プロフィール
桔梗2289
日々、思う事、腹立つ事、誰にも言えない、聞かせられ無い事、愚痴を、ぐちぐちと書いている稚拙な日記です。
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養老孟司さんのコラムを
面白く読みましたのでちょっと紹介いたします
(お読みになった方も沢山いらっしゃるとは思いますが)
原文のまま抜粋
「人間はカビに勝てない」
高松塚の壁画にカビが生えた
それが問題になっている
私の虫の標本にも年中カビが生えている
若い時からそれで苦労している
日本は湿気が多いのでカビが生えやすいのである
云々
略
人間はカビに勝てない
科学が進歩したのに
なぜそんな単純なことができないのか
ベトナム戦争を考えればわかる
最新の設備を備えた米軍が
ゴム草履を履いた軍隊に負けた
そこで反省すればいいのだが
人間はなかなか反省しない生きものである
だから反省という言葉が存在している
反省しないで科学技術をどんどん進めたら
なんとかなるはずだと
たぶんまだ思っている
略
どうすりゃいいのかというと
勝とうなんて思わなければいい
ベトナム戦争に負けたってアメリカが滅びたわけじゃない
略
月にロケットを飛ばせてもカビ一つ合成できない
略
ブルーチーズだってカビのおかげである
そのカビを科学技術はつくることができるか
カビなんて高級のものを
人間はまったくつくれないのである
たかだかコンピューター、自動車、
ロケット程度しかつくれない
つまり生命をつくれない
略
自転車はつくれるがゴキブリはつくれない
もしそう考えたことがないとすれば
あなたは近代人、文明人である
自分の都合のいいことにしか目がいっていない
その結果何が起こったかというなら
自然破壊、環境問題、エネルギー問題である
そんなことわかりきったことでしょうが
自分ではつくれもしない森の木を
ただいま現在のテメーの都合だけで
つまりお金の都合だけでどんどん切る
カビなんてありがたいものである
頼みもしないのにどんどん生えてくれる
上手に利用すれば発酵食品を含めて
さまざまな恩恵を与えてくれる
略
虫のカビを洗剤で洗うと最後のカビの繊維が残る
これを筆で顕微鏡で見ながら取り除く
このカビの繊維でセーターはできないか
梅雨から夏にかけてこのセーターはどんどん太る
冬になるといちだんと暖かくなったセーターが
毎年着られるのである
梅雨の季節は湿っぽくて嫌だけど
こんな風に思えば
梅雨もまた楽し・・・・・・かな?
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