|
カテゴリ:成績アップのコツ
さて、今日は勉強についてのお話です。 最近、中学受験や高校受験についての書籍を 書店やインターネット等で購入し読んでいます。 そして、いろんな方の勉強法や学習テクニックを 読んでいくうちにあることに気づきました。 それは、世に出ている勉強法は ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「実践が難しい」という事実でした。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ では、なぜ実践が難しいのかというと、 やり方が「複雑」なものが多いのからです。 勉強の手順というのはシンプルでないと子供は実践しません。 そして、さらに言えば、そのシンプルなやり方を詳しく 説明しているものがベストです。 私がこれまで教えてきた方法はとてもシンプルで、 【問題を解く→マル付け→間違えたところを復習する】 基本的に手順としてはこれだけです。 しかし子供にただ、 「【問題を解く→マル付け→間違えたところを復習する】 という手順で勉強すればいいんだよ。」 と言ったところで勉強のやり方は身につきません。 では、具体的に ・どの問題集をどのように使えばいいのか? ・どのように問題を解いていけばいいのか? ・ノートの使い方は? ・どうマル付けをすればいいのか? ・復習はどのようにすればいいのか? ・復習は、全問やるのか、それとも・・・? というように、シンプルな手順の中にも 詳しい解説が必要なのです。 ここまで説明しないと実践をしない子供はとても多いのです。 しかし、これらの詳しいやり方を説明して そのとおり実践していたとしても成績が上がらないケースがあります。 それは、どんな場合だと思いますか? 正しい勉強法を忠実に実践しているのに 成績が上がらない・・・。 なぜなのか? 実はその理由は明確で、 勉強に対する「考え方」が間違っているからなんです。 「勉強って、そもそも何が目的なの?」 それを理解しているかどうかが大切なのです。 勉強(家庭学習)の目的は、何かというと・・・ ──────────────────────── 「いかに出来ないものを出来るようにするか」 ──────────────────────── これに尽きます。 この考え方が学力の「土台」になるんです。 このことを子供が理解しない状態で いかに勉強のやり方やテクニックを教えても 何の効果も期待できません。 もし、あなたのお子さんが この考え方がまだしっかりと定着していないのであれば、 これから勉強を教える際には、 繰り返しこのことを伝えるようにしてください。 そして、この考え方の土台をしっかり築いた上で、 先ほどの柱となる(HOW「どのように」)部分を 積み上げていくのです。 ・どの問題集をどのように使えばいいのか? ・どのように問題を解いていけばいいのか? ・ノートの使い方は? ・どうマル付けをすればいいのか? ・復習はどのようにすればいいのか? ・復習は、全問やるのか、それとも・・・? これらは、すべて 「いかに出来ないものを出来るようにするか」 という考え方が土台になってはじめて、 これらの意味が腑に落ちてくるんですね。 このように 【土台】→【柱】の順に教えていけば、 ・なぜ、問題集を繰り返しやらなくてはいけないの? ・なぜ、そんな面倒なノートの使い方をするの? ・なぜ、復習をしなきゃいけないの? と、このような「WHY(なぜ)」の疑問が子供たちから 出てこなくなるのです。 つまり、土台ができていれば 詳しい勉強のテクニックを教えても迷わなくなり 子どもたちは納得した状態で勉強のやり方を身に付けられるのです。 しかし、もしかしたら、こう反発する人がいるかもしれません。 「そんなあれもこれも詳しく子どもに教えたら 自分で考える力が育たなくなってしまうのでは?」と。 でも、それは逆なんですね。 考える力・思考力というのは、経験をベースにしか育たないのです。 他の言い方でいうと、いかに自分の引き出しを持っているかが ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ その人の考える力・思考力を支えているのです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 勉強のやり方も、効率の悪い方法から良い方法までを 経験してみないと本当に良い方法というのは分かりません。 そして、その結果良い方法がわかれば、 それを他の教科や分野に応用することだってできます。 たとえば、効率の良い漢字の覚え方を学んだ子が それを英単語の覚え方に応用すれば、 「この子は考える力・思考力がある」 と周りの人から思われるのです。 本人としては、ただ単純に漢字も英単語も同じ要領だから 同じ方法で覚えればいいやと思ったかもしれませんが、 世間から見れば、これは考える力があると思われるのです。 つまり、「多くの経験が思考力を育てる」 と言えるのではないでしょうか。 また、思考力が必要とされる難解な算数や数学の問題も 結局、今までの問題演習という経験の積み重ねが無いと 解けませんよね。 これも、多くの経験が思考力を育てる一つの例です。 私が思うに、 考える力・思考力・アイデア力・発想力という能力はすべて、 経験をもとにした応用力だと考えています。 いかに、いろんな経験を積むか、 それが子供たちの思考力を育てるのです。 この論理をもう少し進めていくと、 勉強以外の経験や体験も思考力を育てる重要な要素になりえますよね。 だから、子供を外で遊ばせること、 いろんなところに連れていくこと、 様々な体験をすることは 子どものこういった能力を育てるうえで大切なのです。 閑話休題。 話を元に戻すと、 細かい部分まで勉強のやり方を教えるということは 経験の幅を広げるという意味から、どんどん教えるべきなのです。 そしてそれを実践してもらい、 新たな経験を積むことで、 やがて、自分に合ったベストな勉強法を 見つけてくれたら最高だと思いませんか? 大リーガーのイチローも 小学生の時、プロ野球選手のバッティングフォームの ものまね名人だったと父の宣之さんが言っています。 イチローはものまねという経験を通して、 独自のバッティングフォームを作り上げていったのでしょう。 ------------------------------------------------------------- 「書物よりは見聞、地位よりも経験が第一の教育者である。」 「科学的な格言」より アモス・ブロンソン・オルコット ( アメリカの教育者・哲学者 ) ------------------------------------------------------------- ありがとうございました。 坂本より 追伸: 今回はやや論理的に話を展開したので 少し難しく感じた人もいたかもしれません。 眠たくなりませんでしたか?(笑) たまには、こういった話もするときもあるかもしれませんが 大切なことなので話してみました。 ▼ メルマガの登録はこちらからどうぞ。 >> メルマガ登録ページへ進む お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/10/10 12:00:35 AM
コメント(0) | コメントを書く
[成績アップのコツ] カテゴリの最新記事
|