漢字を覚える正しい手順(読者からの質問シェア)
坂本です。お子さんの夏休みの宿題は終わりましたか?必ずすべて終わらせてから二学期を迎えるようにしてくださいね。さて、今月発売となった小学漢字1006が5時間で覚えられる問題集』お使い頂けていますでしょうか?先日、この問題集に関連して1つ重要な質問をいただきました。そこで今日はみなさんとこの質問をシェアしたいと思います。漢字の習得に関わる大事な内容ですので、学年を問わず、全員が目を通しておいてください。■<読者からの質問>「この問題集(見るだけ暗記法)は、これから習う『新出漢字』の学習には 活用できますでしょうか?(小3男子の母)」■<坂本からの回答>もちろん新出漢字の学習にも活用いただけます。しかし、漢字を書くことにまだ十分慣れていない小1~小3生のうちははじめは「一般の漢字ドリルから」学習をはじめるとよいでしょう。一般の漢字ドリルとは、・音訓の読み方・書き方(とめ、はね、はらいが書かれている)・書き順・用例があり、なぞり書きと何回か書く欄があるものです。こうしたドリルを使って、まずは漢字を書くことに慣れさせてください。そして、その漢字の一画目から最後までを手が止まらず一度に書くことができる。そして、音読みも訓読みも読める。この段階までくれば、もうくり返し書いて覚える必要はありません。そう、ここで「見るだけ暗記法」の出番となるわけです。インプット(短時間暗記)とアウトプット(テスト)をくり返すことで一気に漢字を覚えていくことが可能になります。また、小4、小5、小6と学年が上がってくると、「見るだけ暗記法」を活用する場面がどんどん増えていきます。なぜなら、新たに学ぶ漢字は、それまで学んできた漢字パーツの組み合わせが多くなるからです。例)糸 + 色 → 絶 、金 + 同 → 銅 などこのような漢字は、新出漢字であっても各パーツはすでに学習済み。書き慣れた漢字ですから、いちいち何度も紙に書かなくとも見るだけで漢字を覚えていくことができるのです。学年が上がれば上がるほど、「見るだけ暗記法」を使う頻度が上がってく。そう覚えておいてください。では、今日の話のポイントをまとめてみましょう。◎「見るだけ暗記法」は漢字そのものを読んで書けるように なってから活用するのがベストであること◎小学校高学年になると、既習パーツの組み合わせが増えるので、 「見るだけ暗記法」だけで覚えられる機会も増えていく以上を踏まえますと、『小学漢字1006が5時間で覚えられる問題集』は、◎「小学4年から中学3年」のお子さんが 小学漢字の「書き取り」を短期間で復習するのに適した問題集と言えますね。「サクラサク中学受験」、あるいは「サクラサク高校受験」に参加している方にはちょうどよい問題集となります。自信を持っておすすめいたします。一方で、「サクラサク中学受験Jr.」にご参加のお子さんにはちょっぴり早いという印象です。小学漢字の復習、そして受験対策として、大いに活用いただければと思います。以上、参考にしてください。坂本 七郎