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テーマ:小学生の勉強(1290)
カテゴリ:勉強のコツ
──────────────────────────── ■なぜ、秋田県の学力は高いのか? ──────────────────────────── 前回の記事を読んでいない人はこちらをチェック 前回は、 子どもたちが自分たちの人生を 生きていくうえで真に役立つ “生きた学力”を身につけていくべきだよ という話をしました。 そして、この“生きた学力”を育てるヒントが 秋田県の取り組みに活かされている、 というところで話が終わっていましたよね。 ・・・ということで今回は、 (文科省の全国学力調査でもトップの成績を誇る) 秋田県の学力のヒミツに迫ってみたいと思います。 なぜ秋田県が? そう思う人も多いことでしょう。 都心部や大阪など、 人口が多い地域の方が塾も多いし、 中学受験なども盛んで 学校よりも進んだ勉強もしている。 もし、全国すべての学校が 同程度の教育レベルを維持していると仮定すれば 当然、都心の方が学力が高くなるはず。 しかし、結果は周知の通り。 成績上位の県を挙げてみても、 秋田、福井、富山、香川、石川、青森・・・。 というように、人口が少なく 教育サービスが受けにくい地域の方が 学力が「高い」傾向にあるのです。 不思議だなぁと思う人も多いことでしょう。 それでは、その不思議を 今から解きほぐしていくことにしましょう。 ──────────────────────────── ■秋田の学力を押し上げた3つの理由。 ──────────────────────────── マスコミや雑誌、書籍を見ると いろいろな秋田の分析等が載っています。 ここで3つほど代表的な分析を挙げてみましょう。 ひとつめは、 「早寝・早起き・朝ごはん率」の高さです。 秋田では、他県に比べて 早く寝、早く起き、朝ごはんを食べる子どもが多い。 だから、学力が高いんだと。 これは「風車理論」で説明することができます。 朝食を食べれば排便があり、 体温も上昇して体調もよくなる、 だから学校でも集中して勉強できる。 学校で力を出し切るので 心地よい疲れが出て、夜熟睡できる。 だから目覚めもスッキリ、 朝食を食べて、排便があり・・・ というように好循環を 風車のようにぐるぐると回していくのです。 これが「風車理論」です。 要は、「早寝・早起き・朝ごはん」というように 生活習慣を改善すれば、学力も上がるよという主張です。 秋田では「早寝・早起き・朝ごはん率」が高い。 つまり、生活習慣が確立している。 だから、学力も高いんだよ というのが一つ目の分析です。 まぁ、風車理論といっても こんなにうまく回るとは思えませんが、 良い影響が出やすいことは確かでしょう。 次に、二つ目の分析は、 「学力と運動」との関係です。 運動能力の高い県ほど学力も高いというものです。 これは、文科省のデータをもとに分析したものです。 確かに、学力と運動には 大きな相関があると私も考えています。 特に「走ること」と「脳の活性」には 深いつながりがあると言われていますし。 それに、ちょっと 中高生のころを思い出してみてください。 本当に頭のいい子は、 勉強だけの「ガリ勉タイプ」の子よりはむしろ、 スポーツもやっている「文武両道タイプ」の子が 多かったのではないでしょうか。 そして最後。 三つ目の分析は、 秋田の「家庭での学習習慣」についてのものです。 これは、秋田が他県にくらべて、 家庭での学習時間が「長い」 というデータをもとにしています。 ぱっと見ると、 「なーんだ、たくさん勉強してるから学力が高いのね。」 と思うかもしれません。 しかし、 大事なのは「どうして学習時間が長いんだろう?」 と考えることです。 実際に秋田の人の話を聞くと、 何も言われなくても自分から 机に向かう習慣がある子が多いようです。 何ともうらやましい。 そう思った人も多いかもしれません。 では、どうして 自分から机に向かおう という気になれるのか? 秋田の家庭学習には 何か子どものやる気を引き出す秘訣が あるんじゃないか? 私は、そんなことを考えながら 秋田に関する書籍などを調べていきました。 すると、 ひとつ気になるものが見つかったのです。 (次回につづく)
Last updated
2009/10/09 11:17:32 PM
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