「きく」を究めよう!広場●きくスキル研究会

2008/10/10(金)07:21

<667>ライフログ

田中日記(40)

 こんにちは、田中です。  記録の蓄積と取り出し関係について、4日間考えてきました。  今日は、ライフログについて考えます。(藤木さん、ラフロイグではありません)  2008年1月22日の日経産業新聞の1面にこんな記事がでていました。  「人生保存15万円の時代~思い出丸ごと1つに~メモリー下落・大容量化が後押し」  マイクロソフト研究所の上席研究員ゴードン・ベル氏の「研究成果」によると、人生の出来事すべてをデジタルデータ化し、メモリーに保存すると、その全データは1日あたり93MB、一生では2.8TBになるそうです。  ベル氏自身が自動シャッター付きのデジタルカメラとICレコーダーを首にかけ、生活のすべてを記録してパソコンのHDDに記憶させました。  プロジェクトを開始した2001年以降、目の役割を果たすデジカメが30秒に1回シャッターを切り、受け取った電子メールや請求書、小説、雑誌などもすべてパソコンから転送したりスキャンしたりしてデジタルデータ化したそうです。  徹底した「人生のデジタルデータ化」から7年。蓄積したデータを分析して項目毎に分類し、人々が記録する1日当りのデータ量を推計。生まれてから82歳まで、人生にかかわるデータを保存するのに必要な容量を2.8テラバイトとはじき出しました。  その約3テラバイトの記憶媒体は1400ドル(15万円)程度・・・  少し前だと、テラバイト単位だとすごい!と思っていましたが、いまどきはその1000倍のペタバイトのサーバーも出ており、個人向けPCもすぐにテラバイト以上となるんじゃないかと思います。  ※ご参考  ギガバイト 1GB = 1,000MB  テラバイト 1TB = 1,000GB  ペタバイト 1PB = 1,000TB  エクサバイト 1EB = 1,000PB = 1,000,000,000,000,000,000 Byte  服部真澄さんの小説「エクサバイト」には以下のような記載があります。  「カリフォルニア大の調査によれば、人類がこの世に現れてから紀元2000年までに、総人類が残した記録データすべてを総合しても、12エクサバイトしかなかったんだ。ところがさ、デジタルメディアの普及で、前世紀の終わり頃から各自の情報ストック量が飛躍的に増えてさ。いまでは毎年、年間1万エクサバイトもの情報が世界中で蓄えられている」     我々が、過去の歴史を紐解く際には、こんなに情報量はありませんでした。  現在、ブログや映像、音声の情報はものすごい勢いで蓄積されてゆきます。  そういった記録は、未来において、どのように見られ、聴かれるのでしょう?  一週間、お付き合いありがとうございました。  (この項了)

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