2012/07/17
こんにちは、坂本です。
毎日暑い日が続いていますね。
今日は、夏休みの学習に役立つトピックを
1つ紹介したいと思います。
■あの勉強法の本当のところ。
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あなたは学生時代、先生から
「1冊の問題集を暗記するくらい何度もくり返せ!」
と言われたことはありませんか。
恐らくほとんどの方は
耳にしたことがあると思います。
私もその1人です。
学生時代、先生のこの言葉を信じて、
何度も何度も1冊の問題集を
くり返した人もいると思います。
しかし、この方法。
本人の努力次第である程度まで
学力を伸ばすことができますが、
成績はどこかで必ず頭打ちになります。
勉強量の割に、成績が伸びない。
がんばっているのに、成果が出ない。
そんな、努力型の人に多い、勉強法なのです。
ではなぜ、成績が伸び悩むのか?
それは、この方法には、
ムラ・ムダが多いからです。
■「勉強の定義」をもう一度思いだそう。
私は、勉強のことをよく
「勉強とは、できないものをできるようにすること」
と伝えています。
言い換えるとこれは、
・すでにわかりきっている問題
・自信のある問題
は飛ばして良い。
と言っているのです。
つまり、現在まだできない問題。あやふやな問題。
そうした問題に注力しよう、と伝えています。
このような「できない→できる」に変えていく過程が
勉強なのです。
そこで改めて、今回紹介した、
「問題集のすべての問題をくり返す」
というやり方に注目してみてください。
すべてをくり返すのですから、
当然、やらなくてもよい問題を解くことになります。
標準的な学力の子であれば、
この方法でもムダはそこまで多くありませんが、
学力が上がれば上がるほど、できる問題は
増えていくわけですから、ムダがさらに増えていきます。
結果として、ムダな勉強時間が増え、
努力の割に成績が上がらない、
成績が頭打ちになってしまうのです。
では、勉強をするとき、どんなことを子どもに
意識させながら、反復させればよいのか。
これには、2つの段階があります。
■第1段階:正解・不正解で2分する
1つめの段階は、
単に、できなかった問題に
印を付けるというものです。
問題番号に○印を付けておけばよいでしょう。
こうすることで、2回目の学習時に、
どの問題をくり返せばよいかがハッキリわかります。
まずは、この「できない問題」に意識を向けて、
この「できない」を「できる」に変えることが
勉強なんだという思考グセを身につけていきます。
■第2段階:2つの正解・2つの不正解に分ける
次に2つめの段階。
この段階は少し判断しにくい方法となりますので
「できない問題」に日常的に印がつけられるように
なってから教えるようにしてください。
これをやることで、より効率よく、
少ない時間で成績を伸ばすことができるようになります。
まず問題を解きながら、
正解した問題、不正解の問題を
それぞれ、次のように4つに分けていきます。
そして、4つに分けた問題を
【印なし、○印、×印】という
3つのグループに分けていきます。
<問題の分け方(イメージ図)>
・正解した問題 → 次やってもできると思う問題 → 印なし
→ 次できるかどうか不安な問題 → ○
・できなかった問題 → 解説を読んだら理解できた問題 → ○
→ 解説を読んでも理解できない問題 → ×
この3つのグループのうち、
○印のついた問題に集中して学習する。
ここに集中することで、
勉強が効率化され、成績が伸びやすくなるのです。
正解をして、さらに次やっても自信があるような問題は、
2度3度とくり返す必要はありません。
さらに言えば、1回目の学習時においても
わかりきっている問題は飛ばしても良いくらいです。
また、×印のつく、理解できない問題は
まだその問題を解く段階に達していないと言えます。
そうした問題に時間をかけるよりも、
○印のついた、少しがんばれば、ものにできる問題に
手持ちのエネルギーをすべて投入すべきなのです。
○印の付いた問題に関しては、
・解説を読んでしっかり問題の解き方を理解する
・別の問題集から類題を見つけて類題演習をする
・後日、もう一度、○印の問題を復習をする
といったように、ねばり強く問題に取り組むことが大切です。
このような学習を続けていくと、
あるとき、急に×印の付いた問題がわかるようになります。
子どもの学力段階に応じて、
集中すべき問題を選ぶ━━。
ここが短期間に成績を伸ばすカギになります。
現在、問題に印をつける習慣がない子は、第一段階から。
すでに印をつける習慣がある子は、第二段階を
実践させてみてください。
勉強をがんばっているのに成果が上がらない。
そんなお悩みをお持ちの方は、
今日書いたことを実践してみましょう。
印の付け方1つで、成績の伸びは変わります。
この夏休みから、はじめてみてください。
坂本 七郎
Last updated
2016/04/25 02:41:43 PM
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