2015/06/18(木)09:56
「夏休み学習」のカギはメリハリにある。
お久しぶりです、坂本です。
私の方は相変わらず執筆というか
問題集の制作に追われています。
「見るだけ暗記法」を使った漢字問題集です。
これについては、また後日メールで書きますね。
さて、今日は夏休み中の学習について
いま考えておくべきこと、準備しておくべきことを
書いておきたいと思います。
■夏休み、自由時間をどうコントロールするか。
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夏休みの学習を考えるとき、
意識してほしいのは「自由時間の長さ」です。
たとえば受験生が、あさ8時から夜10時の中で
学習計画を立てるとします。
すると、そこには「14時間」という
だらーっとした時間が横たわることになります。
もし、お子さんがこの14時間を自分で管理して、
集中力を保たせることができなら、何ら問題ありません。
しかし、多くの子にはそれができません。
時間というのは、長くなればなるほど、
集中力を維持するのがむずかしくなるからです。
では、どうすればいいのか。
この自由時間とどう付き合っていけばよいのか?
どうすれば、集中力を持続させ、日々の学習を
充実したものにできるのでしょうか?
■カギは、メリハリにある。
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私の本を読んだり、私のメルマガを
長年読んでくれている人はピンと来たかもしれません。
カギは「メリハリ」にあります。
「変化を持たせること」
これが集中力の源泉となるのです。
ここでは3つの要素を覚えておいてください。
●1つは、場所。
場所に変化を持たせます。
午前中に、図書館で勉強をする。
午後に、自習室で勉強をする。
夜に、家で勉強をする。
このように場所に変化を持たせることで
集中力を維持していくのです。
1日の中で、場所を切り替えることが
できないかを、まず考えます。
●2つめは、科目や分野。
算数や数学の問題をやっていて、
少し飽きてきたら、理科の勉強に切り替える。
漢字の学習に飽きたら、文章読解問題をやってみるなど。
科目や分野を、切り替え、
脳の使う領域をチェンジさせながら、
集中力を持続させていきます。
●そして3つめは、気分転換。
常に勉強に没頭することはできません。
体を動かしたくなったら、外に出て散歩をする。
軽い運動をする。
昼食後、眠くなったら短い仮眠を取る。
読書やゲームをする。
どうしてもやる気になれないときは遊びに出かける。
このように、勉強だけでなく休みの時間、
つまりオンとオフを切り替えることを意識します。
ここまでよろしいでしょうか。
「場所」「科目・分野」「気分転換」
という3つの軸を意識しておくだけでも
夏休みの学習効率は大きく変わってきます。
まずは、あれこれ計画を立てる前に、
この3つの要素を参考に、1日のリズムを組み立てる。
これが夏休みの準備の第一歩となります。
■塾の夏期講習は受講すべきかどうか。
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夏休みには、もう1つ重要な問題があります。
それは塾の夏期講習に参加するかどうかです。
もし、お子さん、あるいは親子で、
「場所」「科目・分野」「気分転換」
に変化を持たせて日々学習していけるのであれば、
もちろん塾の講習は不要になります。
ですが、
・ひとりでできるかどうか自信がない
・昼間、家にはだれもいなくなってしまう
・やはり塾に通わないと不安
そうした場合は、塾の夏期講習を検討しましょう。
「塾に行って勉強をする」という予定がある。
このことだけでも1つの変化をつくることができます。
(これもメリハリです)
ただし、注意して欲しいのは、塾選びです。
お子さんの学力レベルにあった塾(クラス)を選択すること。
これが何よりも重要です。
夏期講習で学習する学習内容をしっかり確認し、
そのクラスの勉強内容についていけるかどうか。
また、お子さんの学力レベルに合ったクラスかどうか、
(お子さんの現状レベルより少ーしだけ上のクラスがベスト)
この2点は必ず確認して下さい。
一方、現在、塾に通っている人の中でも、
いまの塾やクラスの勉強の進め方が合わない、
ついていけていない、成績が伸びていない、
通い続ける価値が見いだせない──
そんな人も、夏休みは別の塾を検討すべきです。
なかなか適切なクラスが見つからない場合は、
少人数制のクラス、個別指導塾や家庭教師も
選択肢に加えてください。
どの塾の、どのクラスに通うか、
どの先生の学びを受けるか。
その選択は非常に重要です。
単に塾に行かせていればと思っていると痛い目に遭います。
お子さんがついていける内容か、レベルは適切か。
この2点を確認した上で、塾を選ぶようにしてください。
それでは、またメールします。
坂本 七郎
追伸:
もうあまり時間がありませんが、
夏休み前に模試が受けられる人は、ぜひ受けておいてください。
自分の現状学力を把握できると、夏休みの過ごし方が変わります。
どの教科・分野に力を入れるべきかがわかります。
まだ申し込みができる模試もいくつかありますので、
探してみてください。
みんなで、良い夏休みにしていきましょう!
私も漢字問題集の制作、がんばります。
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発行: 株式会社ドリームエデュケーション 坂本七郎
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