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21世紀の教育をめざして・・・

21世紀の教育をめざして・・・

西日本新聞H11・12・24(九州版)

「小倉中央小、貴船小
     ディベートで学ぶ 多角的な思考法
  保護者も協力 月に1度‘論戦‘  」
                平成11年12月24日(金) 西日本新聞・九州版
                           
1つのテーマに対し、肯定側と否定側に分かれて説得性を競い合う「ディベート」。
探しで今月5日に開かれた「第5回九州地区小学生ディベート大会」(全国教室ディベート
連盟九州支部主催)のディベート部門(三人一組)で、北九州市小倉北区の小倉中央小が
優勝、同じく貴船小が準優勝した。スピーチ部門でも小倉中央小六年の松本あかねさんが
準優勝するなど、目覚しい活躍を見せた。
 両校の「強さ」の秘密は、児童と保護者、教職員が協力して、合同「ディベートクラブ」
をつくり、つき一回程度開いている研修会にあるようだ。
 十四日、同区の女性センターであった研修会に集まった両校の児童は十五人。大会で決
勝戦を争った小倉中央小六年と貴船小四年の両チームが、大会と同じ「小学校の図書館に
マンガ本を置くべきか」をテーマに対戦していた。ただ、肯定、否定派、実際の大会とは
逆に設定して競った。
 論戦では資料が豊富に使われ、児童たちは反論の資料にと一生懸命メモを取る。同クラ
ブを指導している小倉中央小の菊池省三教諭(四十)は「相手の主張や反論を想定し、準
備学習に多くの時間をかける。その積み重ねの中で、一方的に意見をぶつけて攻撃するの
ではなく、相手の主張に耳を傾ける謙虚さをもつことを学んだ」と評価する。
 この日の対戦は引き分けに終わったが、保護者の一人は「子どもたちが一つの問題を多
角的に考えていくうえで、ディベートは最適の教材」と話していた。
 2000年度からは、各学校ごとに特色を生かした教育活動を展開する「総合的な学習
の時間」が試行される。両校が取り組んでいるディベートは、一つの試みとして注目され
そうだ。


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