こんにちは、坂本です。
新年度が始まりましたね。
今日は1つ、興味深いお話を
したいと思います。
じつは先日、
わが家である実験を行いました。
名づけて「アナログ生活」。
何かというと、
<家族で、デジタル機器を使わず、
スクリーンを極力見ない生活をしてみよう!>
という生活実験です。
これを春休みの2週間で行いました。
今日はその実験結果を皆さんと
シェアしたいと思います。
■なぜ、アナログ生活?
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私自身がネットを主とした
仕事をしていることもあり、
わが家は、
デジタル機器にあふれています。
iPad3台にパソコン3台、
Kindle2台にスマホ、
テレビ(Apple TV付き)、
そしてゲーム機などなど。。。
そうした環境もあってか
二人の子どもたち(小6、小4)も放っておくと、
Netflixでだらだらとアニメを一気見、
ゲーム機やiPadでゲームやYoutube。。。
わが家だけの問題ではないと思いますが、
自粛期間が続き、こうしたご家庭は
多いのではないでしょうか?
私自身、子ども時代はテレビやゲームを
よくやっていた方だし、ある程度は
仕方がないのかなと思う面もありました。
しかしです。
最近は、Netflix、Disney+、Amazonプライムビデオ
などが自宅で観られるようになってから、
子どもたちはずーっとテレビの前に
かじりつくようになってしまいました。
巣ごもり消費のあおりを受けて爆発的に
これらのサービスが広がりましたが、
無限にテレビを見せる仕組みがある
これらのサービスは非常に問題があると思います。
これは何とかせねばいかん問題です。
■スクリーンタイムは受け身人間をつくります
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こうした環境がじわじわと家庭内に
浸透していくようになり、
私自身も大きな危機感を持つようになりました。
だらだらとテレビを見て過ごす時間が増えることも
問題なのですが、
何よりも怖いのは、
このままでは、テレビやスクリーンがないと
自分から楽しめない受け身人間になってしまうこと。
受け身は創造性や考える力を削いでいきますし、
発想力もどんどん奪われてしまいます。
子どもにはラクをさせてはいけません。
ヒマにさせ、安易な娯楽を避け、
もっと自分で考える機会を与えるべきなのです。
現在の生活環境を見ていると、
この自分で考える、つくり出すという機会が
ほとんどなくなっていることに気づきます。
これではいけません。
私も子どもたちを見ていて、
このままではマズいなと考えるようになりました。
与えられたもので、遊ぶのか。
何もないところで、遊び方を見つけるのか。
これはとても大きな違いをもたらします。
私はこの危機感から、
スクリーンを除外した生活を
子どもたちにさせてみようと考えたのです。
それが「アナログ生活」です。
■アナログ生活のルール
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では私が実践したアナログ生活の中身について
解説していきたいと思います。
アナログ生活の目的は、
スマホやテレビ、ゲームなどの娯楽から離れ、
徹底的にヒマにさせることで、
自分で遊び方を考えさせ、創造させるというもの。
「テレビやゲームは禁止!」
という単純なものではありません。
(そう言うと反発されるでしょう)
次のように言い方を変えます。
「明日からわが家にあるイベントが発生します。
いつもの遊びがない中で、自分で遊び方を発明する。
名づけて「アナログ生活」ミッションです!」
非日常感を演出して、ゲーム性を取り入れます。
そうすると、子どもたちも興味を持ってくれます。
春休み限定とすることで、それならいいかなという
気持ちにもなれます。
また、いきなり24時間アナログ生活とするのではなく、
夜だけは、1時間限定でテレビもゲームもOKとします。
■アナログ生活スタート。
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さて、明日からアナログ生活と決まり、
子どもたちが就寝したら、
スクリーン関係と娯楽グッズを生活からすべて除外します。
・テレビ(B-CASカードを抜く)
・iPad、Apple TV、ノートパソコン、ゲーム機
をすべてしまう
・マンガも安易な娯楽なのでしまう
普段使うスマホなどもパスワードを変えるなどして
子どもたちが使えないようにしておきます。
朝起きると、テレビが付かない。
ゲームもマンガもない。
Netflixも観られない。
こうしてわが家は、
2週間のアナログ生活がスタートしました。
■「アナログ生活」実践結果は?
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スタート2日目までは
「アナログ生活やだ!」
といった意見も出ましたが、
3日ほど経つと、あきらめがつくようで、
それが次第に日常になっていきました。
テレビもゲームもマンガもないので、
最初はゴロゴロしたり
公園に遊びに行ったり、とてもヒマそうです。
けれど、さらに時間が経つと、
ヒマでやることもないので、
・自分から勉強を始めたり
・折り紙をしたり
・ダンボールで工作をしたり
と自分なりに考えて行動をするようになっていきました。
今まではテレビやゲームの雑音がありましたが、
アナログ生活後は、静かで穏やかな時間が流れます。
ゲームがあったときは、
ゲームができないと不機嫌になっていた息子も
ゲームがないとあきらめモードになり、
結果、本を読んだり、ピアノを弾いたりと
自分から何かをするようになりました。
また、兄妹で遊ぶ時間も増えました。
以前から兄妹で仲は良い方なのですが、
さらにいっしょに遊ぶ時間が増えたと思います。
ぬいぐるみなどを使って
2時間くらいずっとごっこ遊びをしていたり。
あとは、お手伝いも積極的にさせていました。
・食器洗い
・ちょっとした料理作り
・トイレ掃除
・おふろ掃除
お手伝いは、自分のためにするものではなくて
家族のためにするものなので、思いやりや
ボランティア精神を育むこともできます。
また、親子で対話をして過ごす時間も増えました。
いっしょに謎解きやボードゲームをしたり、
寝る前に星新一さんの短編を読んであげたり
こども落語を聞いて寝たりと
家族の絆も深まったように思いました。
■結論
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春休みの2週間だけアナログ生活を実践しましたが、
とても学びの多い期間になりました。
2週間で子どもが急激に変わるというわけではありません。
でも、スクリーンを生活から取り除くだけで、
とても穏やかでやさしい時間が流れるようになり、
子ども自身も自主的に考え動けることが増え、
親子の絆も深まったように思います。
一時期だけでも、こうしたアナログな時間を
過ごすと、何か発見があるかもしれませんよ。
子どもたちも思いのほか、
アナログ生活を楽しんでいたようでした。
そうこうしているうちに今年も
ゴールデンウィークが近づいてきました。
今年のGWはみんなで、
アナログ生活やってみませんか?
実践したという方はぜひ私にも
お子さんの様子や感想を教えて下さい。
家族のやさしい時間を
みんなで広げていけたら嬉しいです!
家庭学習コンサルタント
坂本 七郎
追伸:
先日、AERA with Kids夏号の取材を受けました。
(6月に発売されるようです)
夏休みの過ごし方、時間管理の仕方をテーマに
皆さんのヒントになるような話をしました。
取材後、掲載用の写真を何枚か撮ったのですが
いろいろとポーズを指定されながら
次は手を組んでください、
悩んでいる表情をしてくださいなど
とても恥ずかしかったです。
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