは一週間後に開始。
若い人や骨の太い男性などは、
手術の翌日からリハビリしている人もいるそうです。
下半分のギプスを付けてのリハビリは
体重をかけることはできませんので、足をあげたり下ろしたり
落ちた筋肉を回復させるようなことをするだけです。
毎週一回レントゲンを撮って、骨のくっつき具合を判断しながら
主治医の指示のもと理学療養士がリハビリ指導をするのです。



《　ギプスのとれた後につける装具　》

手術後3週間になって、下半分のギプスがとれ
上の写真の装具に代わります。
写真ではわかりやすいようにシャーレ―に巻いていますが、
本当は薄い靴下を履いた足に直接巻きます。
左足専用で両サイドに固いプラスチックの板が入っていて
足首がグラグラしないように固定しています。
ギプスを取った時は足がむくんでいて、皮膚がどす黒くなって
感覚が鈍く、ビリビリしていました。
装具をつけたらビリビリが強くなり痛くて痛くて、どうなるかと不安でしたが
それも徐々に薄れてゆきました。
毎日ベッドの上ですることも無いので、マッサージしたり
足首を前後に動かす運動をしていました。
リハビリは、マッサージや足首の可動域を広げる運動をして
重りを足首に巻きつけて上げ下げする運動をして
松葉つえでリハビリルームを歩く練習。
はじめは体重の三分の一を荷重する事から始まり
１週間後には体重の二分の一まで荷重できるようになって
そして松葉づえで退院することができました。
退院の一週間後外来診察で体重の三分の二まで荷重できるようになり
松葉つえは一本になりました。
さらにその一週間後の外来診察で、松葉つえを取ることになり
その日から松葉つえ無しでの生活をすることになりました。
まだ左足がしっかり踏ん張れないので、外出時は杖が許可されたので
登山のストックが役に立ちました。

入院生活で左足を使わなかったら、左足は筋肉が落ち右足より細くなっていました。
筋肉は使わないと三日で落ちるんですね。
足が細くなるのはとてもうれしいけれど、踏ん張れなく、
力が入らないのは悲しくて、退院して運動量が少ないのに
たくさんご飯を食べるようになって、贅肉が三日で付いたので
体重が増えてガッカリ・・・
使わないと筋肉は三日で落ち、贅肉は三日で付くなんて
教訓でもないけど、変に悟ったのです。